タンポポの季節 | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

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フランス産のたんぽぽの葉っぱ Pissenlit

料理講座のために取り寄せました。
これは多分、遮光栽培されたもの。通常の緑の葉っぱのタンポポよりも、はるかに柔らかく、はるかに苦みが少ないものです。

フランスでは春になると、マルシェにどんとタンポポの葉っぱが積み上げられます。それは、こんなではなくて、まさしく「セイヨウタンポポ」の葉っぱ。
「どっかの森で採ってきたんじゃないの!?」
と思いました。
ベーコンを炒め、ヴィネガーでじゅわっと旨味をこそげ、クルトンと一緒にサラダにするのがスタイル。
やってみましたが、それでも苦い! どうしてもこうしても苦い。
ますます「どっかで採ってきたんじゃ・・」
とずっと思っていました。(ものすごく大量に売られるので、もちろんそんなことはないと思います)

たんぽぽはピサンリpissenlitといい、なんとなく美しい響きがありますが、じつは「おねしょ」という意味です。利尿効果があることから来た名前ですが、ダンデリヨンdant-de-lion(ライオンの歯)という正式名称があるのに、なぜか料理の中ではわざわざピサンリを使います。

料理講座でサラダにして、キッシュに合わせます。