11/02/07 忙しいあなたの代わりに新聞読みます 月曜コラム
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[9] 月曜コラム「ON THE STREET CORNER」
松本由歌子:音楽フォトグラファー
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今年の1月に、Legend of Rockのスペシャルイベントに前座として特別出演した
宮澤佑門(みやざわ・ゆうと)君は、小学3年生のプロギタリストです。
2000年生まれの彼は、自分が生まれる四半世紀前の70年代ロックに出会って、
そのサウンドのとりこになったのですが、最近は60年代に興味が移り、逆に80
年代以降にはそれほど関心がないのだそうです。
その理由を彼に聞いてみると、より古いものに興味が向かうのは、時代が下る
につれて、エフェクターへの依存度が増すからなのだそうです。それはギター
本来が追求すべき方向性ではないと、少年は言いました。
エフェクターは、エレキギターの音色を様々に変化させるアクセサリーです。
Purfumeの声をボイス・エフェクターが変えるように、ギターもエフェクター装
置を通すと、初心者でも格好がつけられるのです。
宮澤君の答えに私は本当に驚いてしまいました。なぜなら、ギターを手にする
人々の多くは、最初は、エフェクターの珍しさに夢中になりがちだからです。
路上ライブをしているミュージシャンに近寄っては、機材トークに花を咲かせ
るギターマニアは多いです。しかしそれは「おたく知識」で終わってしまって、
音楽性の追求から外れてしまうケースが多いのです。まるで、アマチュア写真
家に、カメラ機材や知識の自慢ばかりで、作品そのものに輝きがない人が時々
いるように。
宮澤君は、エフェクターでごまかすことのない、本質的な演奏を目指していま
す。誰に教わることなく、自然の流れのなかで自ら気付く所が素晴らしい。
勿論それは、エフェクターの存在を否定しているではなく、もっと演奏の深遠
に迫りたいという、魂からの情熱ゆえなのだと私は思いました。
世の中には便利な物があふれていますが、そこには、人間の技術を退化させて
しまう罠がひそんでいます。スイッチポンの手軽さは、それと引き換えに、加
減を調節する微妙な感覚を研ぎ澄ます、貴重な機会を奪ってしまうのです。
宮澤君が、「エフェクターを駆使した現代ロックよりも、昔のものに興味があ
る」と言っている真意は、例えると、「最近の車よりも、ギアチェンジでマ
ニュアル操作する昔の車の方が運転していて楽しい」というのに近いニュアン
スなのだと私は解釈しました。
もちろんアマチュアとして楽しむ趣味で終わらせるなら、「まるでオートマ車
を運転するような演奏」で構いませんが、集団から抜け出し、世界の頂点に立
とうと思う人は、プリミティブなステップを、なおざりにしてはいけないので
しょう。
彼は歴史の勉強が好きで、水泳や絵の習い事にも楽しげに取り組んでいます。
小学3年生にしては、ボキャブラリーが豊富で、自分で考えた意見をしっかり
と話すことができます。いろいろなものに対して、ストレートに感動する素直
さと、豊かな感受性は、プレイヤーとしてだけでなく、クリエーターとしての
才能も、今後開花させるだろうと、私は確信しています。
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2011年分の「月曜コラム」バックナンバーのインデックスはこちらです。
http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-11096450496.html
補足コラム
前回の続きでした。
ゆうと君が、単なるギターが上手なこどもではなくて、
真の天才プレイヤーであると私が思う理由、どうでしょうか?
音楽フォトグラファー 松本由歌子のブログトップはこちら
ロックミュージシャンのステージ写真ほかをお楽しみくださいね