今日は俺の誕生日。
彼女がおるってわかっとっても、プレゼントをくれる子は少なくない。
トモ以外に貰うプレゼントなんて俺にとったらどーでもええんやけど、
トモの拗ねた顔が見てみたくて、トモがおる目の前で堂々とプレゼントを受け取ってみる。
ん?なんや反応が悪い。
これくらいじゃまだまだ余裕うってか?
ほならば・・・と、受け取ったプレゼントをその子の目の前で開けて、
大袈裟なほど喜んで見せた。
「ありがとうな。自分趣味ええな。さっそく使わせてもらうわ。」
「ホント!?」
嬉しそうに頬を染め、目を輝かせながら、どんな風にプレゼントを選んだか話し出す。
そういうのって、男から見たら可愛くてしゃーないんやろうけど・・・・・俺の心はピクリとも動かへん。
俺が見たいのはそんな顔やない。
俺が見たいのは・・・・・
もう1度トモの方へと視線を向けてみる。
え・・・・・・・?
いつの間に来ていたのか?
俺の机のすぐ横にトモが立っとって、楽しそうに談笑していた俺達を見下ろしていた。
髪に隠れて表情は見えず、「どないしてん?」と問おうとすると、
ふいに顔が近づいてきて、驚く間もなく唇が塞がれた。
一瞬にして教室がざわめきをあげる。
手に持っていたプレゼントが音を立てて床に落ちたけれど、
俺はそれに反応する事もないままに、呆然とトモの唇が離れて行く様子を見つめていた。
「わ、私からのプレゼント!」
それだけ言うて教室から走り去って行くトモに、俺は慌てて席を立つ。
足元に転がったプレゼントを飛び越えて、
トモからもらったプレゼントに顔を緩ませながら、
俺はトモの背中を追いかけた。
ほんまに可愛い姫さんや。
どこまで俺を夢中にさすねん。
俺に火をつけたんはお前やで?
ちゃんと責任とってくれんねよな?
「プレゼントってあれだけなん?あれじゃ・・・・俺足りひんねんけど?」
不意打ちキスをしてきた君
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今更ですけど・・・・・お題って意外と難しい。(笑)