ペタしてね


夏といえば、やはりを食べたいと思うのは私だけではないでしょう。

残念ながら、実家に戻ってからは、以前のように鰻丼を食べることがなくなって久しいのですが……(それでも、先日の土用の丑の日の前日には、鰻ちらしを食べましたが)

どちらにせよ、やはり夏には鰻の蒲焼き、そういうイメージがあります。

たっぷりのご飯に蒲焼きのタレをかけて、その上に、レンジで酒蒸しした鰻の蒲焼きを乗せ、山椒と、これまた蒲焼きのタレをかけて、いただくのです。実家を出ていた頃のごちそうの一つでしたね~。

しかし先日、ふと、こんなものを目にしました。「鰻(うなぎ)の揚げ出し」なる料理です。

鰻ですが、お馴染みの蒲焼きではなく、揚げ出しという。

鶏料理と旬のおつまみのお店「浅草 宝どり」の一品ですが、何か気になりまして、行ってみることにしました。

7月30日の金曜日、仕事が終わってからお店に電話をし、予約。

浅草駅からすぐそばということで、東京メトロで直行。浅草駅に到着し、場所を確認すると、どうやら6番出口が近いようです(その後、8番出口の方が近いという情報も見ましたが、私が6番出口を行ったので、ここでは6番出口で説明します)。その6番出口の方を進みますと――何だか、たくさんの飲食店が立ち並ぶ場所になっていました。はたして、本当にこっちでいいのか?と迷いつつも、匂いの誘惑を振りほどいて前進。すると、こんな表示が。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり1


どうやらここが6番出口のようです。とにかく進みましょう。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり2


そこは、アーケード商店街の中でした。出たら、右に進むと、すぐに大通りに出ます。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり3


大通りに出たら、ここでも右折。すると、道路の反対側に、東武鉄道の浅草駅が見えてきます。そこを横目で見つつ、前進しますと――

東武鉄道浅草駅の前にある信号をわたってすぐくらいのところにある、このビルが目的地です。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり4


パッと見には「浅草 宝どり」の看板が見えないので分かりにくいですが、左端を見ると――

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり5


6Fに、しっかりと「浅草 宝どり」と書かれています。

また、そこから後ろを振り返ってビルの右端を見ますと、

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり6


季節のオススメメニューが書いてあったりします。

とにかく、エレベーターで6Fに行きましょう。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり7


エレベーター横の表示でも、お店を確認し、乗り込みます。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり8


エレベーターを下りますと、大きな「浅草 宝どり」がお出迎え。お店の人によると、これは宝船を演出しているそうで、確かに七福神が下に鎮座していました。

で、私はさっそくカウンター席に通されました。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり9


このような料理屋にほとんど入ったことがないのと、何より一人ではお初ということで、ちょっと緊張しましたが、なかなかオシャレなカウンターで、落ち着いた雰囲気です。2枚の絵が飾ってありますが、浅草らしく、風神雷神ということです。岡達也さんという人の作品で、店内には、ここ以外にも至るところに岡達也さんの浮世絵作品が飾ってあり、どこの席からでも楽しめるようになっているとか。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり10


予め予約していたこともあって、カウンター席には私用のお箸などが置いてあったのですが、席に着くとすぐに、温かいおしぼりとお茶が運ばれてきました。この、細やかなサービスはいいですね。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり11


私がいただくことになっている「鰻の揚げ出し」が出るまでの間、メニューを眺めました。何となく高級な感じがしますけど、意外とリーズナブルなお値段のようです。(といっても、こういう店に余り入らない私には相場が分からないのですが(苦笑))

しばらくすると、料理が運ばれてきました。これが、「鰻の揚げ出し」です。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり12


横から見てみましょう。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり13


揚げられた鰻の上に、大根おろしとネギがたっぷりと乗っています。私は大根おろしがあまり得意ではないですが、せっかくなのでまとめていただきます。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり14


すごく柔らかい鰻ですね。

一口いただくと、口の中に出し汁の旨味と、鰻の美味しさがパァ~ッと広がって、溶けるようになくなりました。非常にサッパリとして美味しいですね。

鰻といえば濃い味付けしか浮かばなかった私にとって、新食感でした。

一口食べたら止まらなく、気付いたらキレイになくなっていました。

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり15


しかし、この出し汁、非常に気になります。

これが揚げ出しの味を決めているのですし、さらにこの中にも鰻の旨味が染み出ているはず。

ただ、こういうお店で、こういうものは飲むものでしょうか?

お店の人に尋ねてみると、いいですよと言われたので、一口すすってみます。

おお!これは美味!!

……

夢野みさをの“風の贈り物”-宝どり16


気付くと、すっかり飲み干してしまいました。

正直、鰻を食べるぞ!と意気込むと、そんなに量はないですし、蒲焼きのような濃さはありません。

しかし、この季節に、さっぱりとオシャレに鰻を食べたいと思ったら、これに勝るものはないのではないでしょうか?

特に女性にはお薦めかもしれませんね。

とにかく美味しかったです。

帰り際に、こんなに「美味しかったです」って言ったことは余りないのではないかと思うくらいでした。

「浅草 宝どり」というだけに鶏料理がメインのようですが、こちらも期待できるなと感じました。

なかなか浅草のほうには行かないのですが、機会があったら再訪してみようと思います。

ほな。

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