昨日の夜、同居人が「これこれー。はい!」とくれたのが
FAZ日曜版に載っていた香川さんのインタビュー記事。
この新聞のスポーツ欄を過去にこんなに大きく占めた日本の選手って
いるんでしょうか?ありがたく頂戴して
めでたいので日本語にしてみました。
ちょっと長いんですが興味のある方はどうぞー♪


なぜかもらった時点でよれよれになってた紙面。。

でもすごいですね!香川真司。

(以下、上記タイトルの記事内容)

一人の日本人がドルトムントのゲームで活躍を見せている。
この日曜のマインツ05との頂上決戦を前にしてカガワシンジが
神戸でのストリートサッカーや来独時のカルチャーショック、
そしてチームの勝利について語った。


ちょうどワールドフットボーラー(FIFAのバロンドール)の候補者がノミネートされたところですが、あなたなら誰を最優秀選手に選びますか?

香川さん(以下香):イニエスタ、シャビかメッシが選ばれたらうれしいですね。イニエスタは自分の憧れなので。あらゆる面で最高のレベルのプレイをしているし、自分も見習いたい。


あなたはヨーロッパへの移籍を果たして、しかもこれまでブンデスリーガの9試合でドイツの観客を驚かせました。自分でも驚いてますか、それとも予想通りですか?

香:うまくやっていけるだろうとは確信してました。そこは自分でも自信がありました。17歳でプロになって21ですでにいくらかの経験は積んでいて、自身の見極めもできていたし。でもこんなに急にとはだれだって想像がつかなかったと思います。ほんの一年前の自分はまだ日本の2部リーグにいたので。


ブンデスリーガのチームがそのあなたを見出したのはどういう経緯だったんでしょう?

香:まず日本の2部リーグからJ1リーグへの移籍自体は自分の目標じゃなかったです。自分は欧州の大きなクラブでプレイをしたかったし。いつだったか日本のことをよく知っている元ドルトムントのトーマス・クロスが自分をみつけて、連絡をくれてドルトムントでプレイをしてみないかと薦めてくれました。


ブンデスリーガはTVで知ってましたか?

香:実はそれまであまり見たことありませんでした。日本とは時差があるのでヨーロッパの試合をLIVEで見るのは難しくて。でもワールドサッカーの最高レベルのもの、特にチャンピオンリーグはもちろん追ってました。


ではボルシア・ドルトムントのことは知らなかったんですか?

香:名前は聞いたことあったけど、ドルトムントから連絡をもらう前にはチームの試合は見たことはなかったです。


あなたの最初のドルトムント訪問は去年の12月の100周年の時でしたが、カルチャーショックは受けましたか?

自分にとっては初めてのヨーロッパ旅行で、どっちかというと寒さがショックで(Kälte-Schock)。マイナス15度でした。


躊躇はしませんでしたか?

香:そんなに寒いのに大きなスタジアムの中の雰囲気がすばらしかったのは、とても印象的でした。両親も同じだったみたいです。それは日本からはわからないことだったし、日本の自分のいた2部リーグでは1万人もの観客の前で試合をすることはなかったので。あとはドルトムントの人が自分にとても興味をもってくれたということもあります。スカウトの人が自分を見るために何度も日本に来たんです。それは自分の気に入ったし、だから今ここにいるわけです。


あなたが生まれた町、神戸では野球が一番の人気スポーツだそうですね。なぜサッカーをやるようになったんですか?

香:野球は日本ではいまだに1番人気です。このスポーツは日本ではずっと長い歴史があるので。Jリーグは20年前にできたばかりだし。でもサッカーの人気はあがっているし、2002年日韓共催のワールドカップでまた人気になりました。自分も4.5年後の日本のサッカーがどうなっているのかが楽しみです。小さいころからサッカーが好きで、小学校に上がる前から友達とあつまってサッカーしてました。本当にストリートキッカーでした。


ストリートサッカーは日本の大都市の路上ではかなり危険と聞いてますが?

香:うーん。本当の道の真ん中は無理です。でも公園で2つの木の間をゴールにしてサッカーしましたよ。


夏にこちらに来たとき、ドイツはどんなところだと思ってましたか?

香:ビールとソーセージ。移籍の前まではドイツについてそれほど情報持ってませんでした。
でも今ここに住んでみて言えるのはドルトムントがとても気に入ったってことで、自分はあえて町の真ん中に住むことにしましたが、ここのひとはとてもあたたかいです。時々町で見て気づくんですが、ファンがすごくドルトムントを応援してくれているんです。チームをサポートしてくれているのを感じてます。それはサッカー選手として本当に幸せだと思います。チームも自分を暖かく迎えてくれたので、チームに溶け込むのは楽になりました。


ドルトムントでは背番号23番を選びましたね。この番号はご存知でしょうがベッカムとジョーダンの
番号です。

香:実際選べる番号が残り少なくて、そこに自分の好きな8と14はなくて、その中では23番がよかったので。有名な選手とゆかりのある有名な番号だったし。


ドルトムントのチームはとても若いですが、そのこともチームに馴染むのに助けになりましたか?

香:チームに馴染むのとコミュニケーションはとても楽にしてくれました。
いつも自分のチームメイトが自分の大きな目標をもってそれに向かっているのがわかるんです。それはみんな若いからというのもあって。何かを達成しようとすることが、このチーム全体の気持ちになってます。


ゼバスチアン・ケールやヌリ・シャヒンといった同僚はチームでのあなたをとても褒めてます。
あなたはオープンでコミュニケーションにも積極的で、自分から人と交わろうとしてるとのことです。

香:それは自分で意識してやってました。早くチームに溶け込むことがスポーツで成功するために決定的な意味があるとわかっていたので。他の人たち、チームメイトとコミュニケーションをとることができないといけないし、言葉もできるようにならないと。そうしようと努力してます。ドイツ語の先生にもついて、いずれにしてもできるかぎり早く言葉の面で自立したいと思ってます。


このボルシアドルトムントでチームとして、またあなた個人として達成したいことはなんですか?

香:どのチームもどの選手もいつかタイトルを獲得したいという目標は持つべきだし、自分もこのドルトムントのチームで優勝を祝いたいと思ってます。もちろん自分たちはまだ若くて経験にとぼしい部分はあるけれどそれは時間とともに解決する問題。大きな夢はチャンピオンズリーグのような大きな舞台で優勝することです。これはサッカー選手ならだれでも思うことですが、夢のままにはしません。それを実現するために自分はここドルトムントで年毎に進化していく必要があります。そうすればどこまで自分がやれるか、どこまで夢に近づけるかがわかると思います。


南アフリカでのワールドカップで日本の監督があなたを選ばなかったことはかなり残念でしたか?

香:プレイできなかったのは残念でした。でもそれが現実で変えられないこともわかってました。
自分にはこの時点ではこれが自分の限界だ。だからそのためにさらに成長していくしかないと言い聞かせました。今こうしてドルトムントで活躍できて、自分でも日本代表のスタメンを勝ち取って、さらにこれから数年日本チームが世界で活躍していくために大事な役割を担える自信がついてきてます。


ブンデスリーガ第9節でKICKERランキングはあなたをベスト3にノミネートしました。ドルトムントのファンの間では遅くともシャルケ戦での勝利によってあなたの英雄的地位が確立しましたし、あなたのユニフォームは一番売れています。早くもドルトムントでも最高のプレイヤーだったTOMAS ROSICKEYに並べるひともいるほどです。この人気急上昇ぶりはいかがですか?

香:ここ数週間はたいへんでしたし、そこここにちょっと疲れが現れてきました。でもそれも上手にさばいてこそのプロ選手なので。試合以外の時にとにかく体も心も休ませるようにこころがけてます。ここまでの試合でのたいへんさを自分が活躍できなかった言い訳にすることだけはできません。

(以上)


このEHRGEIZIGな感じ!
日本の若者も頼もしいですね。