「忘れられたがん=肉腫(サルコーマ)」と闘う舞姫吉野ゆりえの感謝&いきいき舞ログ『生かしていただいて・・・ありがとう♪』-101005・朝日新聞夕刊.jpg


 皆様、こんばんはドキドキ


 今日の朝日新聞夕刊の一面の「ニッポン人脈記」に、私の記事が掲載されましたクラッカー

 タイトルは「私たちの肉腫 忘れないで」というものキラキラ


 写真はカラーで、私が全日本ブラインドダンス選手権大会の審査員終了後に、視覚障がい者の方々とダンスタイムで踊っているところを撮っていただきましたカメラ

 この写真で一緒に踊っている方は、窪田五夫さんという生まれつきの全盲の方です目

 ホールドも立ちもきれいで、とてもすばらしいでしょうクラッカー


 二人でタンゴを踊っていて、リンクというステップを踏んだ瞬間ですサンダル

 私の頭が、左から右へ変化した瞬間・・・だから、髪の毛が宙に舞い、躍動感があるから、とこの写真に決定したそうです合格

 皆様、いかがでしょうか?


 この記事は、上野創記者が、私のテレビ出演番組をすべて観、拙著も読んでいただき、そして10回近くに及ぶ取材(東京だけでなく、八王子、つくば、横浜と私の行くいたるところに出没)や、度重なるメールでのやり取りなどを経て書かれたものですキラキラ

 それだけの時間と労力と熱意を持って書かれた文章ですから、すばらしくないはずがありませんクラッカー

 このような記者の方にお会いしたことは、私ははっきり言って初めてです合格

 上野記者自身も、がんのサバイバーの方で、『がんと向き合って』(朝日新聞出版刊)という本を出版されていて、この本を闘病のバイブルのように思ってらっしゃる方も多いとよく聞きます。是非とも読んでみてくださいねニコニコ


 最後に、申し上げておきたいことが一つ。


 この「ニッポン人脈記」に、櫻井雄二さん・・・いや、私たち患者の間では「おとうちゃん」と言わないとしっくりこない・・・「おとうちゃん」と一緒に掲載していただけて、私はこの上なくうれしく思っていますし、心から光栄に思っていますキラキラ

 おとうちゃんは、私にとってすばらしい同志・戦友でした合格

 「私たちのあとに続く肉腫患者さんのために、決して無駄死にはしない」これが、私たちの合言葉でしたキラキラ


 私は、講演会でよくこうお話しします。

 「もちろん、この病気に罹患したことは、うれしくはないですよ。でも、この「肉腫」という希少がんに、有効な薬もない決定的な治療法もないこの時代に私が罹患したことには、意味があると思うのです。うれしくはないけれど、神様が『君だったらきっと乗り越えることができる』と選んでくださって与えてくださった『試練』、いや、今世与えられた『使命』だと考えます。だから、私は喜んでこの『試練』を受け入れ、『使命』を全うしたいと思います。それが、私が『生きるということ』だと思うのです」


 「無駄死にはしない」というのは、こういうことです。

 肉腫患者になったからには、この経験を生かし、肉腫患者にしかわからない、できないことを、させていただく。

 それが、現在進行形の肉腫患者さん、そして将来の肉腫患者さんの「救えるいのちを一人でも多く救う」ことに繋がれば・・・自分がこの世に生きた甲斐があるというものです。


 戦友であるおとうちゃんは、今年の8月3日に笑顔で卒業していきました。

 次の日の火葬に私は、立ち合わせていただきました。

 その時に、「さようなら」は言いませんでした。

 私たちの活動のシンボルであるピンクリリーを手向けながら言ったのは、「おとうちゃん、お疲れ様。そして、ありがとう。天国でちょっと休んだら、また私たちと一緒に活動しましょうね。どうか見守ってくださいね」


 その日雲一つない青空に、煙となって昇っていったおとうちゃんは、その夜一番輝く星となって、私たちに姿を見せてくれました星空


 今日も、遠いお空から、おとうちゃんは私たちを見守ってくれていることと思いますドキドキ


 合掌キラキラ