マーダーボール/Murderball | 愛こそすべて LOVE IS ALL

マーダーボール/Murderball



  年に一度の「リアル」by 井上雄彦も第8巻も発売され、車いすバスケは世間に認知されるようになりましたが、この映画は車いすラグビー、かつてはその激しさゆえMurder Ballと呼ばれていたスポーツのドキュメンタリーです。オリンピックと同開催地で行なわれるパラリンピックは、テレビ中継されることはほとんどないけれども、随分認知されてきたし、障害者もかつてに比べたら街でよく見かけるようになった。障害者というととてもデリケートな扱いをしてあげなければいけないと思ってしまうけれども、この映画をみたらそんな考えは吹き飛ぶだろう、何事も一括りにしてはいけない。車イスで生活している人達だけのスポーツとは言え、その激しさ、危険度はかなりのものです。むしろ全スポーツの中でも危険度は高いと言える。その証拠に多くの選手が首にボルト等を埋め込むほどの怪我をしているらしいです。

 映画自体はカナダとアメリカのナショナル・チームの世界選手権からオリンピックまでにわたる激闘を中心に描いています。この映画はドキュメンタリーとはいえ、あまり細かい解説などはありません。まあ見ているだけで十分な映画だし、車いすラグビーの魅力、特徴はよく伝わってくる。ただ見てくれってというのが監督の意図なのだろう。それにしてもチームを構成するメンバーみんなガラ悪いです。障害者という認識は捨てた方がいい。日本チームも一瞬だけ紹介されていましたがみんなヤンキーでした。障害者になろうがその人はその人であるということです。


マーダーボール

¥3,591