「ままごと遊び」で見る、子どもの育ち~おもちゃを取る子は、悪い子? | 布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

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素敵なおもちゃがあると、遊びが豊かになります。
たっぷり遊んだ子どもは、心も体もすくすく育っていきます。
温もりあふれる布おもちゃで心も体もすくすく育つ「布育®」が、広がりますように!

前回は、1歳前後の子どもの「ままごと」の始まりをお話しました。
(参照:『「ままごと遊び」の始まりは、「食べるフリ」』

この時期は、おもちゃの取り合いなどのトラブルが、よく起こります。

近くの友達の使っているおもちゃを、すぐに取ろうとする子。

大人から見たら、「悪い子」「困った子」に見えるかもしれません。

でも、ただ、周囲の友達に関心が強いだけなんです。

「真似したい。一緒に遊んでみたい。」
という気持ちを行動に移しただけ。

まだ、気持ちの伝え方を知らないだけ。

ですから、「悪い子」と決めつけず、どうしたら良いか、示してあげればよいのです。

「○○ちゃんもやってみたかったんだね。」
と気持ちを受け止め、

同じようなおもちゃを見せ
「ここにも同じのがあるよ。」と知らせたり、

「貸してって言ってみようか。」
と教えてあげればいいのです。


これも、遊びが発達していく一つの段階と言えるでしょう。

この時期の子どもは、大人が良い仲介役となってあげれば、一緒に遊ぶこともできますが、子どもだけで、仲良く楽しく遊ぶことは、まだ、難しいのです。

それを、
「ほら、仲良くしなさい。」
「一緒に遊ばなきゃ、ダメでしょう?」
「うちの子、ちっとも友達と遊べない・・・」
「いじめられているのかしら・・・」
などと、叱ったり悩んだりするのは、ちょっと早すぎるような気がします。

その子の遊びは、まだ、その段階にないのですから。


3歳前後になってくると、友達との関わりも、グッと増えてきます。
続きは、次回に。