エコ・ブログトップへ スマイル・エコ・プログラム
............................................................... ............................................................... . OBAMA Inauguration Speech.(Capitol: Washington.1/20/09)

Room to the World
 

 宙目’s Room to the World
 
 
 宙目と書いてユマと読む。宙目ケンという名で“カミナリラヴァー”(幻冬舎刊)という小説を発表しました。papyrus.という幻冬舎の雑誌で、09年度のパピルス新人賞を授かったものです。デビュー作になります(・∀・)。<発売:10.28.2010.>
下の一番下(3番目)のエントリーに、作者なりの紹介記事を書きました。興味のある方は、ご参考にお読み下さい。

 さて、このブログは、そんな男がユマケン(yumaken)という名で、過去3年ほど(07年-09年)続けていたものです。基本的には、主に海外のポップカルチャー、政治、スポーツについてのエッセイ&レヴュー集です。
 “カミナリラヴァー”という僕の小説は、このブログを1つに小さくパッキングしたような感じでもあります。ブログ全般の空気や記事内容は、少なからず小説にも通じるものがあります。なので、どんな小説なのか知りたいと思う方には、このブログが参考になるかと思います。記事を気に入ってくれた方なら、小説の方もオモシロく読んで下さるかも知れません目。 

 なお、09年1月をもって、ブログは終了しました。(T_T) しかし、過去記事への誠意あるコメントには責任を持って答えるつもりです。もしかすれば復活の可能性もありますが、過去のような密度ではとても出来ないでしょう。ではでは。

1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>

来るか、ゼロ原発の未来/福島原発事故<パート2>

2011年03月19日 21時55分37秒 posted by yuma-ken
テーマ:WORLD NEWS

 
 世界的に見れば、今は
原発ルネッサンス(Nuclear Renaissance)といわれる時代だ。どの先進諸国でも、化石燃料から自然エネルギーにシフトチェンジする前の中間のエネルギー手段として、積極的に原発を採用している。原発がクリーンエナジーとして誤解され、その数を増やそうとしているのだ。今、原発は世界中に450基近くある。日本には57基があり、アメリカ、フランスに続く世界第3位の数だ。そして、CNNによれば、現在建設中の原発は世界中で150基以上(日本でも2基が建設中)。そして、建設提案中の原発はその倍以上、300基以上あるという。
 だからこそ、この先、福島原発が大事故を起こし、世界中の人と国と環境を汚染したとしても―少なくとも先進諸国の人々は―それに怒れる立場にはない。原発事故を起こした日本人の一人として、責任逃れをしたいワケではない。世界中に原発がある限り、こういう事故は、世界中どこで起こってもフシギではないのだ。

宙目's ROOM to the WORLD


 オイルや天然ガスといった化石燃料から自然調和型エネルギーへの過程で、なぜ原発ルネッサンスが起きたのか? それは、世界の過剰なエネルギー需要が全く止まっていないからだ。つまり、人類はエネルギーへの貪欲さをガマンすることなく、新たなエネルギーパラダイムに移りたいのだ。そんなゴーマンで都合のいいことが叶うワケはない。化石燃料という間違った選択から、自然調和型エネルギーという正しい選択に移る過程で、最も必要なのは、節約と忍耐だ。新たな変化とは、同時に古いものを捨てることだ。その過程で、それまで享受してきた様々な恩恵を諦めねばならない。その喪失と忍耐の一時代を経て、ようやく新たなより良い時代がやって来る。 新たな変化を起こすためには、絶対にガマンが必要になる。人類は今、原発を使って、大きな代償を払うこともなく、新たなエネルギー資源にありつこうとしている。そのツケが今、回ってきているとしか言いようがない。


 “必要とする以上のエネルギーを欲する”。その現代人の貪欲さのシンボルが「原発」に違いない。
原発とは、途方もないエネルギーを無理やりに強引な手段で生み出す。その内部(格納容器や冷却プール)で行われている事は、地球の生態系とはまったく相容れないものだ。今、それが外に出てくることで、世界中が大騒ぎになっている。僕らは今、その罪の報いを受けている。
 こういう事態が起きても、CNN報道などに出てくる専門家の中にはまだ、今回の福島事故を参考に原発の安全対策を強化すればいいという声をあげる者がいる。それは本当にバカげている。福島の放射能漏れ事故、また東北地震や津波に対しても、日本政府は繰り返し「想定外」という言葉を使っている―それを盾にして、あらゆる非難を回避しているとも言える。 しかし、そもそも自然に対して、何かを想定しようとする態度そのものが間違っているのだ。
 自然に対しては、想定内も想定外もない。自然は常に無限の可能性を秘めている。だからこそ、自然災害によって巨大な二次被害が推測されるものは、作るべきではない。自然環境と共に生きる限り、原発というのは最初の最初から人類がコントロールできるものではないのだ。


宙目's ROOM to the WORLD


 しかし、ポジティヴな面もある。大いにある。この歴史的大事故によって、明らかに
世界が好転するだろう。世界中で原発ルネッサンスの流れが止まり、自然調和型エネルギーへの移行が健全にスムーズになるだろう。すでにドイツでは、それが現実になりつつある。16日、ベルリンでは大規模な反原発デモが起こった。それによって、メルケル首相は原発推進政策を白紙に戻し、新たな代替エネルギーがないか検討する声明を出した。こういう流れが、世界中で巻き起こることを祈っている。

 もし、この福島原発事故の被害が現段階(レヴェル5)でストップしても、世界中の人々が原発の必要性を問い始めるだろう。事故後一週間以上、世界中に与えた放射能の恐怖は、人々の記憶に刻まれたハズだ。もう2度と、こんな恐怖に脅えたくない、もうこんな被害を自然環境に与えたくない。そう多くの人々が思う事だろう。もちろん一方で、そうならない人もいる。
 エネルギーという点で、今後、先進諸国は大きく二分する。1つはドイツのように、この福島事故の悲劇を教訓に、できるだけ早く原発を失くそうとする国。もう1つは、この事故の過失を参考に新たな安全基準を設け、原発を変わらず推進してゆく国。少なくとも、中国は後者に回ることだろう。果たして、日本はどちらに加わるのだろう。その選択は、今後の世界の原発の行方に大きな影響力をもたらすに違いない。原爆と原発の大惨事に見舞われた国が、今後、原子力とどう向き合うのか?その答えは、これ以上ないほどにカンタンなものだ。

 宙目's ROOM to the WORLD


 原発を必要としない生き方。それには心がけだけでなく、ライフスタイルや産業構造の変化が必要になる。しかし、それはそう大きな変化ではない。PCやケータイやiPodを捨てるような事ではない。1人1人が、必要以上のエネルギーを求めないという意識を持ちさえすれば、その具体的な道筋は自然と開けてくるだろう。今、関東地方一帯では、計画停電が実施中だが、企業と個人が節電に努めたため、連日停電時間は縮まっている。「やろうと思えば、できるじゃないか」という事だ(笑。これが日常化し、それを誰も努力だと感じなくなった時、原発などいらない時代が始まるだろう。


 原子力によるとてつもない災害。今回の事故で、それが同じ日本で2度繰り返されることになった。一度目は他国の愚かさによって、そして皮肉にも2度目は自国の愚かさによって。66年前、ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下は大悲劇であると同時に、世界中に大きな教訓をもたらした。それ以来、60年以上、人類は戦争で核兵器を使ったことは、ただの一度もない。
それと同じ事が、
この福島原発による大事故後に起こることを期待したい。エネルギー政策として原発を使う国が1つもなくなる事を、ゼロ原発の未来を信じたい。

 これを書き終える直前、一羽の小鳥がベランダにある階段に現れた。二階の自室の窓から、その様子が見える。冒頭に書いたように、このエッセイを書き始めた時にも、ベランダに小鳥が現れた。もしかすれば、それは神様からの良いメッセージかも知れない。しかし、いつか僕は放射能に汚染された鳥の肉を食べるかも知れない。僕には、そうなった時に誰に不満を言うことなく、死ぬ覚悟ができるだろうか? キミにはその覚悟があるだろうか? 世界の先進諸国の人々に、その覚悟はあるだろうか? 原発を持つという事は、同時にそれくらいの覚悟を持たねばならないという事だ。 3.19.2011■


 

生の祈りと、死の覚悟の時/福島原発事故<パート1>

2011年03月18日 22時35分57秒 posted by yuma-ken
テーマ:WORLD NEWS


 
小鳥が一羽
、ベランダの縁や階段をピョンピョン行きかっていた。さっきまで、その愛らしい様子を二階の自室からながめていた。そういう光景が、今後未来も見れるのかどうか。そんな思いを抱きながら見つめていた。小鳥は今も、キュートに尻尾を揺らしながら階段の突端にたたずんでいる。

宙目's ROOM to the WORLD


 東北関東大震災が起きて、今日で一週間になる。そこで一度はやめたニュース・ブログを書かずにはいられなくなった。誰か1人にでも思いを伝えたい気持ちになり、こうしてブログしている。
 日本の東北、三陸沖に発生した震度9.0の地震と大津波による被害は、計り知れないものだった。日本史上最大級のマグニチュードであり、世界の地震史で見ても4番目の大きさ。死者は確実に1万人を超えると見られ、避難者は40万人以上に達している。それだけでも大事態なのだが―ご存知の通り―それを遥かに越える脅威も迫っている。 

宙目's ROOM to the WORLD  原発からの放射能漏れだ
。福島第一原発は今、未曾有の危機の真っ只中にある。そこにある4つの原子炉は今、壊滅的な状況だ。大きく見て2つの異なる一大事が進行中だ。1つは、メルトダウン(核燃料が融け落ちる事)によって、核燃料棒が入った格納容器が壊れ、外部に高濃度の放射線が流れ出る事。そして、もう1つの一大事は、格納容器がないプールに保存した使用済み核燃料がメルトダウンして、直接、外部に放射線が流れ出る事だ。

 もし、これらが現実のものとなれば、チェルノブイリ原発事故を越える大惨事になる可能性も出てくる。チェルノブイリでは、少なくとも問題を起こしたリアクターは1つだけだった。今、日本では4つの原子炉事故が同時進行している。おまけに5,6号機でも今後、使用済み核燃料棒がメルトダウンする恐れがある。「最悪のシナリオ」という言葉が飛び交っているが、この事故の場合、それは無数のヴァリエーションを持っている。何しろ、6つの原子炉がそれぞれ違った異常事態を起こしている。問題は恐ろしく複合的で、いったいこの先どんな事態になるかなんて、どんな天才科学者でも予測できないだろう。

宙目's ROOM to the WORLD


 それでも日本の多くの専門家は、チェルノブイリにはならないと豪語し続けている。まず、福島原発の格納容器は頑丈で、メルトダウンしても穴が開いたり爆発したりはしないと言う。しかし、それは熱量を計算した机上の理論に過ぎず、現実的にどうなるかは誰も分からない。
 次に、チェルノブイリの場合、原発運転中(核分裂反応中)のメルトダウンで、福島の場合、最悪のシナリオでも、原発停止中のメルトダウンになる。そのためチェルノブイリ事故の汚染規模にはならない。日本の専門家たちの大半がそう見ている。しかし、止められた原子炉から漏れ出てきても、それが放射能であることに変わりはない。微量でもそれが長期的に漏れ続ければ、結果的にチェルノブイリの汚染レヴェルに達するのではないか?
 とにかく、現在の福島原発事故は前例のない緊急事態であり、その被害がどのレヴェルで止まるのか、などとは誰も言えない。チェルノブイリを越えた大惨事になる可能性だってある。そうなった場合、最も大きな原因となるのは、おそらく初動の遅さ
という事になるだろう。チェルノブイリの場合、事故後すぐに作業員や消防員などが現場で消火活動を行った。国が作業員に被爆の恐さを知らせずに命じた非道極まる作業だったが、初動が早かったために被害は最小限に抑えられた。未だに、ロシア以外の国で、この事故による人体や環境への汚染はほとんど報告されていない。 
 
宙目's ROOM to the WORLD  それに対し、日本では事故後の対応が遅く、そして鈍かった。高濃度の放射線がある中、今も現場で奮闘している自衛官、警察官、また東電職員の勇敢さは、言葉に表せないほど素晴らしい。日本、世界の人々の命、そして環境を守るため、自らを犠牲にするその覚悟は、本当に美しい。たとえ、その作業が効果的でないとしても、何もしないよりは遥かにマシだ。何より、彼らの懸命な努力は、僕ら市民1人1人に勇気を与える。
 しかし、チェルノブイリに較べ、初動があまりに遅かった。それが今後、事故の拡大と長期化につながる可能性は高い。 また、現在の作業の成果も、ほとんど期待できないのが実情だ。昨日、今日と自衛隊や警視庁の部隊
が原子炉内へ放水を行ったが、その量は充分ではない。1千トンの水が入る原子炉プールの中、昨日の放水量は30トンに過ぎないと言われている。まさに焼け石に水だ。しかも、核燃料で熱せられ続けるプールには、常時、注水が必要だ。
 昨日から電気の復旧作業を始めたというが、これもほとんど期待できない。大地震と巨大津波、原子炉爆発、何より既にメルトダウンしている可能性もある中、炉内の電気系統が正常である事なんて、ありうるだろうか? しかし、どんなに小さくても可能性はある。ムダなあがきだとしても、決してあきらめることなく、現場でのこういった作業は続けられるべきだ。そして、僕は彼らのために祈り続けたい。
 しかし、現実的には、まだ序章に過ぎないハズだ。今後は、ほぼ間違いなく本物の命がけの作業の段階になるだろう。つまり、原子炉内に直接入っての作業が必要になるという事だ。そうしない限り、事態は日々深刻になり、取り返しのつかない大惨事になるだろう。

宙目's ROOM to the WORLD  「オールジャパンで危機を乗り切る」という言葉も出ているが、もうこれは全世界で取り組むべき危機に発展している。16日、IAEAとアメリカの原子力機関のトップチームが来日したが、今後、彼らが正確な情報と最新のテクノロジー、そして的確なアドヴァイスを提供してくれることを、願っている。
 
CNNが言うには、フランスの機関による原発事故の等級づけで、日本は現時点でレヴェルと位置づけられている。レヴェル5はアメリカ・スリーマイル島の事故で、7はチェルノブイリ。ちなみに、スリーマイルでは、メルトダウンは起きたが、融け落ちた核燃料が格納容器を壊すことはなく、そのまま事態は沈静化した。つまり世界は、福島でそれ以上のこと、メルトダウン後の放射能漏れがあると見ている。それは決して、憶測とは言えない事だろう。日本の原発保安員も、今日ようやく事故レヴェルを4から5に引き上げた。 

 
悲観したくはない。第一に、これ以上福島原発から放射能漏れが拡大しないよう、また現場の作業員や自衛官、警察官の無事を祈っている。
 が、正直、今はそれに負けないほど、諦めと覚悟の思いもある。つまり、これから原発事故がどうなっても、それをちゃんと受け入れようという思いだ。今後、僕は放射能をふくんだ大気を吸ったり、放射能に犯された動植物を口にして不治の病にかかっても、誰にも文句を言わない。そういう覚悟だ。少なくとも、そう心がけてゆくだろう。

 なぜなら、それは先進諸国の大半の人がまいた種であり、相応の報いであり、また天罰とも言えることだからだ。僕もまた、罰を受けるべき1人である。原発は、どの国でも一部の政治家やエネルギー富豪たちによって推進されてきたものだ。しかし同時に、一般庶民もそれを受け入れてきた。長い年月の間、原発を必要とするゼータクなライフスタイルを選択してきたのだ。それに伴って、あらゆる産業が加速度的に発展し、市場での過当競争が起こり、エネルギーが過剰に使用されてきた。原発の世界的隆盛の本質には、第一に人、1人1人の貪欲さがある。
 私事になるが、僕はずっと若い頃からエネルギーに気を使ってきた。というか、元々何でもムダを嫌う性格なので、それはごく自然なことだった。例えば、猛暑になれば水ブロに入ればいい、極寒になれば多く着込めばいいという方針で(笑、つらい季節でもエアコンに頼ることはなかった。しかし、多かれ少なかれ、僕もまた日本の物質的な豊かさの恩恵を受けていたことに変わりない。
 だからこそ、オーゲサに言えば、放射能で死ぬ覚悟を持つべきなのだ。そして、多くの人も、それを持たねばならない。日本国民に限ったことではない。世界中の先進諸国の人々にもそう言える。<パート2に続く>

カミナリラヴァー//宙目ケンによる手引き

2010年10月29日 13時07分39秒 posted by yuma-ken
テーマ:ESSAY


 ホーム上段のメッセージボードにある通り、このたび宙目(ユマ)ケンという名で、「カミナリラヴァー」という小説を発表しました。papyrus.という幻冬舎の雑誌が主催するパピルス新人賞の第3回受賞作に、ありがたくも選ばれた作品です。そこで、過去に葬ったブログ場を一時復活させて、このデビュー作を、作者の視点で紹介したいと思います。
 とはいえ、自作について「ああだ、こうだ」言うつもりはありません。ただ、多くの人が作品世界に入ってゆきやすくするための手引きをしたいと思います。ギャラリーにある写真や絵画に添えられた、説明文(キャプション)のようなものです。僕はそういうものがあった方が、よりアートの中に入ってゆけます。
 夜間の空港では飛行機の離着陸を、ガイディング・ライトが手伝います。それは滑走路の両端に仲良く並んで灯り、暗闇の中で飛行機を誘導します。僕はここで、僕のデビュー作に興味を抱いて下さる方々のフライトを導くように、光を照らしてゆきたいと思います。
 
宙目's ROOM to the WORLD
 まず、書店でこの「カミナリラヴァー」の表紙を見かけた方は、最初にどう感じたでしょう。帯にはピンク色で、「触れるオッパイを僕は信じる…めちゃくちゃHなそのコとベロチューしたら恋に落ち…」とあります。“とんだエロ小説か???”。いえいえ違います。確かにエロもありますが、それだけの小説ではありません。とても豊かな小説です:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
 マジメな話、僕としては、情報やジャンルなどの多面性が、この小説の一番の特徴だと思っています。1つの小説の中に5-6作の小説がパッキングされているというか。もっと言えば、全世界、全宇宙が入っているようなΣ(゚д゚;)( ゚Д゚)( ゚Д゚)

 「カミナリラヴァー」
 プロットの核となるのは、
ラヴ・ストーリーと、青年の成長ドラマ。次にスパイ・サスペンス、ミステリー。また、ゴンゾージャーナリズム的な社会・政治的なリクツ、はたまた哲学的探求もあり、もちろん本の帯通りのエロもあります。
 この多面性は、意識的にではなく、結果的にそうなりました。僕はどうしてもチャプターごとに変化を求めてしまうたちで、それに伴って舞台も多種多様になりました。
 山間のホテル、日本版プレイボーイ・マンション、公園のサッカーグラウンド、キューノの狂気の部屋、金持ちの葬儀会場など。そうして最後の5つの章の舞台は、日本からベルリンに移ります。
 ストーリーは、ニートのキューノとハーフのキアラの恋。嵐の夜、カミナリをあびて出会った2人は恋に落ちるが、暗号調査のある怪しい仕事を始めたせいで、目に見えない闇世界にどんどん追い詰められてゆく、といったものです。

 
イヤしくも著名な方の威光をお借りしますが(^_^)vパピルス賞の授賞式の席で、僕は幻冬舎の大大大編集者・石原正康さんにお会いしました。そこで石原さんは、僕のデビュー作について「何か、小説を読んでいるようには思えなかったよ」と仰っていました。どういう意図かは分かりませんが(笑、僕にとっては最高の賛辞でした。
 僕は、小説っぽいものは真の小説ではないと思っています。いかにも小説的な流れで書かれたものは、幾ら優れたものでも、僕の中には深く入ってきません。村上春樹さんは、僕にとっても特別な存在ですが、彼の小説が、なぜああも深く入ってくるのか? 読書経験も充分な知識もなく、ほとんど何も持っていなかった頃から、なぜ僕はあの世界に入ってゆけたのか?
 それは彼が小説を書こうとするのではなく、小説以前にあるレヴェル、“いかに書くか”という所から、文章を書き続けているからだと思えます。だからこそ彼の小説は、オンリーワンの流れを生み出せているのではないか。さて、春樹さんの後で何ですが( ̄_ ̄ i)、僕のデビュー作も、もしかすればアナタが何も持っていなくても―たとえ小説というものが大嫌いでも―、スっと入ってゆけるような、そんな小説の1つになるかも知れません。
 
宙目's ROOM to the WORLD
 ガイディング・ライト(デビュー作の手引き)は以上です。ここまで熱心に読まれた方、そうそこのアナタ、アナタは、もうわが宙目★空港の最終滑走地点まで来ていますよ。後は実際に書店なりネットなりで内容をお確かめになり、そこで「ヨシっ!」となったら、お買い上げ頂き、自由な大空へフライトして下さい。
 いったいアナタがどこに飛んで行くのか?それは他の誰ももちろん作者の僕も知ることの出来ない、アナタだけのストーリーです。

PS: この小説を気に入ってくれた方。もしよろしければ、ご自身の、Twitter.などのSNSでの気軽なコメントや、Amazonなどのネット書店のレビュー感想をお願いします。ブログへのコメントもOKです。僕は、ネットや口コミなどの草の根的な広がりこそ、本や映画などに真の力を与えるものだと思っています。

Amebaおすすめキーワード

    1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>

    あなたもエコ・ブログでブログをつくりませんか?