いまさらですが、自己紹介。


愛知県名古屋市出身。北海道在住の45才。
5歳になる愛娘にメロメロで娘と遊ぶのが1番のストレス発散です。



そもそもなんで北海道?とよく聞かれます。




私は30歳まで名古屋でごく普通のサラリーマンでした。
会社が借り上げてくれたマンションで同僚と住んでいましたが、実家を離れて住んでいるとはいえ、洗濯や身の回りのことは全部実家の母にまかせっきり。
お気楽でした。



でももうすぐ30歳になると意識し始めたとき(まだ当時はアラサーやアラフォーなんて言葉はありません)
ものすごく焦りました。


彼女がいない!



仕事が面白くない!!



毎日飲みに出ていました。朝まで飲んでアルコール残った状態で出社なんてざらでした。
その当時、名古屋ではキャバクラが流行りだしていた頃でドップリはまり、飲んで帰ってくると山ほどのおねえさんの名刺だらけ。
何かに取り付かれたようにナンパや合コンの繰り返し。




でも焦りまくっていた私の顔にはきっと>彼女欲しいっ!!と書いてあったんでしょう。当然彼女なんか出来るわけありません。キャバクラのお姉さんたちには食事やバッグ、時計など貢がされただけでなーんもいいことありません。




嵐のように焦っていろいろしましたが、とうとう30歳を何の変化も無く昨日までとまったく同じで迎えてしまいました。
いざ30歳になってみるとキョトン。
何であんなに焦っていたのか意味が分かりません。




<第一の転機>


そこで私は考えました。
もしかしてずーっとこのまま何も変わらず、楽しくも無い仕事をするだけで俺の人生終わっちゃうのかって考えたらすごく怖くなってきました。あんなにいろいろしても変わらないのに・・・
こんなの嫌だぁって思い何の当ても無く退職してしまいました。


バイトをしながら「俺の生きる道は?」と漠然と目的探しの日々。
そんな時テレビで<手作りモッツァレラチーズ>を見ました。そのとき


これだ!これこそ俺が生きる道!!
って衝撃が走ったんです。


そしてすべてのものを投げ打って北海道の牧場に住み込みで転がり込みました。




ばかでしょ?



私は勝手に頭の中で連想ゲームしたんです。

 チーズ⇒牛乳⇒北海道⇒ほのぼのとした生活⇒充実した人生


そんな妄想は北海道到着初日に消し飛びました。


そりゃそうです。だって肉体労働ですもの。そんな甘い妄想吹っ飛びます。

でももう帰ることは出来ません。親には二度と戻らないって啖呵切っちゃいましたし・・・。
30歳のいい大人がタイヤショベルに乗りながら泣いていました。



それでもつらい日々でしたが、人間って慣れるんですね。その牧場では1年余り(この牧場の親方が急に亡くなってしまい牧場閉鎖することになってしまったんです)その後ほかの地で酪農ヘルパーとして7年携わりました。



酪農ヘルパー時代にひょんなことから嫁さんと知り合い結婚。
自分ではなんとなくこのまま「酪農家」にでもなるのかなぁって思ってましたが、嫁の大反対。
北海道で生まれ、育ってきた嫁さんは身近で農家さんの苦労を目の当たりにしてきたそうです。


「わざわざ苦労することが分かっている道をあなたが選ぶなら別れます」とはっきり言われました。
もちろん私は嫁さん愛していますから比べるまで無く嫁と生きることを選択しました。






そんなこんなでまたサラリーマンの生活に逆戻り。
愛する嫁さんと、40歳にして授かった娘と生きています。
いま私はインターネット回線を売るため一軒一軒インターフォンを押して歩く泥臭い営業をするセールスマン。
契約社員として会社に雇われています。
言うまでも無く契約社員ですから営業成績が悪くなればポイっと切られます。
お金のためだと思いひたすら続けてきました。
でも家族との時間もほとんどとれず、気持ちはギスギスしてきます。


⇒続きます