日本ミツバチの養蜂を始めました | ゆたか農園のブログ

ゆたか農園のブログ

新規就農した夫婦のブログです。「ゆたか」は妻、夫、息子の名前の頭文字を1文字ずつ取って名付けました。「ゆたか」にはrich、wealthy、fertileといった意味だけでなく、家族3人で力を合わせて頑張ろうという想いが込められています。

誰も覚えてないでしょうが、3年前、知人からミツバチの巣箱をいただき、畑に設置したとブログに書きました(2020年2月14日)。いくら自然が多く残っている地域とはいえ、ミツバチが勝手に棲み付いてくれるほど甘くはなく、実はその知人のご紹介により、西尾市内で日本ミツバチの養蜂をしている方から分蜂した一群を分けていただいていました。その年は結局、スズメバチにやられてしまい全滅。巣箱に改良を加え翌年(2021年)の春、師匠から再び分蜂した蜂球を譲っていただき、それは無事に冬を越すことができました。そして昨年の秋には4段の巣箱の1段を箱切りし、念願のハチミツ採取もできました。1段だけでしたけど、それでも5㎏以上のハチミツを搾ることができました。

 

そして今年の春、今度は自分たちで分蜂を成功させたいと、周りにいくつか巣箱を置いていたところ、どうやら2箱に入ってくれたようです。

 

最初に置いた巣箱です。

 

この春に分蜂できた巣箱です。

箱に蜜蝋を塗ったり、ミツバチが好むキンリョウヘンを近くに置いたりしたおかげで入ってくれました。

 

ミツバチには西洋ミツバチと日本ミツバチがあり、私たちが飼育しているのは日本ミツバチです。よく「ミツバチはその一生で、小さじ1杯分の蜜しか集められない」と言われますが、それは西洋ミツバチの話で、師匠によると日本ミツバチはそのさらに数分の1。だから日本ミツバチのハチミツはとても貴重らしいです。しかも、地域によって、さらには年によって咲く花の種類が違うので、日本ミツバチのハチミツは決して同じ味にはならないそうです。私たちの農園のハチミツは、ツユクサの味ですかね(笑)。昨年の秋に絞ったハチミツはお世話になっている方などにも配りましたが、たしかに「サッパリしている」とか「コクが違う」と言ってくださる方が多かったです。師匠は自分で絞ったハチミツを舐めながらビールを飲むそうですよ。

 

来年はもっと分蜂できたらと、農園がある平原町内の「三杉建築」のご主人に頼んで巣箱を作ってもらうことにしました。2月にあった「竹林整備講習会」の発起人のひとりでもあり、私たちがお借りしている畑の地主さんのひとりでもある方です。普段は人間が住む家を作っているのですから、「こんなの簡単だよ」と、すぐに同じ規格で何個か作ってくださいました。

さすがはプロ。私たちがDIYで作った巣箱と比べ、作りがしっかりしています。まだ試作中のお試し価格ということで1セット(4段と蓋と巣門と天井板)3000円でした。とりあえずこれだけあれば日本ミツバチの養蜂ができるというセットです(ほかにトタン屋根や土台、重石などが必要です)。養蜂箱をふつうに買うと1万円前後しますのでこれは激安価格です。ただ、ミツバチは新築物件を好まず、すぐには使えません。これから1年ほど野ざらしにして木の香りなどを抜きます。そして来年はこれらの箱も畑に設置して分蜂を目指します。そうしたらいずれ日本ミツバチのハチミツの販売もしたいと考えています。昨年に絞ったハチミツを1瓶差し上げ、養蜂について色々と話をしていたら三杉建築さんもすっかりやる気になってしまったようで、これから巣箱を大量に作って自分の畑にも設置したいとのこと。この巣箱に興味のある方は三杉建築さんにお問い合わせください。今から注文して野ざらしにしておけば来年の春に使うことができます。私たちはお試し価格ということで3000円で売っていただけましたが、値段につきましては直接交渉してください。

 

三杉建築

有限会社三杉建築 (misuginoie.com)

愛知県西尾市平原町向イ28-1

0563-52-2033