YELLOEW. 木村カエラ | ユマケン's take

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デビュー作オンリー作家による政治・文化エッセイ。マスコミの盲点を突き、批判を中心にしながらも
世の再構築をインスパイアする健全なメディア空間を目指している。どなたも引用はご自由に、どうぞお立ち寄りを。

                             ハロウィン



今回から、新しいCDや映画の紹介、プレヴュー的なコーナーを始めることにしました。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

 小説の次のチャプターが、かなりアカデミーーックで、難しいーーーものになるので、バランスを考えてのことです。息抜きにおつき合い下さい。



 第1弾は、木村カエラです。

 皆さんは、もうすぐ彼女の誕生日が来るのをご存知でしょうか? だけど、もうこのコも23か。そりゃ、僕も年取るわなー............。 確か10月24日だと思うけど、その日に合わせてカエラのニューシングルが出ます。



KAELA gotta Runnin out of YELLOW. 

それが上のYouTube.ヴィデオのPVでフューチャーされた、YELLOW.です。



 曲は、完璧なロック・チューン。カエラには、Tree Climbers.以来、久々のこと。彼女は、ホントに好き勝手に歌を作る自由が与えられたコなんで(レーヴェルがいいんだろうね)、ホントに色んな顔がある。

 

 で、僕はロックでエッジーなカエラが1番好きなんで、このYELLOW.の初感触は、AWESOME!!!

 何度か聴き直しても、よい。ただ、勢いあるロックなだけじゃなくて、インストに彼女の歌には珍しいダンス・ミュージックなテイストを加えてて、違和感なく混ざってる。

 

 よく聴くと、アレンジもすごく凝ってて、オリジナルだ。

 You Know You Love me,や、CIRCLE.を聴けばよく分かるだろうけど、カエラは英語詩でもユニークな歌唱が出来て、それもまた曲のオリジナリティーを上げている。

 

 他に英語で歌うミュージシャン、土屋アンナやBonnie Pink.宇多田ヒカルなどとは、その2点が違うんだろうと思う。彼女たちの曲には斬新なアレンジがないし、歌手が英語の発音にマジメになるあまり、独自性を欠いてるように見える。





 ただ、このYELLOW. 英語リリックがないので、僕には乗り切れない所もある。僕は、洋楽ロック派なので。



                             走る人

 

 PVについては、とにかく、カエラ、走ってるーーーー!

 あまりにも、小っこくて、細いので、見てて痛々しい。 

 

 洋楽PVをよく見てる人が、この走るシーンを見れば、ははぁ、Spike Jonse.がやった、Beastie Boys.の「サボタージュ」をパクってんなぁと思うことだろう。確かに、空気がソックリであり、製作者側もそれは否定できないだろう。



 が、PVには、マドンナのPVのような美しいCGアートも加わっている。カエラ・PVとして本格的にやるのは、多分初めてのことで、僕の目にそれは大成功してる。

 曲と同じく、ロックな絵にダンサブルなCGがうまく融合している。



 

 で、PVの最後にカエラの顔がどアップになるが、それが恐い。(((( ;°Д°))))

 相変わらず、マユゲをそってるんだけど(彼女、なぜかこの1点だけは絶対に変えない。)、まさに宇宙人という感じ。昔懐かし、ガービッジのシャーリー・マンソンにソックリだと思った。

 

 曲タイトルの、YELLOW.にはどんなメタファーがあるのか分からないが、最後のカエラ顔見ると、ああ、このコは明らかに、YELLOW.(黄色人種・日本人)じゃないな、と思わされる。

 

 何にしても、カエラはずっとYELLOW.な価値観と戦ってきたコだ。なので、オーゲサにいえば、その精神史がラストの顔に表れてるように感じた。