心配になってきた。二人の姿が見えなかったからだ。
二人はマスクとフィンをつけ、海に飛び込んでいったのだが、すでに四時間ほど経っていた。
双眼鏡で周辺を探した。二人の姿はどこにも見当たらなかった。
さらに二時間待ったところで、ようやく二人が戻ってきた。
なんと一キロ半も離れているクワイ村まで泳いでいき、さらに島の周りをじっくり探険してきたと言うのだ。
二人は袋をぶらさげていた。中からどっさりウニやカニや様々な種類の貝が転がり出てきた。
星の形をした砂やこれまで見たこともない変わった生物まで取ってきていた。
ぼくは呆れながらも、感心する他なかった。
アダコアに滞在する間、二人は毎日がこんな感じだった。雨にも風にも負けず、二人はアダコア周辺の海をくまなく潜った。
■ マップ 「祝福のソロモン」