ピラティス的“子育て論” | 西村由美の武庫之荘ピラティスライフ・ログ

ピラティス的“子育て論”



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ピラティス・メソッドの創始者、ジョセフ・H・ピラティス氏は、
自身の最初の著書本「ユア・ヘルス(YOUR HEALTH)の中で、
↓にあげたような“目に余る誤り”が、子どもの病気や腕や足の変形、
虚弱体質やその他の不調などの原因になる、と少々過激にえへへ…語っています。





・母乳のかわりに人工栄養を与える
・空腹でないときに食べ物を与える
・寒くないのに厚着をさせる
・子どもが望んでないとき、手足を伸ばしたり曲げたりする
・まだ自分の体重を支える力がないのに、無理に立たせようとする
・まだ体の動きをコントロールする力がないのに、無理に歩かせようとする
・体を動かしたがっているときに、無理に動かないようにさせる
・自然な欲求から木登りをしたり、塀から飛び降りたがっているとき、それを禁ずる
・健康を守るという名目で、注射で害になるものを与える
・自然な運動をさせるのではなく、下剤を飲ませて便秘を防ごうとする


            ~ジョセフ・H・ピラティス著「ユア・ヘルス(YOUR HEALTH)」より抜粋






幼少期にはよい習慣も悪い習慣もすぐに身についてしまうから、それならば、

よい習慣だけを身につけさせ、あとで悪い習慣を矯正する手間を省いたほうがいい、

だから「まずは子どもの教育を」ともうったえていて。



ピラティスエクササイズって大人のための知的な(スマート)エクササイズ、なんて言われるけど、

彼が最初に出版したこの著書の中では、意外なことに子どもの身体教育についての記述に

多くのページがさかれていたりもするんですよ。


この本が出版されたのは1934年―――なんと77年も前ですが、
最新の生体力学的リサーチを以てみても、ピラティス的なカラダの使い方(基本原則)は、
子どもが自然に学習していくはずのカラダの仕組みである、という考え方もあるのです。


最近、周りの皆さん(主にお子さんをお持ちのママ)から
「そういうことをもっとブログに書いて欲しいな~」
なんて言っていただくことが増えてきたので、ピラティス氏の著書の中から

子どもに関する記述なんかを抜粋しつつ、私自身の解釈も交えながら、

「ピラティス的“子育て論”」として、ぼちぼち綴ってみたりしようかなぁと思ってます。




コントロロジー―ピラティス・メソッドの原点/ジョセフ・ヒューベルトゥス ピラティス
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