ビリーと話していると、ふとあることに気がついた。それはぼくの旅とビリーとの不思議な関係についてだった。
ソロモンに到着した次の朝にぼくはビリーと出会った。
「わしの村に来ないかい」
と誘われたぼくは、そうすることにした。
が、船中でビリーはいなくなり、アウキでは牧師の世話になった。そのおかげでぼくはアウキで充実したひと時を過ごすことができた。
すると、忘れた頃にビリーからの手紙が届いた。
「船着き場でおまえさんを待っとる」
と言われるままに向かったのはいいが、約束の場所にビリーはおらず、急きょ運転手の村ナフィヌアへ行くことになった。
そこへビリーの息子が迎えに来て、クワイ村まで連れていってくれた。