無のナポリタン。 ツァイガルニック効果 | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

無のナポリタン。 ツァイガルニック効果

こんばんは。ゆうきゆうです。

今回もメルマガからお届けいたします。

ただ、今回のブログは、ある意味、恐いです。
心臓が弱い方は、読まないことをオススメします。


◆ オバケを恐れるこの男。

突然ですが、僕はものすごく怪談に弱い人間です。

オバケなんているわけない!
科学的にそんなもの存在しない!

心から理性的にこんな風に確信している自分ですが、それでも怪談は死ぬほど恐いです。

この矛盾。
理性と感情って別物なんでしょうか。

「リング」は、もちろんまだ見ることができていません。
「着信アリ」や「呪怨」も、当然のごとく見ていません。

夜中にトイレに行けなくなったらどうするんだ!
殺す気か!

そんな風に逆ギレしながら毎日を生きてます。


逆に、映画「スクリーム」や「ソウ」など、殺人者が人間の場合は大丈夫です。
だって人間だもの。

その人間が何をしても、「あぁ、こういう心理があるのかな」みたいに思えるんですが、悪霊や幽霊だったりすると、もう想像つかない世界です。

とにかくオバケの話だけが、本当に、死ぬほど恐いのです。

特に何かの間違いでそういう話を聞いてしまうと、夜にお風呂でシャンプーできなくなります。

目をつぶっていると、なんか突然にそういう幽霊が近づいてきているような。
そんな風に考えてしまうのです。
恐ろしいです。自分の幼さが。

そんなときは、とにかく目を開けて、顔を上に向けつつシャンプーします。

いい大人の行動とは思えません。

ちなみに朝なら恐くないです。

日中は脳内ホルモンであるセロトニンの濃度が上昇するから、気持ちも抑うつ的にならないため、そういう恐怖心を抱きにくいのかもしれません。

そこまで医学的・理性的に分析できているんなら、そもそもオバケで怖がるな、という感じですが。


まぁ、それでも日常生活で、そこまでオバケに接することはありません。

しかし、です。
そんな僕がもっとも恐れるものは「お化け屋敷」です。


念願かなって女性と遊園地に行けたとします。

しかし、そんなとき。

「ね、お化け屋敷入ろうよ!」
と言われることほど、恐ろしいセリフはありません。

さすがに、「一人で行って」とは、口が裂けても言えません。


実際、以前に一度だけ、女性とお化け屋敷に入ったことがあります。


入って数秒で「もうダメだ。死ぬ」と思いました。

「全部機械なんだ」
「やってるのは人間なんだ」

という理性的コメントなんて、もちろん通じません。

体中を恐怖が襲います。

そうか。音がすると恐いんだ。


そう思った僕は、すぐに耳をふさぎました。

しかし、それでもどうしても、音は入ってきます。

防ぐ方法は一つ。
僕は口で「あ・あ・あ・あ・あ」とつぶやきました。

小学校の低学年レベルです。

今なら純粋にそうツッこめますが、そのときは本気でした。


またくわえて、恐くて目が開けていられません。
だからといって、完全に閉じてしまうと、前に進むことができず、その方がより恐いです。

苦肉の策で、「目を半開き」にしました。

これなら、最小限、進む方向は分かる。
なんかヘンなのが出てきても、ボヤッとしか見えないから、あまりこわくない。
完璧な作戦です。自分のビジュアル以外は。


さらにそのお化け屋敷は、途中に何個もドアがあり、それを開いて進むタイプだったんです。

でもそれを手で開いたら、耳から手が離れてしまいます。
そんな恐いこと、できるわけがありません。

すると方法は一つだけ。

僕は足で蹴り開けることにしました。
中から何が出てくるか分かりませんので、威嚇するために、かけ声をかけつつ。


想像してください。

両手は耳に。
目は半開き。
口からは「あ・あ・あ・あ・あ」。

そして「うぇァーー!」と叫びながら、ドアを蹴り開けて進む男。


どんな女性も、百年の恋も冷ますと思います。

たぶん、その男がキムタクや藤原竜也だったとしても、これをした瞬間、女性は一瞬で幻滅するはずです。

いわんや、ゆうきゆうをや。


「え、カワイイと思っちゃうかも♪」

万が一あなたがそう思ったとしたら、それはイメージがまだ甘いです。
想像の中のその男を、さらに数倍情けない表情にしてください。それが正解です。


もちろん、当たり前、案の定、予想通り、言うまでもなく、フラれました。




◆ こんな、話を。

さて。

そんな風に、恐い話にものすごく弱い僕ですが、最近読者さんからのメールで、ある話を教えてもらいました。






あらためまして、このブログの冒頭の注意書きを読まれましたでしょうか。

それでも読まれると言うことは、覚悟があると考えてよろしいでしょうか。




では、お読みください。




















私は気がつくと、森の中にいた。

夜になると、少しお腹が減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。

「ここはとあるレストラン」

おかしな名前の店だ。

私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、運ばれてきたナポリタンを食べた。

なんか、変だ。
苦い。それに頭が痛い。胃のあたりもジンジンしてきた。

私は苦情を言った。

「すみません。作り直します。代金も結構です」

店長はそう言った。

数分後、別のナポリタンがくる。私は食べる。
今度は平気だ。

私は店をでる。

しかし。
しばらくして、私は気づいてしまった……。

「ここはとあるレストラン」。
人気メニューは、「ナポリタン」……。

そのときにはもう、手遅れだった。

(終)






















ギャアアアアアアアアアアアアアアア!


………。

自分で書きつつ、ビビッてしまいました。


僕がこうなればなるほど、みなさんが冷めていくような気がしますが。
(お化け屋敷で、同行した女性がそうでした)


さてこの話、いかがでしょうか。




「え? 意味が分からないんだけど」

たぶんそれが正直な感想だと思います。



ただ、何か、うすら寒い恐怖、もしくは不安感がありませんでしょうか。





いや、ない方は、ごめんなさい。

自分はあったんです。かなり。




◆ 解説に入ります。が。

この話には、大きく分けると、5つの「引っかかり」があります。


「ここはとあるレストラン」という、不思議な名前。

「ナポリタン」という突発的なメニュー。

「食べたら苦かった・頭が痛かった」などの、変な事実。

「店主はなぜ最初から、普通のナポリタンを出さなかったのか?」という疑問。

「しばらくして、私は気づいてしまった」「手遅れだった」というラストの文。




特に最後に、「気づいてしまった」ということから、何か凄惨で恐ろしい事実があると、読んだ人は感じるはずです。

そしてそのすべてを結ぶ線を、読者は必死に探そうとするでしょう。



この「解きたい! でも、解けたら、恐ろしい事実がある!」という矛盾。

これは非常に人を不安にさせます。

一般的な、なぞなぞやクイズなどは、解けたら嬉しいはず。
そのため、ここまでの矛盾は生じません。


そしてこの話には、その答えが書いてありません。
読者は、それを自分で見つけるしかないのです。


実際にネットでも、たくさんの回答案がありました。

・「ここはとあるレストラン」⇒「ここハトあるレストラン」⇒「鳩の肉?」

・「ナポリタン」⇒「ナポリたん」⇒「ナポリという女の子?」

・本人は人気メニューを知っていたということは、何度もこの行動を繰り返していた?



しかしどれもが、すべてをうまくつなぐような回答ではありませんでした。


そう。
自分なりの答えを言いましょう。

この話を完璧につなぐ「答え」は………












次号をお待ちください!


(つづく)



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