3人目のリクを頂いたのは穂積様より、「スキビでCH」でした(笑)
Jチェン主演でドラマ化したときのように、スキビで劇中劇…香は京子ですが、リョウは貴島で、蓮はミック・エンジェル役で、香役の京子を劇中は勿論、劇外でも口説き倒し、冴子役のモー子さん。
少々私好みにアレンジをさせて頂きましたが、いかがでしょうか?
CHを知らない方でもわかりやすい説明つきのつもりです。
CHACE 1 (はは、またつづきます(^▽^;))
「よし、集まったな!」
「新開監督! 2時間ドラマと聞いてきましたが、映画ですか?」
面識のあるキョーコが新開誠士監督に訊ねた。
新開監督と言えば映画をメインに撮る監督として、若いながらも有望な監督だ。
そして、キョーコは自分以外に集められた面々を見て、豪華なこともあり驚いていた。
大先輩である敦賀蓮を始め、DMで一緒だった貴島秀人、大親友のモー子さんこと琴南奏江。そんな中に自分、最上キョーコとはどんな組み合わせなのだろうかと不思議だった。
この顔合わせでどんなドラマ? それとも映画? いや、それ以前にどんな配役? 自分の役柄は?
今回の集まりはそれぞれ秘密にして集まるように言われていた。
内容もこの集まりで発表されるとして訊かされていなかった。作品自体にドッキリの要素も含まれている為だと説明されていたから納得して、親友のモー子さんにも話さなかったところ、一緒の仕事と知って喜んだ。
だがキョーコにしてみれば、集まってみると自分を取り巻く面々ばかりで逆に驚いた。そして何をさせられるのかと心配になってきた。だがよく考えれば話題性もある役者ばかり。
そんな事を考えていた処に、新開監督の出番となった。
「最近多い、少し前に人気のあったマンガやアニメを2時間スペシャルドラマとして作るというのが今回の企画だ」
新開監督の説明に、周りは一様に納得した。だがまだ作品がわからない。
「マンガのスペシャルドラマですか? その作品というのは長編作品ですか?」
敦賀さんが代表する感じで質問した。
そこへ慌てて走ってくる足音と共に、ノックをして飛び込んできた女性がいた。
「遅くなりました。すみません!」
「百瀬さん!? 百瀬さんもですか?」
前の仕事で遅れたのか、百瀬逸美が走って来たようで、息を切らして入ってきた。
「はい。新開監督のドラマだと聞きましたが…」
「まあ、色々説明するからみんな座ってくれ。で、資料を回してくれ」
スタッフがドラマの資料となるマンガやアニメ、CD等が入った大きな袋を手渡し、資料を
机の上に置いて回った。
「原作は長いが、TVアニメもわりと長い。映画やスペシャル作品として作られたり、部分的にCDドラマにされるほど人気のある部分があるんだが、それを実写版として演ってもらいたい」
「これほどアニメ化されたり、CDや、ジャッキーの映画もあるんですか?」
袋から出してみるとその多さに皆が驚いた。
特に大きなボックスにはDVDがぎっしり詰まっていた。
「多いだろ? 面白いと一言でいっても、色々な面白さの詰まった作品で、『シティー・ハンター』という作品だ。TVシリーズは4つ目まであり、映画やスペシャルも何本かある。ファンも幅広くて多い」
「そんな作品を実写版にするとなると、ジャッキーならまだしも、ファンの目も厳しくないですか?」
蓮も周りも尤もだと思うことを代弁した。
ファンも多ければそのイメージも定着している。アニメ化された作品になれば、その声優が変わるだけでニュースになる。
「それについては、お前達ならやれると思って配役も決めた。まあ、配役は少し迷ったが、最初に決めたモノの方が感性に合っていると思うから、そのままでいこうと思う。少し以外性もあるが、そこが見る者の視線を捕らえていけるだろう」
にんまりと笑う新開監督の言葉に、お世話になった敦賀さんと私は、いつもの事だからと手渡された配役やドラマの内容について目を通した。
周りを気にしながらキョーコも自分の配役を見て声を上げた。
「ハンマーを振り下ろす女性!? それも100t!? しかも好きな男性に!?? ……で、それが敦賀さんですか!!?」
キョーコは静かに資料の説明を読みながら、思わず声が出てしまった。
「……女性をナンパしまくる軽い男に見えて、好きな女性は大事にしている。だがそれを素直に出せなくて、ナンパをしては君のハンマーを喰らう。女性をナンパする時の決まり文句が、『お嬢さん。もっ「ダーメです!! 敦賀さんは言っちゃダメです!! そのセリフ!!」
蓮が言葉にしてイメージを掴もうとしていると、キョーコが止めに入った。
「どうして、最上さん? これを言えないと、俺はこのリョウとしてナンパ出来ないことになるんだけど…」
「敦賀さんの、イメージを壊しちゃいますーー!!!」
《つづき》
今回は今日中に最後までアップします。
CH知っている方、大笑いしてますか?(^^;;