マグロなわたし | 結月美妃の“あれアレこれコレ”

マグロなわたし

 結月でございます。

 

 今日はこれからの企画を進めようとかなり気合が入っていて、ランチのカップ麺を食べてから、

 

 「さあ、やるぞ!」

 

 と、思ったところに会計士さんから電話。

 

 今、決算の作業をしていて、提出した書類や資料をまとめてくださっている。

 

 そして、怒涛のクエスチョンを受け、事務&会計処理などが気絶するほど苦手なわたしはそのクエスチョンに答えるべく、数字の内容を調べたり書類を新たに手に入れたり、記憶を探って「それは、あれです」だとかをして、まるでクリエイティブでない処理にすっかりわたしは精気を消耗しつくしてしまい、すでにマグロ状態。

 

 だめ… もうだめ… 精神的グロッキーとなったわたしはときめく企画のことを進めるエネルギーを失い、

 

 「仕方がない。プロコフィエフの交響曲第4番でも聴くか…」

 

 と、音楽という名の点滴を魂に打ち込む。

 

 しかし、企画のことをやるパワーは戻らず、今日は諦めるしかない。

 

 家に帰って、猫を抱っこして寝ないと回復は無理だわ…

 

 ちなみに今日は午前中もちょっとした用事で区役所まで行っていて、色気も何もない役所の手続きを済ませていた。

 

 しかし役所とか会計とかって、どうしてどーでもいいようなことを書類にしなくちゃいけないんだろう? 

 

 つまり、隙間がないんだよね。

 

 反面、芸術っていうのは隙間なんだよね。

 

 絵画ならその塗り残したところに何があるか、文学なら行間に何を書かなかったのか、そして音楽は音のない休符に何があるのか。

 

 完璧を目指して隙間を埋め尽くすことは芸術にならない。

 

 隙間こそ遊びであり、そこに花が咲くんだよね。

 

 隙間をなくそう、なくそうとする会計という仕事や役所の仕事っていうのは、だから芸術家ら最も離れたものなんだよ。

 

 だから、隙間をどんどんパテで埋められる毎年の1月。いつも会計士さんが仕上げた書類に印鑑を押して、やっと終わったと気持ちはすっきりとする。

 

 しかし、その2週間後には会計事務所から請求書が届く…