L.A.ノワール | 日々日暮らし日記

L.A.ノワール


そこそこ面白かったけど、でも「そこそこ」の域を抜け出せていない
そんなゲーム

クリア時間は25時間から30時間といったところ
1つの事件は大体1~2時間でクリアできます

ロックスター制作の本格サスペンス


『L.A.ノワール』はゲランドセフトオート、レッドデッドリデンプションなどを制作したロックスターの新作
オープンワールドで表現された1940年代ロサンゼルスを舞台に、次々に起こる事件を解決していきます

グラフィックはこれまでのロックスターゲームの中でも最高峰じゃないでしょうか
特に人物の表情は本当にリアル
オープンワールド=グラフィックはショボイという考えを崩してくれそうな、そんな一端を見ましたね

ゲームのシステムはというと、豪華な逆転裁判
というのが第一の印象
能動的に動かせるヘヴィーレインでもいいかも知れない

事件現場へ行き、手がかりを探索
ヒントを見付け出したらそれを元に関係者へ尋問
主にこの2つを軸に、捜査を進めていきます

手がかりを探すときは、調べられる箇所の近くに行くと音と振動があるので、見逃すという危険はあまりないです
それでもすべて探しだすのは中々難しいですが、ゲームクリアに支障が出るほどじゃないです

尋問は証言に対して納得するか、疑うか、明らかにおかしいのであれば反証するかを選んでいきます
矛盾を探すのはもちろん、キャラの表情もヒントになっています
嘘を付いているときは明らかに落ち着きがなくなっています
こういった芸の細かさも面白かったですね


仮に間違った選択をしても、評価が低くなるだけでクリア自体はできます
むしろ、間違えた選択をしてもそれに合わせたシナリオが進行していく
シナリオ進行の幅広さは凄いと思います


結局似たような展開に…



ゲームをクリアするには20以上の事件を解決する必要があります
しかし、その事件はどれも展開が一緒

ただひたすら、上に書いた捜査を繰り返すだけ
所々で尾行やカーチェイスも入ってきますが、残念ながらこのマンネリを崩すほどではない
むしろ、それすら単調な要因の一つになっている感すらあります

せっかく殺人課や風紀犯罪課、放火犯罪など、様々な部署を回ることになるのに、どこでも基本が同じとは
もっとバリエーションがあるとよかった


また、数多くの事件を関していくと、だんだん人物が増えていき、誰がなんなのか分からなくなることも
メニューに相関図なんかがあってもよかった

GTAのようにメチャクチャにできないのも物足りなかったですね
まぁ刑事という設定な以上、無碍に銃を乱射するわけにも行きませんが…


事件はどの選択を選んでも解決の方向へ進むものの、ベストな解決を見つけようとすると難度はかなり高いです
特に尋問は、表情である程度分かると言っても限界があり、どうしても総当りになる場面がある
洋ゲー流の不親切さは健在というか、ヒントがもう少し多くてもよかった


まとめ

中盤辺りから「まだ続くのか…」と思ってしまったのは正直なところ
この単調さはどうにかならなかったか…

かなり広いフィールドですけど、車は自動で、しかも瞬時に目的地まで行ってもらうこともできます
また、1つ1つの事件はそれほど長くなく、コンパクトにまとまっている
なので、クリアはさほど苦もなく行けました

進化したグラフィック、圧倒的スケールで再現された当時のアメリカなど、見所はたくさんあるのに
惜しい、惜しすぎる



グラフィック          9/10
サウンド            9/10
操作性            7/10
熱中度            7/10
単調             7/10
主観点            38/50

合計 77/100



GTAと似ているようで、全く違う