背中が痛い。
腰ではなく、背中。しかもあばら骨の当たりの直径10cmくらいがぎゅーっと痛い。
息を吸ったり、体をねじったりすると息が止まるくらい痛い。
おそらくは、わたくしのガラスの腰をかばってヘンな姿勢でくしゃみをして
その拍子に筋肉がつったんじゃないかなー、と思っているのだが
(そんな感じの痛みを想像してください。痛いぞー)

これがときどきあって、大体3日くらいで治まるんだけど、
今回はなかなかそうもいかず、今日はだいぶ楽になってきたな、と思っていたのに
会社から出るとき、車においていたiPodを取り出して体を起こした瞬間キター
いきなりピークが訪れました。いたいイタイ!
車線変更で後続の車を確認するたびに息が止まる止まる!
車線変更で息が切れるってどんだけ。

そんなわけで、今日ちょうど話題に上っていたMoll del Valleを思い出したのです。
モンテレイにモールができはじめた頃からあって、今は事務所やクリニックばかりが入って話題にはならないけど、熱心に手当してくれるいい先生がいるのよー、という情報を聞いていたのです。

これはもう行こう。もう7時前で予約もないし、受診できないかもしれないけど予約だけでもしよう、ついでに自分でできる応急処置を聞けたら御の字だ。

そんな必死の思いが何かに伝わって、迷うことも入り口を間違うこともなく到着。
Palacio de Hierroの目の前だから迷いようはないんだけども。
しかしさすがに到着した頃は7時半を回っていて、どのクリニックも閉まっていたが
そんななか奇跡のように扉が空いている、しかもAcupunturista(鍼師)のクリニック!

神!
あとは診療を受け付けてください!

と願いつつ受付嬢に事情を話すと、なんと40分も閉院時間を過ぎてるのに受けてくれるとのこと。なんて優しいんだろう、鍼なんて実は興味もないし受けたくもないんだけどなんてありがたいんだろう、としおらしく診察室に入るとそこにはチョビヒゲのメキシカーンな白衣のおじさんがひとり。

日本人か!なんできた!仕事か!彼氏は?作れよ!(←余計なお世話) 
今日はどうした?


「数日前から痛かったんですけど、今日ちょっとかがんだ拍子にすっごい痛くなって
腰痛って言うより、筋肉的な痛みなんですけど」

へー、痛いのか!どれ、聴診器で診察だ!
すってー 全部吐いてー
すってー 全部吐いてー
すってー 全部吐いてー

これは筋肉的な痛みだな!
よし、治療だ!

奴が何をわかったのかさっぱりわからないまま
おっちゃんはテキパキと丸いテープを用意し、耳にガンガン貼付けてきた

ちょっとチクッとするけどな、これでいいから。
これをちょっとぐりぐりすると、痛いけど効果が早いんだけど、どうする?

「? …お願いします。けっこうつらいので。」

といったら針入りテープの上からグリッグリグリッグリ耳をつねってきて

当然

イーテテテテテテテテ

という結果になり

思わず本音が出て
「これさー、耳の痛みで背中の痛み忘れる とかじゃないよねー?」

と言ったところバカ受け。
ひーひー笑い転げて、

イデリー、あぁイデリー、そういうの超笑える 
気に入った、なんか困ったことがあれば俺に言えよ!


とのたまったのだが、
既に痛みに困った上でここにいることを忘れてやしないか


謎の膏薬をもらい、治療費を払って、出てくるまでの所要時間



15分

早過ぎっだろ


そしてクリニックを出ると閑散としたモール。
なんだか夢のような時間を過ごしました。