とりわけ冷え込んだ朝、
カーテンを開けると景色が白い。
「雪が積もってるよ!」
その一言で、部屋の中でぐずぐずしていた子どもたちが
目を輝かせて飛び起きる。
きっと彼らは支度をするのももどかしく、
カバンを背負うのももどかしく、
今日はいつもより早く「行ってきま~す!」
意気揚々とドアを開ける。
雪がこんなにも元気をくれる。
見送る大人たちの心には
喜びが雪片のように少しだけ積もる。
雪の朝は、近所の子どもたちの声がいつもよりずっと早い時間に聞こえてきます。