スマレポート?に書いた、ライブ前に書いた

妄想(笑)スキビショートです。

一応スマの曲だから、浮気ではないわ!(苦笑)

ではどうぞ…


 そっと きゅっと スキビ



 2人で主演とは、嬉しい限りの配役だ。
 雨の中…2人で歩く相合い傘。
「肩が濡れるよ…」
 そう言って肩を引き寄せて、触れる腕……。
 身長差から手が触れ合うことはないから、俺の方が彼女の手を探してそっと握る。
 華奢な彼女らしい…小さく可愛い手が、俺の手の中にすっぽり収まる。恥ずかしそうに彼女は見上げて嬉しそうに微笑むと、そっと握り返してくれる。
 まだ恋人に成り立ての2人だから、特に彼女は初めての恋の成就。嬉しさと恥ずかしさで、行動がぎこちない。
 そんな姿が愛おしい俺は、もう少し力を込めてきゅっと手を握りしめた。
 彼女の顔がまた赤みを増す。
「…雨…止まないですね…」
 2人でいられるなら、雨音も素敵なBGMだ。
「恋人なんだから、敬語は止めて」
「…まだ慣れないから…」
「いいよ。ゆっくりで…」
 微笑んでみたら、なぜか彼女は真っ赤になって俯いてしまった。
 実際の俺達も、まだ一歩を踏み出したばかりで、ぎこちなくても彼女の存在が嬉しい。
 自分でも戸惑う反応もするけど、それが「本当の恋」の証だと思えば納得もする。
 ……本気の恋を知らなかった俺なのだから…。
 だから余計に不安にもなる。
 子供の頃の出会いから、君との偶然の出会い。
 それなら突然、君を浚われることもあるのではないのかと不安にも変わる。
「私は……何処にも行かない。貴方の側にいます」
 彼女が言ったのは、勿論役のセリフ。
 でも俺が言って欲しい言葉……。
 2人の足が止まり、俯いていた彼女の顔が俺を見上げる。
「私が居たいのは、貴方の隣です。私は…貴方が好きだから…」
 彼女の言葉と、俺の本音が結びつく……。
 繋いでいた手を少し力を込めて引き寄せると、倒れ込んできた彼女を抱きしめる。
「きゃっ!」
 驚きながらも、俺の腕の中で身動きできない君。
「ずっと…側にいて。俺の側に…」
「はい……」
 小さく答えてくれた彼女を、抱き締める。
 そっと…。そして、きゅっと…。
 壊さないように、でも逃がさないように……。

 こんなささやかな幸せが、いつか思い出の粒の一つになるような、君とこれからの日々が続いていくように…。
 
    《FIN》




殆ど歌詞をつなぐようなお話で、最低限の場面設定というのもないです。

ただ最初にイメージがあったのは、2人で傘をさして歩く二人…。

理由は、CHでは書きそこなったけど蓮キョで書きたかった寄り添うシーン。

(妄想は果てしなく…(爆))

あと、歌詞の中にあった『思い出の粒』がとっても好きで、

昨日最終チェックをしていて最後の一言を忘れていて書き足した1行です。

スキビ知らない方でも歌を知っている人なら雰囲気は伝わるかな?


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