オランダの光 | 愛こそすべて LOVE IS ALL

オランダの光

花

オランダの光は特別らしい、その光の魅力にとりつかれた多くの画家たちが、その光を自分達の作品の中に取り込もうとした。ホントにそんな風に思ったのかどうかはわからないが、フェルメール、レンブラントら17世紀のオランダの画家達が残した作品の中に、オランダの光は見事に表現された。その作品を見た人たちはきっとオランダには特別な光が降りそそいでいるに違いないと考え、話題にしたのだろう。そしてそれは現代まで人々の間で語り継がれていた。

 といっても僕もオランダの光が特別だなんて、この映画を知って初めて知りました。この映画はオランダの光の秘密を探索するドキュメンタリーなのですが、オランダの素晴らしい風景と、オランダの光の影響下にある芸術作品が数多く登場します。たしかにそれらを見ていると、オランダの光の特別さがわかる。20世紀になってこのオランダの光が失われたという人たちがいて、それはエイセル湖という湖の干拓事業による影響だと言及しているが、多くの自然現象がそうであるように直接的な因果関係は良く分かっていない。しかしオランダの光が失われた原因として、湖の衰退が挙げられるようにオランダの光を特別にしているのは、その特別な国土と気候。オランダの光は自然現象なので、それを作り出すの自然環境に他ならない、それを完璧に解明するのものすごーく難しいとは思うのですが、この映画にでてくる美しい光景を見ていると、そんなことはどうでもよくなってくる、でも同時に、それが失われていくのは悲しいことだなあとも感じます。この映画を見ればきっとオランダに行って見たくなることでしょう。あふれる光です。

タイトル: オランダの光