振り返れば今日はきっといい日だったと思う。


仕事で一つの区切りがついたから。当初の僕のタスクはこれで達成された。ウチの会社の規模からすると、大きな仕事であるといえるし、それをほとんど一人で成し遂げたことは非常に誇らしく思える。


とはいえ、まだまだ解決しなければ課題は多い。


僕は経験がない。なので経験した人に聞くしかない。でも、経験した人は教えてくれない。僕が困っているのに、会社が困ることになるのに。なぜ教えてくれないのだろうか。


実は、作業をすることができるが、何が本質なのか理解していないのでは、と思えることがこの2週間よくあった。つまり、これをやってといえば動けるが、言わなければなにもできない。これは極端な考えといえるけど、確かにそれに近い感じがする。


あるいは誰も理解できないことをしている、とも考えられるかもしれない。


しかし、こちらは違った。社内に理解できていた人がいたからだ。彼はいった、なぜ担当者を招集したにもかかわらず未だ理解していない、誤解があるのか、と。一度やったことがある担当者がいるではないか、と。


こういう側面は経験ではないんだな、あらためて感じた。


センスなのか、感なのか、頭のよさなのか、とにかくなんでもいい、筋道を理解する能力。知識でもない。


心機一転とは、まず来週からオフィスが移転する。もっと大きなフロアになる。そして、新プロジェクト、ファンドが徐々に稼動しだす。


オフィス移転、確かに心機一転、でもファンド稼動、いまだ不安要素が多い。さあ、何人がそれに気づいているのだろうか。


これがうまく行かないとおそらく来年度は職を失い可能性もある。


そんなことを思わされた会議が14時頃終わる。このころから徐々に回りは引越しの荷物をまとめるモードになっていた。キャビネの資料、机周りの資料。なぜ、みんなはそんなに時間がかかっているのだ。


この当たりは、僕は用意周到。全部の荷物を事前に荷造りできないが、瞬時で荷造りできるための準備を1週間前からしていた。なので、僕の作業はすぐ終わった。


新オフィスも見てきた。建物は同じで回数が変わる。広い、広い、広い、そんなに社員がいないのに、広い。でも来週以降楽しみだ。


16時に来客、1時間後の17時にまた部屋居戻ったら、さらに荷釣り作業が本格化。僕は終わっていたのでさっさと帰ることに。


夜は友人と六本木で食事。会社の役員の方の紹介。怪しいクラブが乱立するエリアの奥に、そのフレンチビストロの店があった。


結論、料理はGood。ワインの品揃えは充実。でもフランスワイン中心で値段が高い。アルザスワインにこだわっていたが、以前ゴルフコンペの商品で選んだ3種のブドウをブレンドしたドイツ+フランス的な白がなかったため、よくわからないがお手ごろの白を頼んだ。


食事は、3種のオードブルとメイン。


1種目はホタテ料理。ソースは何でつくっていたか忘れた。ホタテの焼き加減が絶妙だった。味付けは若干濃い目、もっとも西洋風のレストランならあたりまえかもしれない。


2種目は豚肉っぽい肉のパティ(パテ?)。ただでさえさっぱりなのに、ピクルスでさらにさっぱり。実はパテ系の料理はとても好き。リエットという料理があって、これは確か何かのお肉をコンフィしてパテにしたものだったと思う。これはおいしい。今回の料理もリエットみたいにコンフィだったかどうかはともかく、どう火を通したのかわからない、シロウトにはどう調理したのかわからないものだった。


3種目、ウニのポタージュ、贅沢にもソース(スープ?)にはオマール海老を使っている。確かにその味がする!ものすごく濃厚、けれどとてもおいしい。いやあ、これは本当にすばらしかった。


そしてメインとなる。豚肉料理だった。実は前の3種の前菜で結構おなかいっぱいになっていた。メインもおいしかったけど、もしもっと空腹だったらなおさらおいしいのだろう。


最後はデザート、クリームブリュレとなんだったかな、忘れた。クリームブリュレ、やたらヨーロッパに行ったときに食べる。というのは、現地のカフェレストランとかででて無難なのが、このデザートだからだ。


食後はエスプレッソを飲む。


気づけば11時。そして帰宅。週末は2日とも休める。久しぶりだ。だからこそ心機一転の準備ができるのか。そもそもそんな準備ってあるのか。


ああ、どうでもいい、寝よう。