無性に寂しくて
独りBarに行きたくなる時
僕は「Bar Radio」に行く
名オーナー・バーテンダーの
尾崎さんは今は京都に居を構え
お店に出るのは月の内1週間程度。
それでも生涯バーテンダーでいると
言われた言葉は僕の耳に残っている
良いBarというのは
美味しいカクテルを飲ませるだけではない
その良き空間と居心地を提供してくれる
バーテンダーの存在は大きい
「Bar Radio」の留守を預かる
バー・テンダー達も
それを十分に心得ている
今宵の一杯目は
「巨峰のマティーニ」
尾崎さんがいれば
神の手による
「マティーニ」でも飲むのだろうが
いや、
この日はそんな気分であった
酔いたい
心が苦しい夜
酔いたい時は決まって飲むのが
ニコライシカ(Nikolaschka)
( ↑クリックすると以前のBlog記事へ)
ブランデーをロックで飲む訳だから
こんなん毎日飲んでたら
喉をタールで焼くようなもんで
食道癌を誘発しやすい
これでも医者の孫だからネ
とは判っていても・・・
自暴自棄
自問自答
酔いたい時もある
どうせ帰っても眠れない
頭の中をアヒルが駆け回る
いつものように
砂糖ごとレモンスライスを口に含み、
噛んでレモンの酸味と砂糖の甘味が
口に広がったら、ブランデーを飲む
そして
スペアでもらっている
同じレモンスライスを、また口に含み
同じ飲み方を繰り返す
するとバーテンダーが一言
心を読まれたのか?
「飲み方が違いますよ」
「えっ」
ニコライシカ(Nikolaschka)の本当の飲み方は
砂糖ごとレモンスライスを口に含むのではなく
皮ごと食べてしまうのだという
だから「Bar Radeio」では
もちろんのこと無農薬の国産青レモンを使っている。
砂糖の甘み、
レモンスライスの酸味と
皮の苦味・・・
人生の縮図のようだなぁ
そして、その甘み、酸味、苦味が
口の中で調和するとき
グラスのブランデーを一気に飲み干す