突然ですが、皆様の周りでいわゆる「教育ママ」っていらっしゃいますか?


一昔前(1994年頃)はお受験を題材にしたドラマ、「スイートホーム」が平均視聴率20%を叩き出し、世間に「お受験」という言葉を浸透させたとまで言われているほど影響力があったといいます。


そのようなドラマがヒットするという事は、時代も「お受験」を求めていたし、「お受験」をする、または興味のある人がマジョリティであった、ということですよね。


しかし、興味本位で2013年7月夏期のドラマのラインナップを検索してみたところ、その様なドラマは一切見受けられませんでした。


代わりに、「世の中の悪にNO!という主婦」や「夫を亡くし二人の子供を育てるシングルマザー」「子連れホームレスパパ」が主役のドラマなどが「現代社会は厳しいよ」という世相を反映するかの如く続々とO.Aスタート。


ほのぼの主婦が、名門私立小学校を目指すというストーリーが今の世の中で一切求められていない事がわかります。


(1994年に一流企業で成功しサクセスストーリーを駆け上っていく男性を演じた織田裕二さん、2013年には妻に逃げられたホームレスシングルファーザーを演じているのも面白いですね。)


心心心


さて、ではいわゆるエリート教育とは今後一部の人たちだけのクローズドなトピックになのでしょうか?


そもそもいわゆるエリート教育とはどのようなもので、具体的にはどれほどの金額がかかるのでしょうか?


エリート教育関連の書籍や雑誌は売りげを伸ばしているというし、興味を持たれている方が多いようですね。


簡単に国内だけでも、子供をそれぞれ「区立・公立・私立・国立・インターナショナルスクール」の「保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校・大学」に入れた場合をシュミレーションし、平均学費をネットでもなんでも調べてみて、奨学金などを考えずに計算してみると、具体的な金額はすぐに出てきます。


めんどくさい方向けに、以下、東洋経済オンラインHPからの抜粋してみました↓


新米ママのぼうけんブログ

まず小学校から私立だと、一人あたりに小・中・高の12年間で平均1500万円使い、更に大学でもし私立の医歯学部に行こうとしたとすると年間平均489万円プラスされてしまいます。


日本でエリート教育を極めようと思ったら一人頭3,500万円(医学部などでなければ2,000万円程度)はかかる事がわかりました。


これは年収600万円以上の男性が都内でたった3.5%しかいない現代、スイートホーム的なドラマが流行らないわけですね・・・。バブルは終わりました。BABURU IS OVER.


しかし仮に、湯水の様にお金があり、せっかく一人頭2,000万円~をかけていい私立大学を卒業させてヒエラルキーの上位を目指しても、


大企業に勤めているというだけでは安泰ではないこの時代に、果たしてこの2,000万円の投資は妥当なのでしょうか?


お金をかけすぎた為自分で夢を見いだせなくなりドラッグや女遊びにハマる有名私立大学の(高校の)男の子や、高学歴ニートの話を聞くたびに、


お金をかけるだけのエリート教育は果たして有効なのかと考えてしまいます。


貧困を勝ち抜いて大富豪になったりビジネスの一線で活躍された方のご両親は、別に2,000万円もの大金をかけたわけではありません。


代わりに彼らに何を教えたのでしょうか?


情報技術の革新がもたらす高度教育のグローバリゼーションを上手く利用すれば、


貪欲な向上心を持ち続ける事を親である私たちが教えることができれば、


2,000万円もかけずとも国際市場で勝負できる本当の意味でのグローバル人材を育てることができるのではないか、と思っています。


TEDもある


http://www.ted.com/translate/languages/ja


年間約500万かかるアイビーリーグ(プリンストン、イエール、スタンフォード)などの授業が無料で受けられるオンラインサービスもある


http://mashable.com/2012/04/18/drop-in-top-schools-from-berkeley-to-yale-now-offer-free-online-courses/


英語ができなくても、それらの大学の教授が書いた本もたくさん出版されていますし、図書館で借りればタダですし、ハーバード白熱教室・スタンフォードの授業なんかは字幕付きでNHKで放送されていたし、


手を伸ばせばフリーでこれらの高度な教育を受けることができるのです。


ある程度のお金をかけることももちろん大事だとは思います。


そして、その成功例とも言える人材もたくさん見てきました。


しかし、普通の家庭が無理して切り詰めて節約して子供を私学に通わせたのに満足いく結果になるとは限らない、という可能性を考えると、(中間層が一番金銭的に背伸びする傾向にあるんだそう)


自分たちの収入に見合ったなかで無理せず最高の教育を提供しながらも、


「向上心を持ち続けさせる」事を意識し、親自身も様々な勉強をコンスタントに続け、


世の中の仕組みも不条理もお金の生み出し方ももう一度一緒に学び直すつもりで、「危機管理能力」「自力で稼ぐ能力」を子供に身につけさせ、


一番大事な生きる姿勢を背中で見せ続けるのが、


教育資金が限られている世代が多い現代の、本当の意味で最も贅沢な「エリート教育」なのではないでしょうか。


お金がないから、うちは別に普通でいいからという理由だけで、高度な教育を諦めないで欲しいんです。


親の愛情と手間と時間と思考に思考を重ねてイイ!と思ったものだけを与えることで、


自分の人生を豊かにしていく過程を子供に見せて、共有してあげることで、


2,000万円の資本が無いと受けさせてあげられなかった教育が、親の日頃の情報収集の努力や工夫の結果、


限りなく近い場所まで我が子を導いてあげられるとしたら・・・?


別に既存のエリート教育を否定しているわけではなく、(むしろはじぃじばぁばの個人資産に頼ってお受験するのもイイかもしれないですけど)


一般家庭が無理してまでそこに乗っかる必要性を感じない、むしろ資本が無いなら無いで親が徹底的に思考するチャンスだ!というお話でした。