女性は離婚するならまず自立を考えるべき | 円満離婚カウンセラーゆらこのわかりやすい離婚の話

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離婚問題をきっかけに自分の望む生き方を実現するためのノウハウを伝授します

こんにちは。夫婦カウンセラー・行政書士のゆらこです。

 

 

女性が離婚して一人で子どもを育てていくとなると、当然ですがお金が必要です。

 

いくら一人でやっていこうという強い気持ちがあっても、現実にはお金がなければどうしようもない部分があります。

 

それには、まず自分が働いて自立できる手段を考えることがいちばん大事。

 

女性が離婚の準備をするなら、そこから始めるべきだと思います。

 

 

20代から30代の若い女性の離婚相談を聞いていると、具体的な生活の目途が立っていないのに、とにかく夫に養育費を支払う約束をさせて早く離婚したいという人が多いのが気になります。

 

夫が養育費さえ払うと言ってくれて、公正証書を作成すれば、後のことは離婚してから追々考えていったので何とかなると思ってるんです。

 

私から言わせれば、順番が逆なんですよ。

 

まずは、自分の自立から考えるべき。

 

最初は十分でなくても、安定した収入を得られる状態を確保することが先決なんです。

 

 

母子家庭の貧困が問題視されるようになり、その原因が、父親が養育費を払っていないことだと言われています。

 

確かにそれはそうなのだけれど、私は、女性が一人で子どもを育てていけるような世の中になっていないことの方が問題だと思っています。

 

だって、男性側が子どもを引き取った場合には、同じ問題は起きないんですから。

 

 

日本の女子の大学進学率は、先進諸国に比べてかなり低いです。

 

日本は、女性研究者の割合が少ないなんてことも言われてます。

 

働く女性が増えたと言っても、女だから稼げないという状況はあまり変わっていない。

 

もちろん、体制にも問題はあるのだろうけど、女性の側の意識も昔と変わらない部分があると思います。

 

親がいまだに「女の子だから大学になんて行かなくてもいい」と思って育てていることもある。

 

結婚したら養ってもらって当然という気持ちで油断している部分もあるんです。

 

だから、離婚となっても、結局そこから離れられないんですよ。

 

 

養育費を確保することはもちろん大事。

 

だけど、そのために公正証書や調停証書が有効かと言えば、必ずしもそうではありません。

 

公正証書があってもなくても、養育費を払う人は払うし、払わない人は払わない。たぶんそれが現実です。

 

 

家庭を奪われて、子どもも奪われた男性の側が、再婚して新たな家庭を築きたいと思うのもごく自然なことです。

 

そうなった場合には、最初と同じだけの養育費を払えなくなるのも仕方がないこと。

 

女性側から見れば、「自分はもっと大変な思いをしているのに」と思うかもしれないけど、誰でも自分の幸せを追求する権利はありますから。

 

けれど、親子間の信頼関係を維持していれば、何かあったときに実の父親が子どものために手を差し伸べてくれる可能性はあります。

 

実の父親に期待するなら、毎月支払われるお金よりも、そちらの方が大事なのではないかと思います。

 

円満離婚というのはそういうことで、離婚後も元夫に養ってもらうこととは違うのです。

 

 

女性は本当に離婚したいなら、まず、自立することを真剣に考えてみてください。