「Kissからはじめよう」続編です
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Side N
本当に好きな人とするキスが、こんなに気持ちいいなんて、知らなかった。
大野さんの家のリビングで、ソファに身を 押 し付けられて、口 付けを受けながら、俺はぼうっと考えた。
マルに、「マルの失恋パーティ」に付き合わされた日から数日後。
「一緒にメシ食お?」って緊張した面持ちで誘ってくれた大野さんにドキドキしながら、大野さんの家まで着いてきた。
言い訳がましくテレビをつけて、局でもらった弁当なんかを並べて、メシの様相を呈していたのは最初の数分で…
どちらからともなく触 れ合うと、大野さんは俺を 抱 き寄せて、唇 を寄せてきた。
大野さん家のバカでかいテレビから、バラエティ番組の騒がしい音が流れる中、俺たちはキ スに夢中になった。
「んんっ……っは……ん……ふ……」
テレビから聞こえる笑い声の間に、ちゅ、ちゅ、って 濡 れた音が何度も響く。
今まで…
この人とふたりきりのときとか、
なんで、
どちらからともなく触 れ合うと、大野さんは俺を 抱 き寄せて、唇 を寄せてきた。
大野さん家のバカでかいテレビから、バラエティ番組の騒がしい音が流れる中、俺たちはキ スに夢中になった。
「んんっ……っは……ん……ふ……」
テレビから聞こえる笑い声の間に、ちゅ、ちゅ、って 濡 れた音が何度も響く。
今まで…
この人とふたりきりのときとか、
なんで、
こういうふうにならずにこれたんだろ…
薄目を開けると、大野さんの閉じられたキレイなまぶたが見えた。大野さんの長い 指 先が俺の 頰 や耳に 触 れて、その度に 胸 の 奥がどきん、と揺れる。
「んっ…」
唇が少し離れた瞬間を狙って、俺は大野さんに侵 入した。
「んんっ…ぁ…」
深く絡 めて、吸 って、浅く戻って、誘 って、押 し付ける。その間も、大野さんの 指は俺の 耳をずっとなぞ っていた。時折、その下へ行きたそうに、指が 首 筋に降りてくる。
「はぁっ……ニノ……」
大野さんは唇を離すと、眉をぎゅっと寄せて、俺の肩に顔を埋めた。
「っ…やばいよ…お前…」
それは…
こっちのセリフ、ですけど…
首 筋にかかる大野さんの吐息が熱くて、体 の 奥 の熱 が反 応する。大野さんは顔を上げて、俺の 頰をそっと、両の手で包 んだ。
「ベ ッド……行く?」
薄目を開けると、大野さんの閉じられたキレイなまぶたが見えた。大野さんの長い 指 先が俺の 頰 や耳に 触 れて、その度に 胸 の 奥がどきん、と揺れる。
「んっ…」
唇が少し離れた瞬間を狙って、俺は大野さんに侵 入した。
「んんっ…ぁ…」
深く絡 めて、吸 って、浅く戻って、誘 って、押 し付ける。その間も、大野さんの 指は俺の 耳をずっとなぞ っていた。時折、その下へ行きたそうに、指が 首 筋に降りてくる。
「はぁっ……ニノ……」
大野さんは唇を離すと、眉をぎゅっと寄せて、俺の肩に顔を埋めた。
「っ…やばいよ…お前…」
それは…
こっちのセリフ、ですけど…
首 筋にかかる大野さんの吐息が熱くて、体 の 奥 の熱 が反 応する。大野さんは顔を上げて、俺の 頰をそっと、両の手で包 んだ。
「ベ ッド……行く?」