神楽坂ポワソン J.シュニュムルソー、ショパン・G.・CM90、P.ブレ・ジュヴシャン1er96 | yumiwineryワインブログ★☆ワイン醸造家の夢☆★            ~日々のワインとお料理レポート~

神楽坂ポワソン J.シュニュムルソー、ショパン・G.・CM90、P.ブレ・ジュヴシャン1er96

yumiwineryワインブログ★☆ワイン醸造家の夢☆★            ~日々のワインとお料理レポート~ 神楽坂には素敵なお店が沢山あるとよく話に出て来るものの、中々足を踏み入れず時が経ってしまっていました。ついに神楽坂ツアーがスタート(これからも続けますよね?笑)です。

伺ったのは、魚介料理とワインを得意とするお店、ポワソン。

場所は毘沙門天のすぐ近く、駅から手前向かいのビルの5階になります(以前ここの下の階には来たことがありました)。

内装はWEBで見るよりずっと落ち着いた雰囲気で、私達は窓際のテーブルに通していただきましたが、カウンターなどもあるのでワインバーとしての利用の仕方も良さそうです。


今回は話の流れで3本もワインの持込をさせていただいたのですが(有料)、実はプロのソムリエさんがいらっしゃってリストも充実しているお店なので、初回だというのにちょっと申し訳なかったかな、と後で考えてしまいました。


それでもとても丁寧なサービスをして頂き、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
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乾杯はお店のグラスシャンパンで。

***【ワイン詳細】***********************

ジョゼ・ミシェル・エ・フィス カルト・ブランシュ ブリュットNV
Jose Michel & Fils Carte Blanche Brut NV
ピノ・ムニエ60%、シャルドネ40%
輸入元:株式会社ラシーヌ
市場価格:約4,000円


ジョゼ・ミシェルが有するヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のムッシイ村の畑は、洗練されたタイプのピノ・ムニエ種が向いている土地と言われており、彼自身、ピノ・ムニエを見事に使う生産者としてその名声を広めています。

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優しく柔らかい口当たりで、爽やかな香り。
お料理の邪魔をせず引き立たせるタイプで、かと言ってライト過ぎるわけではなく、深みもある。


コストパフォーマンスがとても高いシャンパン、エレガント系です。

真鯛や鮪、海老のカルパッチョに合わせて・・・

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白ワインはこちら。
***【ワイン詳細】*********************** 
ジュリエット・シュニュ ムルソー・プルミエ・クリュ・ジュヌヴリエール 2001
Juliette Chenu Meursault 1er Cru Les Genevrieres 2001
参考希望小売価格:6,600円


サヴィニー・レ・ボーヌのドメーヌにあるルイ・シュニュ。2000年にキャロリーヌ・シュニュがドメーヌを継承してから、葡萄栽培~ワイン醸造を担当する妹キャロリーヌと広報・販売を担当する姉のジュリエットによって、少しずつ名を広げています。
その、姉のジュリエットが新たに、クルティエという職業につく夫ブノワ・ブリュオ氏と共に設立したクルティエ会社から「ジュリエット・シュニュ」ブランドとしてワインを販売しています。

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トーストを焼いたような香ばしい香り、パワフルでアタックのある燻香。

樽の香りとはまた少し違う、その香ばしさは時にスパイシーに感じたり、鉱物的な強いミネラルを感じたり、ビスケットのような素朴さだったり、少し大柄なお花をイメージしてみたり、シェリーの様な独特な香りを想像したり、そんな香りが一気に一瞬にして駆け巡ります。


先日、とはいえ大分前ですが、ワインバーで頂いた印象的な香り、ドメーヌ・ドーヴネのオークセイ・デュレス2004を思い出すような…強くて主張の強い香りも感じられます。


でもそれと同時に少しオイリーな厚みのある口当たりにバターを感じ、アフターは意外にすっと落ちる感じ。

(ここがドーヴネを頂いた時の印象とは大分違います。あの時はしっかりとした酸が中心を貫いていて、余韻もだいぶ長いことその香りが続いたように思います。ヴィンテージも若かったですし)

このムルソーはどちらかと言うと温度が上がると輪郭が少し淡くなり、若干寂しい印象にもなりました。
でも、温度が上がると香りは優しく丸くなってくるんですよね。

このちょうど良いタイミングを探しつつお料理とのマリアージュ。
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お料理は、北海道産鱈の白子と共にジューシーに煮込まれた大根(左上写真)、
そしてとっても美味しかったパスタはカラスミと茸で香り高く(右上写真)。

一瞬華やかでありながらどこか気難しさを感じるムルソーでしたが、お料理との相性は良好。穏やかに引き立てあって、美味しくいただくことが出来ました。



yumiwineryワインブログ★☆ワイン醸造家の夢☆★            ~日々のワインとお料理レポート~ 赤ワイン、今回の大メインはこちら。

***【ワイン詳細】*********************** 
ドメーヌ・ショパン・グロフィエ シャンボール・ミュジュニー1990
Chopin Groffier Chambolle Musigny 1990
市場価格:入手不可、個人セラーより


アンリ・ジャイエの真の後継者とも言われているショパン・グロフィエ。
(ドメーヌ自体を継いだのはエマニュエル・ルジェですが、パーカーの書に味わい的に後継者と賛辞されています)

ダニエル・ショパン・グロフィエは1990年代半ばに引退し、現在は娘婿のユベール・ショーヴネが、ドメーヌ・ショーヴネ・ショパンとしてドメーヌを継いでいます(1997年~)。 ショーヴネ自身結婚前からダニエル・ショパンの弟子だった為、そのスタイルは引き継がれている様です。

とはいえ、ダニエル・ショパン時代のワインといえば、既に伝説化されつつある希少なワインです!
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グラスを近づけると思わず微笑んでしまう、とにかく熟成によるブーケが、何とも言えず芳醇。
飲み頃の良い時期に出遭った嬉しさがあります。

ベビーピンクのスイートピーが一面に広がるお花畑を想像させるような、柔らかで奥行きのある甘みあるふくよかな香り。そして様々な香りが混じり合い、複雑でとってもセクシーな香り。

yumiwineryワインブログ★☆ワイン醸造家の夢☆★            ~日々のワインとお料理レポート~ 口当たりはとても繊細で柔らかくタンニンや酸はすっかり溶け込み、全てが溶け込んで一つになった印象です。

香りに強さがあるのではなく、優しく香って広がる奥行きのある香り。小梅やダシ系の熟成感とはまた違う、もっと可憐でふんわりな印象。

これは、美味しいです。

私の中でかなり理想系に近い熟成ブルゴーニュでした。


お料理はシンプルなお魚に合わせて。

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最後はブレの96。

***【ワイン詳細】*********************** 

ピエール・ブレ ジュヴレ・シャンベルタン 一級畑 レ・カズティエ 1996
参考希望小売価格:10,000円

ピエール・ブレは1864年創立のジュヴレ・シャンベルタン村にあるネゴシアン。
熟成したワインは飲むものを感動させるとも言われており、たまに、本当に極稀に、かなりオールドヴィンテージのワインが市場に出回っているのを見かけますが、大規模なネゴシアンではないので、中々ヴィンテージものに出会えることが多くありません。

ワイン造りは基本的に、全て葡萄から買い取り、自社にて圧搾から発酵・熟成まで行います。そのスタイルはあくまでクラシック、伝統的な昔ながらの手法そのもの。新樽の比率はかなり低く、オークの旧樽にて24~36~48ヶ月以上熟成。濾過はせず、樽から直接瓶詰めされます。

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クロ・ド・ラ・ジュスティスは一番有名でピエール・ブレの看板ワインですが、「ブレのワインはどれも間違いなく美味しい!!」とフランス帰りの知人が言っていた事もあり(実際ドメーヌを訪問して色々飲んでみて美味しかったのだそう)、一級畑のレ・カズティエ96を買っておいてありました。


これは、ミネラル感がしっかりと感じられるワインの印象が強く残っています。
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カシスなどの赤い果実の香りをたっぷり感じながら、締まった酸や少し鉱物的なニュアンスでアフターに多少硬さを覚えます。(おそらくその前に頂いているミュジュニーが柔らかく最高の状態で開いていたので、そう感じやすかったのかもしれません。)

タイプ的には酸のたっぷりしたミネラル感のあるブルゴーニュは大好きですし、鉄分のあるお肉にはベストな相性だったので、トータルでとても美味しくいただきました。


でもじっくり付き合ってあげないとその良さが分かりにくいタイプかしら、ファーストインプレッションは大胆に見えて少し神経質な所もある、そんな印象(笑)があります。


調べてみると1996年のブルゴーニュは特に酸が豊富で、長期熟成に適したスタイルと言われた年。
またブレは『ピノ・ノワールは酸味が命だ』と考える造り手さんだと聞いたことがあります。


また、ロバート・パーカーの意見を見ても、ブレのワインは熟成には時間がかかるのでしょうか(以下「ブルゴーニュ」より一部抜粋)。『ブレのワインは優秀どころか、ずば抜けている事が多く、色素、エキス分、タンニンがたっぷりある。秀作年のものは絶頂に達するには通常7~8年かかり、ワインが軽めの年でも驚くほど頑丈で堅固なものとなる。ブレのワインは、いずれも非常によく熟成する』


まだまだこれからこの酸が熟成して奇跡を起こさせるのでしょうか。
あえて数年後にまた、是非、飲んでみたいな~と思います。


デザートの前にチーズも頂いて・・・yumiwineryワインブログ★☆ワイン醸造家の夢☆★            ~日々のワインとお料理レポート~


【お店情報】
シーフードダイニング・ポワソン(Seafood Dining Poisson)
TEL:03-5228-7670
住所:東京都新宿区神楽坂4-3 神楽坂楽山ビル5F
営業時間:18:00~28:00(L.O.26:00) 
総席数:35席
定休日:日曜日
tabelog:Seafood Dining Poisson

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