今回は、このゲーム唯一の敵といえる鳥人間の考察。


この鳥人間は様々な場所に点在し、楽しく(?)ピクニックをしていたり

意味もなさそうな場所をただ徘徊しているだけというものです。

一度包丁で刺すと、夢の世界の鳥人間全員が発狂して襲い掛かってくる。

夢から覚めると発狂はリセットされる。

が、一部の鳥人間は包丁で刺さなくても窓付きに襲い掛かってくる。



この鳥人間は、一体何をあらわしているのか?

一番簡単に思いつくのは、現実世界での『他人』

包丁を刺すと襲ってくる=こちらが危害を加えると対抗するという感じでしょうか。

悪いことをしたら叱られる、という潜在意識のあらわれかもしれません。

危害を加えずとも襲ってくる鳥人間は、現実に置き換えるとすれば

いじめっ子あたりが妥当かなと思います。

僕の脳内では窓付きは内気な性格という設定なのですが、

それを暗に示しているのではないかと思ったのは、鳥人間ピクニックを見たときです。

お弁当を広げて数人が楽しそうにしているが、窓付きはその場所へはいけない

それは自分から入っていけない、または他人との間に壁がある、という意味かなと。

窓付きが内気な子だと仮定すると、いじめを受けている可能性はあると思います。


金髪ウボァーの部分でも、そういった点を示唆しましたが、

発狂鳥人間は、もっと直接的な被害を与えるような人間の象徴のような気がします。

発狂につかまると、通常では出られない閉鎖空間へと移動させられますが、

ある意味あれが具体的ないじめの方法をあらわしているのではないかと推測します。

つまり、トイレの一室であったり倉庫であったりといった、閉鎖的空間への隔離

そうだとすればその場所は学校の可能性が高いでしょう。

彼女をいじめているのは、同じ学校に通う生徒と思うのが自然でしょうか。


なぜ鳥がモデルなのかはハッキリと予想がついていません。

窓付きは女の子→女の子が思いつく群れる動物→鳥(小鳥や渡り鳥等)

という程度の単純な発想が限界です。

スタート地点の部屋が窓付きの家ならば、高層マンションのような住居と推測できます。

実家がド田舎の僕の経験からすると、田舎に高層マンションはそうそうありません。

とすると、窓付きはそこそこ現代的な場所に住んでいるということです。

都会で見る鳥といえば、カラスか雀かツバメ程度だと思います。

カラスはあまり可愛くないので、女の子が浮かべる鳥といえば他2種。

雀なんかは集団で飛び、集団でピーチクパーチクしている印象があります。

そんな感じで、群れる動物の象徴としての鳥を、人間と混ぜたのかなという結論に至りました。

理由としては非常に弱いですが。


鳥人間に関しては非常に曖昧な部分が多く、正直なところ

今までの考察以上に憶測部分が多いです。妄想レベル5ぐらい。

が、「包丁=危害の象徴」という部分は当たらずとも遠からずだと思っています。

次回はモノ子絡みの考察でもしてみましょうか。

今回の考察は、白い世界に住まう金髪ポニテ(以下金髪)について。

MOTHER2でいうウィンタースのような所に一人で住んでいる金髪。

彼女は現実に存在する人物で、窓付きと何らかの関わりがあると推測する。


その理由の一つとして、彼女の部屋の内装がとても整然としていることを挙げたい。

夢の世界の背景は大半がカオスである。そんな中数少ない現実感のある場所が

トイレのある公園であったり、電車の中であったり、金髪の部屋なのだ。

現実感のある場所=窓付きが知っている現実世界の風景、という解釈だ。



彼女のいる部屋にたどり着くためには、水の中を彷徨う必要がある。

知ってのとおり、水の中を歩いたり泳いだりするためには陸の上以上の負担がかかる。

そこから想像するのは、窓付きは他者とのコミュニケーションが苦手な子だということ。

内気な彼女が勇気を出して冒険した(水中を彷徨った)結果、金髪という友達を見つけた。

そして彼女の家に遊びに行くような仲になった、というのが僕の推察。


そうなると、一つおかしな点がでる。金髪のウボァー化だ。

窓付きの友達なら、なぜあんな異形の化け物に変身するのか?

ここで鍵となるのは、ウボァー化する条件。

電気のスイッチを切ると、低確率でウボァー。ならなければ部屋から出て繰り返す」

電気を消すと、影ができたり暗くなったりする。金髪の暗い面を表しているのか。

あまり気持ちの良い話ではないが、金髪は仕方なく窓付きと遊んでいて、

彼女のいない所では陰口のようなものを言っていたのかもしれない。

口元の歪んだ表情の顔面に変貌するあたり、当たらずとも遠からずではないだろうか。


ウボァーが低確率な点にも触れてみる。そして何故毎回部屋から出る必要があるのか?

完全に想像だが、窓付きは金髪の家に何度も遊びに行っていた。

ある時金髪の部屋で遊んでいて、窓付きは何らかの理由で外へ出た(トイレが妥当か)。

そして、部屋に入るときに偶然陰口悪口を聞いてしまった、というのが僕の想像。

偶然聞いてしまった=低確率での遭遇、という風に置き換えたのではないだろうか。


書いていてあまり気持ちの良いものではないが、僕はこのように解釈しました。

第2回では、窓付きが夢の中で入手する「エフェクト」について。

既プレイ者はご存知のとおり、これを使うことで様々な能力を使用できるようになります。

といっても、ゆめにっき紹介で書いたとおり『ゲーム内では』意味の無いものも有ります。

強調したことからわかるように、僕はこのエフェクトが、ゆめにっきのストーリーを

脳内補完するために最も重要なものだという認識です。

といっても全てのエフェクトが重要なのでなく、その一部ですが。

今回はそのストーリーに絡む(と思っている)エフェクトの解説をしたいと思います。



自転車

これは窓付きの年齢を考えるうえで重要なものです。

一般的に自転車に乗れるようになるのは小学校低学年以降。

つまり窓付きはそれ以上の年齢・学年ということになります。


同じく窓付きの年齢に関するものです。

僕の時代はリコーダーを扱うのは3.4年生からだったので、

中学年以上ということになります。ここは個人差がありそうですね。


△ずきん

このエフェクトを使った状態でアクションを起こすと、窓付きの体が透けていきます。

これも二種類の解釈があると思われるので、両方を記載します。

一つは、現実における窓付きの存在感を示したものであるという解釈。

現実で日に日に自分が薄い存在になってった事を示しているのかもしれません。

もう一つは、すでに窓付きが△ずきんを付ける立場(死人)であるという解釈。

両方とも、第1回の窓付き考察に通じる部分があります。

番外編として、別段意味は無いという解釈。これもありかとは思いますが、

このブログでは「ゆめにっきにストーリーがある」という前提で勧めているので除外。


ブロンド、ロングヘアー等髪型系

窓付きは、おしゃれに興味を持ち出す年齢に達していると解釈しました。

もちろんおませな低学年もいますが、一応中学年説を推しておきます。


包丁

ゲーム内では色々なものを刺せますね。

後述する部分に関連することなので、その考察のときにまとめて書きます。


信号

このブログを立てるに至った解釈を導き出した、個人的最重要エフェクト。

これも後述する記事にまとめて書きます。


めだまうで

信号の次ぐらいに重要だと思っているエフェクト。別記事でまとめて書きます。



ストーリーに絡むと思われるエフェクトについては「後で書きます」になってしまいましたが、

これは後に考察する部分と絡めた方がわかりやすいと判断したためです。

この第2回を総括すると、窓付きは小学校中学年以上の年齢、という程度しか

推察できませんでした。

次回以降の考察に、今回紹介しなかったエフェクトの話を絡めていこうと思います。

ゆめにっき解釈-窓付き

外見は、上記のような2つおさげの女の子。小学生~中学生と思いますが、

部屋やインテリア、日記をつけるあたりを考えると、僕は小学生だと思っています。

彼女の部屋、正確にはベッドが、夢の世界への入り口。

机に向かって日記を書くことが、セーブに相当します。



さて、考察その1は、彼女が部屋から出ない理由を考えます。

彼女の部屋のドアを調べると、彼女は首を横に振り、ドアは開きません。

これに関しては幾つかの解釈があると思いますが、大きく分けて2つ。


1.外に出ることを拒否している

2.ドアが開かず、出られない


1の場合、窓付きは自分の意思であの部屋に閉じこもっている事になります。

理由としては「精神的ショック(いじめ等)による現実逃避」が真っ先に浮かびます。

が、この時点では完全に情報不足です。単に全てが面倒になっただけかもしれない。


2の場合は、ここからさらに複数の解釈が生まれます。

一つは外部からの施錠によってドアが開けられない状況であるもの。

もう一つは、窓付きのいる部屋のドアは一方通行であるというもの。

前者の場合、窓付きの家(部屋)であることを考えると、ドアを閉めたのは

両親である可能性が非常に高い。というか、両親以外がやったら立派な犯罪です。

後者の場合は少し特殊で、窓付きは現世に生きるものではない、という状況が前提。

ドア=現世と霊界(便宜上こう呼びます)を隔てるしきりであり、

霊界の領域に足を踏み入れた(現実世界での死)者はもう戻ることはできない、とする説。



窓付きについての考察だけでは情報不足で、部屋から出られない理由も不透明です。

様々な事を総合して考えると、僕としては1の説が有力かと思うのですが、

それはまた次回以降の考察で考えていきたいと思います。

まず始めに、ゆめにっきに関する解説をしよう。

ゆめにっきとは、「窓付き」という呼び名の女の子を操作して、

彼女の夢の中をひたすら歩き続けるフリーゲームのこと。



インターネット上のフリーゲーム紹介では、概ね高評価されている。

上記のように、基本的にはただただ歩くだけの単純なゲームだ。

所々に「エフェクト」と呼ばれるギミックが落ちていて、それを取得すると

色々なことができるようになるが、ゲーム中では意味の無いものが多い。

そんな単調なゲームが、どうして高い評価を得ているのか?



第一に、ゆめにっきは窓付きの夢の中を探索するものだが、その夢の中には

人間の心理の根底にある恐怖心を呼び起こすような仕掛けや背景が多々存在する。

プレイすればわかるが、様々な種類の恐怖が色々な場所・形で設置されている。

お化け屋敷のような突然飛び出す恐怖、暗闇の中を手探りで歩くような恐怖など、

プレイするだけで悪寒や鳥肌がたつ人もいるようだ。



そして、変哲も無いオブジェクトやエフェクトに秘められた『何か』を、

プレイした人間が自分の解釈で自由に補完していく楽しみがある。

映画やゲームなどでは「最後の一部分をボカして、見た者の想像に任せる」

というものが多いが、ゆめにっきは最初から最後までプレイヤーに委ねられる

知らなければいけない前提やストーリーなどが一切無い。

ここを楽しめるかどうかで、ゆめにっきを楽しめるかどうかが分かれるだろう。



結局ゆめにっきとは一体何なのか、どういった背景の下の世界なのかは

作者の方にしかわからないだろう。作者の方が何らかの形で発表しない限り、

僕らは自分達の想像力だけで、この世界を構築しなければいけない。

それがある意味での、ゆめにっきの楽しみ方なのかもしれない。