忠田 愛 展 「雲下の素描」 | 近藤佑子ブログ『3歩あるいて5歩さがる』

忠田 愛 展 「雲下の素描」


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南青山にあるneutron tokyoという真っ白なギャラリーに行って、泣いてきた。


忠田 愛ちゃん。
久しぶりに会った彼女と、彼女の絵はすごかった。



愛ちゃんとの出会いはもうかれこれ2年くらい前?
鎌倉のギャラリーで愛ちゃんのLive Drawingと高橋利哉さんのPoetry Readingセッションを行なった際、朗読の方でちょっと出演させていただいて。そっからの仲。
初めて会って、そんなに話も出来なかったんだけど、彼女の芯がコンドーは大好きで。京都で活動してるからその後もホトンド会ってはいないんだけれど、彼女のブログを読んでいるうちに、多くを語らない選ばれた言葉たちの中にとても通じるものを勝手に感じたりしてて。いつも同志として心にいてくれる存在でしたの。

そんな愛ちゃんの個展がやってきた。

昨日のレセプションは代行があって無理だったが、今日なら会えるということで。
行くでしょ。そりゃぁ。




えっと、

うまく言葉に出来る自信がこれっっぽっちもないのだけれど、

なんだろう。

絵の向こう側が迫ってくるような。描かれた人やそこへの想いがぐわーってわれの全身に迫ってくるような。この絵に至るまでの確実にある何かがそうさせるんだろうな・・・って、涙が勝手にこぼれて来ながら思ったりした(恥ずかしいから愛ちゃんにはばれない様に泣いてたけど)。
どの絵にも溢れんばかりの生命力が。無駄のない削り取られた生き様と、力強さと、優しさと、そうそう、不思議なことに強さと共に包み込まれる優しさが共存していて、どの絵の表情も素敵だった。


愛ちゃんの絵は、麻布・陶土・和紙・岩絵具・墨・インク・獣骨炭・木炭・鉛筆などで作成される。化学合成されている絵具は極力用いないのが彼女のこだわりだ。色をただ重ねていくのではなく、時に削り、時に燃やし。

あーー
うまく言えないから、是非みてっ!
彼女の、絵や人や表現というものに真摯に向かう姿が一発でわかると思う。

実はちょっと元気なかったんだけど、キレイな涙を流せてそこに愛ちゃんのパワーが流れ込んで、元気になったぜっ





6月6日まで。詳細→http://www.neutron-tokyo.com/


また行こうっと。