表情豊かな独立峰・「鳥海山」をめぐる。(その5) | ゆきわり日記 司法書士・成田澄夫の事件簿


※今回は、「鳥海山登山の新シリーズ」の5回目です
前回は、H26.9.17にUP。


 連載記事を見やすくしよう 
⇒このブログ左上のテーマ:山歩き」をクリック 

すると、最近の「山歩き」のブログが10件、
下に続けて表示されます。
(但し、日付が新しい順に表示)




5-1 鳥海山山頂に立つ

さあ、荷物を御室小屋に置いて、空身で山頂を往復しましょう。
でも、水と行動食位は持っていきます。こんなときのために、簡単なナップサック等を持参すると便利です。



15:20 御室小屋 発

ここで、鳥海山についてご説明しておかなければなりません。


 鳥海山・・・秋田県と山形県にまたがる、標高2,236m活火山山頂は、1801年の噴火でできた山で「新山」と呼ばれます。

 

(新山御室小屋。マグマ噴出の跡が生々しい)

新山を取り巻くように外輪山である「七高山(2,229m)」「行者岳(2,159m)」「伏拝岳(2,130m)」などが連なっています。これらの山々をめぐるコースも人気です。
日本百名山花の百名山などに選ばれています。



御室小屋から「新山」山頂までは片道30分。往復で1時間の行程です。

御室小屋の左側に、何やら「砂利捨て場」のような岩の山があります。
山頂は、この岩の山の向こうにあります。まだ、見えません。



それにしても、この岩の山は、一体全体、どうやったら登れるのでしょうか。



途方に暮れそうになりますが、ちょっと待ってください。
よく見ると、岩に矢印が書いてあります。とりあえず、矢印に従って登ってみましょう。



一歩一歩、矢印を確かめながら登っていくと、




矢印は、大きな岩の割れ目の中に下っていきます。
「せっかく登ってきたのに・・・」
と思いますが、仕方ありません。



下りきって見上げると、頭上に巨大な岩の塊が見え、その頂きに人影があります。
そうです。これが、新山の山頂です。

(これが、新山山頂)



ハイ、着きました。鳥海山山頂です。


15:50 鳥海山山頂(2,236m) 着



まさに360度の眺望。素晴らしい眺めです。
雲海がくっきりと見えます。



火口付近には、新山のすぐ隣に荒神ヶ岳(こうじんがたけ 2,170mがあり、新山山頂から見ると、手が届きそうです。

荒神ヶ岳山頂


山頂から七高山~行者岳方面を望む)


山頂は狭く、7~8人が限界です。
次の登山者が待っています。名残は尽きませんが、下山しましょう。

下山路は、登山路とは違う道を下りていきます。そのようにして、狭い登山路ですれ違いの発生を防いでいるのです。

(下山路)



途中、「胎内くぐり」「安産の神様」と書かれた岩の割れ目があります。



「こんな所に入らないとダメなの・・・?」 と、一瞬迷います。

覚悟を決めて入って行くと、
(本当に、「出産もかくや」と思わせる)
頭を天井にぶつけるような狭い場所を通り過ぎ、外に出ます。

(胎内くぐりの出口)


16:40 御室小屋 着

17:30の夕食には間に合いました。



5-2 これまで出会った花たち(山頂~御室小屋)



鳥海山の花といえば、何と言ってもこれでしょう。
鳥海山の固有種、「チョウカイフスマ」です。
小さくて目立たない花ですが、可愛いです。それに、「固有種」といわれると、夢中で写真を撮ります。

御室小屋の付近に咲いていました。


(チョウカイフスマ)


次は、イワブクロ
北海道から東北地方の高山帯、特に、火山系の山の岩場などに多い花です。
新山山頂から御室小屋に帰る途中でたくさん群生していました。

(イワブクロ)





※次回は、御室小屋の「山小屋ライフ」についてご説明します。(今度こそ

●表情豊かな独立峰・「鳥海山」をめぐる。(その6)
へ続く