アメリカから帰国する前に、兼ねてからどうしてもヨーロッパに寄りたいと思っていました。そしてどうせ行くなら、何かしらの音楽イベントに参加したいとも。
学校の寮を4月いっぱいで退居しなければならず、その後アメリカ
初めてのイタリア。そしてホームページもイタリア語。英語のペー
不安だったので申し込み時からメールで何度も運営組織とメールで
空港も聞いた事の無い場所で、そこから開催都市までは電車も通っ
出発当日は学校でマスタークラスがあったので、朝一で受けさせて
イタリア行きの飛行機はデルタ航空。途中アトランタで乗り換えが
これからコンクールを受けに行くのに。ピアノを弾きに行くのに何をやっているんだろう。焦って走るんじゃなかった…などと頭が真っ白になって立ち尽くしてしまいましたが、とりあえず乗り換え時間が迫っていたので走り、途中で逆方向に走ってることに気付いて引き返し、モノレールに乗って別のターミナルへ。
そこからまた走ってゲートに到着すると、まだ搭乗時間まで時間があったので、1度冷静になって指を冷やすことにしました。
マクドナルドで氷水を貰って指を浸していると搭乗時間になり…。でも一向にゲートが開かず…。おかしいなと思って周りの人に聞きましたが、わからないとのこと。それから暫くしてモニターにDelayの文字が。こ、ここでも…!でもその時、焦っても仕方がない。なるようにしかならないし、何があろうと最終的にはなんとかなるのかもしれないと、それまで何事にも焦って必死になりがちだった自分を思い出して反省しました。そして1つの教訓になりました。
無事イタリア行きの飛行機が離陸し、指を冷やしているうちに痣になって不安は増すばかりでしたが、ローマの空港に着いて
(翌日ホテルで撮った指)
(ローマの空港のピアノ)
目的地への乗り換え便を待つ間、ゲートの側にグランドピアノが置いてあって、試しにバッハやハイドンを弾いてみると、そこまで痛みは無く演奏出来て、これなら大丈夫だ!良かった~と心底安心しました。
そしてラメーツィアテルメ行きの飛行機もDelayしました。もう搭乗口に長蛇の列が出来ていましたが、何の知らせもないまま40分以上待たされてもイタリア人は特に文句を言う事も無く、原因となってる乗務員達も気怠げにのんびり仕事をしていて、イタリア人の自由さはアメリカ人の比じゃないなとびっくりしてしまいました。笑
そんな事がありながらも、目的地のラメーツィアテルメ空港に到着。小屋のような小さな空港で、飛行機を降りてから徒歩で空港内に向かいました。荷物を受け取って、外に出ると私の名前が書かれた紙を持った送迎の方が。Delayを繰り返して1時間半ほど到着が遅れましたが、待っていてくれていました。他の参加者と思われるアジア系の人達と普通車二台に分かれて開催地まで向かいました。
フロリダでは南国の木や植物ばかり見ていたので、車窓から眺めるイタリアの田園風景はとても新鮮で、それだけで「ここへ来て良かった」と感動しました。
送迎の方はコンクールの運営組織の方らしく、簡単な数字でさえ、英語は全く話せないようでした。助手席に座った私にスマホで英語に翻訳した文章を見せてきたり、イタリア語のわからない私にひたすらイタリア語で話しかけてきたりと、イタリア人の陽気さを実感しました。
運転の荒さにヒヤヒヤしながら峠を越え…。40分程で到着したのは、山の上にある小さな町でした。ホテルはホールから徒歩3分以内の好立地。中世の雰囲気を残す建物や風景が新鮮にワクワクしました。
食事はホテルのハーフボード付きを予約していたので、毎日夕食と朝食を食べる事が出来ました。この日はホール周辺を下見して、時差ボケを治す為にゆっくり寝ました。
「紅茶が欲しい」と英語で伝わらなかったので、コンクール中は少しでもイタリア語を話せるようにならなければと、簡単なイタリア語単語帳を作りました。