ぼくらはちょっと間違えるだけ | ☆こどもココロの天井裏☆ こころカフェゆるの木別館

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かつてここには扉はなくて
ただ海が広がっていた
そういう
この世界

「先生、次の時間はどこの教室にいくの?」
給食の時間に、一緒に準備をしていた4年生の男の子に尋ねられた。
「次は、2年生の教室に行くよ」
「そうなんだ。2年生にはどんな悪い子がいるの?」
私は驚いてその子の顔を見て言った。
「〇〇小学校に、悪い子なんていないよ」
「そうかな。あ、わかった、Aくんでしょう。Aくんが悪い子なんでしょう」
「Aくんは、すっごく元気だけど悪い子じゃないよ」

「ふーん」
「〇〇小学校の子は、みんなかわいくていい子だよ」

言いながらその子の真剣な表情を見て、私は本当に、
私も、サポートの仲間たちも、先生も、
気持ちをしっかり持たなければいけないと思った。

悪い子なんていない。
ただちょっと間違える子はいる。
小学生なんだから、間違えるのは当たり前。
いっぱい間違えて、考えて、おとなになっていくんだから。
こんなちっちゃな君たちが、間違えちゃいけないなんてひどすぎるよね。


私たちは、ちょっと間違えた子を、
悪い子といって責めていないか。
私たちは、悪いことを悪いと声高に指摘して、
悪いものを見る目で見て、
たくさんの「悪い子」を育てていないか。

悪い子なんていないよ。
みんな学んで、経験しているとちゅう。
素敵な自分を、作っているとちゅう。

お父さんだってお母さんだって、
本当は、自分を生きてるとちゅうなんだよ。