大手広告代理店のサポートを得たような状態でPOPを作成してしまう方法(後編) | POP広告で高利益率の繁盛店に変える方法

POP広告で高利益率の繁盛店に変える方法

「あの店パッとしないよね」と地元客に うすら笑われていた薄汚い小売店を、たった90日で、 気分よく買い物するリピーターのお客様で一杯にして、 高額商品が飛ぶ様に売れる話題の繁盛店に変貌させる サブリミナルPOPの作り方! 」

(前編から続く)

前編では、商品について詳しく知るために
メーカーに聞くのが効果的という話をしました。
具体的にメーカーと話をする電話のやりとりに
ついてです。)




電話のやりとりの例は、こんな感じです。

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わたし
「こんにちは、はじめして、御社の製品の販売店のぼーのと申します。
ちょっとお伺いしたいことがありましてお電話しました。」

メーカー
「いつもありがとうございます。どのようなご用件でしょうか?」

わたし
「御社の製品○○○について、詳しくお聞きしたいのですが。。。」

メーカー
「わかりました、担当者と替わりますから少々お待ちください。

 お電話かわりました。営業担当の△△△と申します。
 どのようなお問い合わせでございましょうか?」

わたし
「御社の製品○○○を、どんどん展開していきたく、
店にマッチしたPOPを作っていこうと思っているのですが、
どう言葉でアピールしていったらよいか、迷ってしまいまして。。。
メーカー様に直接お話をお聞きしようと思い電話いたしました。」

ここでわからなかった点があればぶつけたり、
いいPOPのキャッチコピーがないか、聞いてみます。

もちろん、ここで、商品について少しは知っていないとダメですよ。
相手に失礼だし、得られるものも限られてきます。

そしてメーカーさんも自社製品のことで、通常アピールポイントを
くわしく説明してくれますし、こちらの疑問点にも答えて
くれるはずです。

メーカーのPOPに使われているプロのコピーライターが
考え抜いたキャッチコピーだってもちろん、どうぞどうぞと
教えてくれるでしょう。

担当者なら、よくお店回りもしていたりしますから、
効果的なキャッチコピーや他社、他店舗の展開例なども
説明してくれたり教えてくれたります。

わたし
「いや~、ほんとうにありがとうございました。
商品の事がよくわかりましたし、いいPOPも出来そうです。
加えて今のご説明、お客さまにも詳しくご紹介できますね!」

メーカー
「いえいえ、こちらこそ、お役にたててなによりです。
何か他にお困りの点などございませんか?」

わたし
「それじゃ~、お言葉に甘えて、この商品のパンフレットや
御社でお作りになったPOP※など、もしありましたら、
お送り頂けませんでしょうか?
メールで送付いただけるものならメールでもかまいません。
パンフレットなんかはできたら郵送していただけるとありがたいです。」

メーカー
「お安い御用です。是非、販促活動にお役立てください。
では、店舗のご住所とメールアドレス伺えますでしょうか?
早急に送付させていただきます。」

※商品の性質や、取引関係などによっても、もらえるものも
変わってくるとは思うので、そこは多少空気を読む必要が
ありますが、

基本的には自社製品の拡販につながるので、
メーカーもできるだけ提供してくれると思います。

ここで、お願いすると役立つものとして、他には、

・勉強会資料や、販売店向けの説明資料

・商品のお客さま向けサンプル・試供品
(こういうタイミングで聞くと喜んでくれたりします。
 その商品にサンプル・試供品があるのを、初めてそこで
 知るということもあります。
 もちろんサンプル・試供品もご承知のとおり販促の
 強力な武器となります。
 聞くときは、いちおう 
「お客さま向けの試供品のようなものはございましたら、頂けたり
  するものなのでしょうか?」と下手に聞きましょう。)

・商品の空箱
 これも頂けると、売場の商品ボリュームをアップさせて
 商品展開の迫力が増して、販促効果抜群ですから、
 もらえるようなら、もらいましょう。
 ただ、これも対応には温度差があるので、もらうのが当然
 というの態度はさけましょう。低姿勢でお願いです。

・商品画像(JPEGなどの画像ファイルでもらって、
      POPに活用できます。)

・商品や、メーカー名のロゴの画像
(特に自分でデザインしてしまう場合には、
 もとのデータまでもらえると非常に重宝します。)

などもあります。
必要度合いに従って、聞かれるといいと思います。

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以上が、メーカーさまとのやりとりの例です。

たまに非常につっけんどんな態度をとられる
アルバイトマインドの担当者が対応に出ることもありますが、

そういうときは、

「あんたのところの商品売ろうとしてんだよ、
 売りたくないのかよ!その態度は。
 売ってやらないぞ!お前の態度も含めて上司に
 改めて問いただしてやるから、上司を出せ!!!!」

という気持ちは一旦胸に秘めて(大人なので)、

「いや~、そうですか、(御社のライバルの)B社さんの製品の
商品情報もB社様からかなり詳しくしていただいておりまして、
御社の製品もバランスとって頑張って説明して展開していこうと
しているんですが、できる範囲でかまわないので、なんとか
ご協力いただけませんでしょうか?」

とか言って相手の感情を少し揺さぶってみましょう。

まあ、無理はしなくていいです。
お互い常識的なラインというのがあるかと思います。

とにかく、やってみられると、商品のPOPのポイントが
とてもよくわかり、商品知識や効果、展開方法までよくわかり、
他にもさまざまな発見がある
と思います。

まさに、情報は人が持っている、です。
インターネット時代だからこそ、逆にそうなのだと強く感じます。

では、このやりとりで得た、キャッチコピーのアイデアや
販促物などを、POP作成の上でどう使うか
、という
もっとも肝心な話をしていきます。

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メーカー様からもらった情報や販促物を
どのようにPOPに活用していくか

・メーカーさんのアドバイスや、メーカーさん作成の
 POPからキャッチコピーのアイデアをもらい
 自分のPOPに活用する。

 やりとりの後は、もうキャッチコピーなど何通りだって簡単に
 思い浮かぶ状態になっていると思います。
 
・パンフレットなどにある説明も加えてみる。
 大きなキャッチコピーのあとに、少し小さい文字でパンフレットの
 説明文などをいれるのも、詳しく知りたいお客さまには有効です。

・パンフレットや資料にある、人物・商品・キャラクターの
 画像を、そのまま、あるいはコピーし、POPにコラージュ※して
 貼付けるなどして使う。

・メーカー作成のPOPのデザインをまねて自分の店用に
 アレンジしたPOPが作れる。

・同資料にあるイラストなどを真似してPOPに書き加えて
 みるのも効果的。

・画像などは、拡大コピー+補強して、そのものを
 インパクトがあるオブジェのように使うという方法もある。

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などなど です。

※コラージュ
=写真、印刷物などを「切り貼り」することによって
 (この場合では)POPを作る事です。
 POPを作成する上で、使い方によっては非常に効果的な
 方法です。

もちろん、さらに、やりとりそのものを活用して

・「メーカー担当者に秘密をこっそり伺いました!」などとうたい、
店オリジナルのライブ感や努力感あふれるPOP作りに使う

という手もあります。

つまり、こうして、あなたは、メーカー様の力を活用して、
プロのコピーライターが考えた、キャッチコピーや、
プロのデザイナーが作った洗練されたデザイン、
プロのカメラマンが撮影した、インパクトがある鮮明な美しい写真
を自分のPOPに取り込んで活用することができる
ようになるのです。

どうアレンジして、料理するかは、あなたの腕のみせどころです。

もらえたメーカーのPOPをそのまま使うという手も
あるのですが、いままでお伝えしていることをふまえ、
自分でPOPを作るという事にも力点をおきましょう。

こうしてPOP作成の力がついていきますし、
前にも説明しましたように、手書きなどの要素があるPOPは、
メーカー作成のものよりも見てもらえる場合もありますし、
売り場が生きている感じにもなります。

メーカーさんに聞く内容は、
もちろんはじめに、「キャッチコピーを教えて」、だったので、
それだけのために聞いてもよいと思いますが、膨らますと、
このように、いくらでも、販売促進に絡む方法が考えられます。

あと、何度も申し上げているとおり、
その商品についてめちゃくちゃ詳しくなります。

でも、これをやる手間とコストが~、
ということもあるかもしれませんが、
必要なのは、電話代と10分くらいの時間だけです。

あといるのは、ほんのちょっとの勇気だけです。

でもこれも上記会話シュミレーションにある通りやれば、
ぜんぜん怖くないですよ。
メーカーの担当者だった鬼じゃありません。

時間については、
POP書けないと悩んでいるうちに、20分、30分など
すぐにかかってしまいますよ。

その上、上記のように付随するメリットがあるのを考えたら
やらない手はありません。

メーカー様の電話番号がわからず、
商品にも書いていないということもありますが、

お客さま相談窓口が書いてあればそこに電話して、
番号わからないのでここにかけました、と
事情説明しましょう。たいてい取り次いでくれます。

それもなければiタウンページなどで
住所から検索すればだいたいすぐにわかります。

では、
POP作成に詰まったら、チャンスと思って、
是非やってみてください。

また、こういうことをご紹介すると、
POP作成のオリジナリティがなくなるのではないですか?

みたいなことを聞かれる事がありますが、

まずは、時は金なり、時間とコストの中での勝負を
しているのだということ、その中で最大限効果があって
かつ効率的な方法をとっていかねばなりません。

そして、これは、ある程度、よいPOPを
作っていける様になると、私も含めて誰もが、
陥りがちなことなのですが、

自分の作ったPOPを自分の大事な作品の様に
思ってきて、美しいデザインやイラストを書く事に
意識が向きすぎてしまうようになったりします。

最悪な場合は、展開しているのが、古くなったり
季節があわなくなったりしても、自慢のPOPが
愛おしくなりすぎてPOPを取り外せなくなったり
してしまう事です。

私は魅力的なPOPを作れた方が良いと思っていますが、
それよりも大事なのは、お客さまが喜びながら、
売上げが上がっていく事
です。

そこを忘れないようにしましょう。

△(自力で)よいPOPが出来る  <  ◎売れるPOPが出来る

です。

この価値観が逆転してしまうことがあってはなりません。

やっぱり人間、どうしても、自分でPOPを作っているうちに
スキルが上がって、よいものが書けたりしているうちに
思い入れが強くなり、あたかも自分の作品の世界に入って
行きがちです。

自分の作品は自分の力で最後まで作るべきだみたいな
気持ちにもなりがちです。
そこにプライドみたいなものも生じてきます。

わたしも常にそこはチェックして方向修正しています。

POPを作る事がきっかけとなって、より美しいものが
作りたくなっていくというのは、とてもよいことだと思いますが、
それを追求したいのであれば、趣味や別の世界でやるべきだと
思います。
(わたしも実をいうとPOP作成をきっかけに、
そういう世界にも目を向けてきているので気持ちはよくわかります。)

芸術的に美しいものを目指すとしても、費用対効果の範囲内で
取り組むべきでしょうね。

とにかく、上記のような方法で、まずは、メーカー様の力を
借りてでも、売れるPOPが書ける様になれば
その経験は
自分の中に蓄積していきます
から、

結果としても、どんどん、楽しく、効果のあるPOPが
素早く作れていくようになると思います。

最後にお願い、というか提案があります。

メーカー様にいろいろご協力いただいて、いいPOPが
出来た、(そして効果も上がった)
ということになったら、

あなたの作品のPOPや、それが展開されている
売場の画像を携帯のカメラでもいいので、撮影して、
お世話になったメーカー様に、メールでかまわないので、
お礼や効果の報告とともに、画像を送付しましょう。

たぶん、早ければ10分かからない、ひと手間ですが、
メーカー様に対する印象は絶大にアップします。

メーカー担当者様も努力が実ったと大変喜ばれることに
なると思います。
必ずもう、あなたの事は、メーカー様に強く覚えてもらえます。

私もこれをやって(今も出来るだけ忘れないようにして
やっていますが)、相手に喜ばれなかった試しがありません。

そこで、こうすることによってあなたは、POPに対して
さらなるアドバイスをもらったりも出来ますし、

あなたが作ったPOPがユニークで素晴らしい出来であれば、
メーカーの中でも話題になります。

場合によっては、メーカー様の社内報や、販売店向け
情報誌にも取り上げられたりするようになったりします。
取材にくるようにもなるわけです。

こうして予測もできないくらい、メーカー様からの
さらなるご協力やサービス、支援を頂けるきっかけにも
なり得ます

私も、これをやってみたら、一店舗でありながらメーカー様と
ものすごく親密な関係ができ、販促物や試供品が山のように
送られてきたり、試飲会などのイベントを毎月のように開催
してくださるようになりました。

もちろん、こうして売上げもさらに拡大していきました。

やっぱり、お客さまともそうですが、大事なのは、
人と人とのつながりですよね。あらためて私も胸に刻みます。

こういうことも、ぜひやってみてほしいです。
期待はせずに、お礼の気持ちだけで、やってみてください。

今日も、ここまでおつきあいいただきまして
ありがとうございました。