悪魔シリーズ第2弾「料理の小悪魔」って? | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 


8月の料理連続講座にて
本日のアペリティフはシャンパンと白桃のピュレを合わせて。

さてアミューズは、「悪魔シリーズ」第2弾

ディアブロタン diablotin(小さい悪魔)

先月のディアーブルdiable(悪魔風)に続き、今月は小さい悪魔diablotinです。
ベシャメルにチーズとカイエンヌを混ぜて、フィセルやトーストの上にのせたもの。いったどこが小悪魔なの? の見かけですが、カイエンヌペッパーのちょっと辛めの味付けから。
小悪魔というと日本語では違うものになるので、ただしくは「小さい悪魔」。
ちなみにフランス人の思う小さい悪魔はこんなふう。
https://www.google.com/search?q=image+diablotin&hl=ja&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=GhnyU5DuFJLe8AWer4DACQ&ved=0CBoQsAQ&biw=1102&bih=885
なぜか大半が赤くて、日本では「子鬼」といった感じでしょうか。

意外にカイエンヌのぴったり量というのは難しいもので、多すぎるとぴりぴりしてチーズやベシャメルのおいしさが隠れてしまいます。でも少なすぎると、ぴりぴりを感じるまでに時間がかかりすぎ、「悪魔と言われてもなあ・・」と思うことに。
協議の結果、時間がたってからちょっとぴりっとするレベルの量をベースに入れておき、上にぱらっと一振り。名付けて「遅効性悪魔」と「即効性悪魔」がベストに!


アペリティフは桃をピュレにして、シャンパンを合わせます。

かすかな桃由来の甘味とかすかな桃の香りに、シャンパンはとてもよく合います。
幸せな夏の喜び。


さて前菜はまずフォワ・グラとほろほろ鳥、レンズ豆の冷製のテリーヌです。


もう一つの前菜は、根セロリの冷製スープ、ガスパチョのソルベを浮かせて。

ぱりぱり食感のために、カダイフを添えています。

続きはまた明日。