入学して1週間がたった。

研究室の生活にもずいぶんなれた。

そこで僕の同級生4人を紹介する。

名前は細川 装、上谷 正則、塩田 亮、菊川 真奈美

それにくわえて僕中田剛の5人が同じ研究室に配属となった。


正直この一週間研究室に通ってあまりいい印象ではない。

なんとなく陰気くさいのだ。

上の先輩、教授、助手、どれをとってもぱっとしない。

会話にもついていけない。

そういう状態もあって僕ら5人は急速に仲良くなった。

僕の憧れの菊川さんとも僕は仲良くなった。

特にいつも帰った後に来る彼女のメールが・・・・・

件名 無事に帰った?

本文 今日も5人仲良く話せたね。楽しかった。家には無事に帰ったかな?

 

これが毎日の僕の楽しみである。きっと彼女とメールしているのは僕だけだと思う。

穏やかな僕

ちょっと距離を置いた感じの上谷

まとめ役の細川

クールな塩田

アイドルの菊川

こうやって僕らは上手くバランスを取れた関係だった。

そうあの日がくるまでは・・・・


もうすぐ僕らはフリーマーケットに出店をする約束をした。

そうこれが悲劇の始まりだった。


今日は入学手続き、暖かい春の陽気の中、僕は研究室に入ってくるという4人のM1に期待しながら学校へといった。

大勢の人が並ぶ大講義室、そこで僕は並び入学手続きをする。

そこへ一人の男が僕に話しかけて来た。

「すみません、ボールペン貸してもらえませんか?」

振り返るとそこにいたのは185センチほどの身長痩せ型の茶髪の男性だった。

「いいですよ」といいボールペンを渡すと彼は人なつっこい口調で僕に話しかけてくる。

「どこの研究室ですか?、俺田中研なんですよ」

「あっ僕もです」とちょっと人見知りをする僕は恥ずかしそうに話した。

「まじっすか、俺上谷正則っていうんだよろしく」

「こっ、こちらこそ、僕は中田剛です」

仲良く成れそうだと思い僕は二人で昼ごはんを学食で食べ、田中教授に挨拶に行くことにした。

そのときだった・・・

「あの~田中研の人ですか?」

165センチ程度の長身で細身の女性が声をかけてきた。僕の好みのタイプだ。

大きな瞳をウルウルさせながら

「菊川真奈美っていいます、よろしく」

・・・・かわいい・・・・すきだと僕はひとめぼれしてしまった。そしてこの後残りの二人と会うことになる

僕の名前は中田剛23歳、4月からS大学大学院に入学することになっている。

研究室は半導体研究を行っているところだ。僕はここの研究に憧れ入ることを決め

夏に入試を受けた。メンバーは以下の通りだ。

教授     田中 潤(55)

助手     飯田 宏(28)

研究員    大西 明(32)

研究員    徳田 啓太(30)

研究員    田中 陽子(29)

博士3年   伊田 徹也(27)

博士2年   林田 正志(26)

修士2年   石黒 雄二(24)

修士2年   川西 洋司(23)


あとは新しい修士一年生4人と新しい学士四年生3人が入ることが決まっている。

明日入学手続きがあるんだった。今から準備をし、備えないと。

同じ研究室の一年生の人と会えるかなあ。

楽しみにして今日は寝ることにした。

それではまた。