234 クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン 最後の教室 越後妻有トリエンナーレ
作品番号 : 234
作家名:クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン 【フランス】
1944年 フランス・パリ生まれ。+1945年 フランス生まれ。
作品名:最後の教室
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/artworks/index.php?id=329
制作年:2006・2009年 NO : 329
関連サイト http://www.christianboltanski.net/
スポンサー=福武總一郎
ECHIGO-TSUMARI Art Triennial 2009
Artist Name: Christian Boltanski+Jean Kalman 【France】
TITLE: The Last Class
http://www.echigo-tsumari.jp/2009en/artworks/index.php?id=329
クリスチャン・ボルタンスキーさんは、この「大地の芸術祭」主要アーティストです。
連載(全6回予定)でご紹介します。今日は第3回目です。
最初から見てくださいね、こちらです↓
http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10356678978.html
「かつて、こどもたちがここに居た」ことを示した、扇風機とわらの部屋を抜けて、廊下を進みます。
真っ暗です。遠く向こうの方で、光が点滅しています。
元・学校なので、 「夜の学校は怖い」とか「肝試し」などの連想もあると思いますが、
テイストが洋風なので、ハリウッドSF映画の主人公になったような気分でもあります。
進行方向向かって右に、たくさんの額縁が掛けられています。
額縁の中は真っ黒です。
なぜ真っ黒なのかなーと考えながら、歩いて行くうちに、どんどん日常感覚から逸脱してゆきます。
入る前の美しい風景、農村の小学校校舎、青い空のことを、忘れて行きます。
このボルタンスキー「最後の教室」という作品は、全てが闇の中で展開されています。
私たちは、普段美術館に行くと、目を見開いてじっくりと作品を見ようと試みます。
しかしここはとても暗く、それができません。
「やろうとしていること(作品を明るい中でジロジロ見たい)」ができない、もどかしさが、
観る人の気持ちに影を落とします。
ボルタンスキーさんは、第二次世界大戦中に、フランスで、ユダヤ人家庭に生まれました。
一家はアンネ・フランクのように、隠れて住んでいたこともあったそうです。
「暗い生活空間」は、ボルタンスキーさんの幼い頃の記憶なんだと思います。
平和な日本の農村で行われる「大地の芸術祭」の作品たちのほとんどが、明るく癒し系なのに、
この作品はとても異質です。
「給食室」の換気扇は、たぶん、新たに取り付けられたものではなくて、もとからあったのでは?
ぐるぐる回る換気扇の後ろに光源があって、換気扇のファンが光を点滅させる役割になっているんですね。
ここから、階段を上がって次の展示に行きます。
続きは、こちら!
http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10359770341.html
作品の場所へのアクセス
ツアー:越後交通・里山アートツアー南回り2 http://www.echigo-kotsu.co.jp/gt/ (平日奇数日・土日に運行)
シャトルバス:Aコース・まつだい松之山シャトルバス(土日のみ運行)
使用機器:OLYMPUS E300 marumi c.s.
撮影日:2009.8.12.
撮影地:新潟県十日町市松之山藤倉192 旧東川小学校
Photo:松本由歌子
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http://ameblo.jp/yukko-i4r/entry-10337812312.html
大地の芸術祭・越後妻有トリエンナーレ2009 http://www.echigo-tsumari.jp/2009/
ECHIGO-TSUMARI Art Triennial 2009 http://www.echigo-tsumari.jp/2009en/
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