移植をこれから迎える方のために、また私自身の2回目の移植のためにざっとまとめてみました。
 
移植前 アルケラン2日間にわたって投与。心電図モニター装着。
     アルケラン投与前に持続作用のある吐き気止めの点滴(アロキシ)開始、イメンド(持続作用のある吐き気止め)内服。イメンドは一日1錠5日間処方してもらう。薬剤師がイメンドの説明にわざわざやってくる。
     アルケラン1日目の夜からムカムカ感出現。食欲減退。食事おかゆへ変更。 
     毎日体重一日2回測定開始。尿測開始。午後体重の増加に引っかかり利尿剤のラシックス投与。
     アルケラン2日目、本格的に吐き気出現。食事ほとんど摂取できなくなる。6時間ごとに吐き気止めのプリンペランの静脈注射を受ける。それでも2~3時間しか持たず、常に気持ち悪い感じ持続。
     この日体重増加で引っかかり、ラシックス(利尿剤)投与。
 
移植当日  吐き気継続。吐き気で夜眠れず、1時間ごとに排尿と吐き気で目が覚める。
14時から幹細胞を部屋で溶かし始め、先生と看護師一人がほぼ付きっ切りで点滴ルートから全部で3パック注入。どろっとしていて、全開でも速度ゆっくりで2時間半ほどかかる。
開始前吐き気止めの点滴(アタラックスP)とアレルギー予防のステロイド剤、グロブリン製剤を投与。静注している間、磯の香りがほんのりしたが、室内の空調設備が良かったせいかほとんと感じないで終了。先生や看護師さんとしゃべったおかげで吐き気もやわらぐ。
 
移植0日目 夜は吐き気と尿意で眠れず。6時間ごとにプリンペランの静注をしてもらう。眠前はアタラックスP(安定剤+吐き気止め)の点滴を入れてもらう。これは移植6日目まで継続された。日中も吐き気と倦怠感が強く、ぐったりしている。食事はもちろんゼロ。
 
移植1日目 夜は相変わらず吐き気で眠れず。日中も吐き気でぐったりしている。プリンペラン継続。食事ゼロ。尿測終了。心電図モニター外れる。
 
移植2日目 夜は相変わらず吐き気で眠れず。プリンペラン継続。下痢が少し始まる。腹痛はなし。食事がとれないので、高カロリー輸液へ変更。
 
移植3日目 夜は相変わらず吐き気で眠れず。しか日中は少し起きている時間もとれ、吐き気のピークは去ったような感じを受ける。G-CSFの点滴が開始となり、ポンプが2台となる。
夜は腰痛が出現し、痛くて目が覚め、コカールを内服。腰痛はこの時だけでその後出現しなかった。
 
移植4日目 吐き気継続。プリンペランも継続。しかし日中はだいぶ吐き気のコントロールがつくようになり、ほとんどの時間起きていられるようになる。廊下を少し散歩できる。
 
移植5日目 吐き気が徐々に改善傾向。料理のblogをみてもおいしそうと感じられる。栄養士に来てもらい、おにぎり+味噌汁を毎食出してもらうことに。ヨーグルト、バナナ、茶わん蒸し、卵豆腐の差し入れをおいしくいただく。下痢が本格的に始まる。一日20回。
 
移植6日目 吐き気止めを今まで静注してもらっていたが、内服薬でコントロール可能となってきた。一日3回プリンペラン1錠を6時間ごとに内服し、コントロールがつくようになった。咽頭痛が出現するようになり、のどの痛みで夜眠れなくなる。アルロイドGという水薬を処方してもらい、痛い時に内服。また6時間ごとにコカールを内服し、咽頭痛のコントロールを行う。下痢の回数が減って、一日9回に。
 
移植7日目 吐き気はだいぶ良くなったが、まだプリンペランは食前に内服し、食事は半分は食べれるようになる。37.7℃ほどの熱が一日2~3回でて、ぐったりする。発熱時咽頭痛も出現するためコカールを内服し、痛みはコントロールする。採血の結果白血球がほぼゼロに。白血球が上がらない限り、咽頭痛や下痢などの粘膜障害は改善されないと説明を受ける。下痢は食後2時間後ぐらいから3~4回、という感じに。
 
移植8日目 吐き気地味に継続するも、食前のプリンペランの内服で食事は8割近く食べれるようになる。午前37度台の発熱あり、ぐったりするが、コカールの内服で回復し、午後からは動けるようになる。
 
移植9日目 採血の結果白血球が100、血小板が1.9万で血小板輸血を行う。輸血後猛烈な上腹部痛でナースコール。胃痙攣と診断される。吐き気が再び出現し、食事が食べれない。
 
移植10日目 吐き気軽度だが、上がってくる感じが継続してあり、プリンペランは継続して食前に内服。下痢が少し収まって、食後2時間後に泥状便が出る程度までに改善。排便回数5回。
 
 
ざっと振り返るとこんな感じかな~?
他の皆さんの移植時の記録を見ると、まだ移植10日目で苦しんでいる人も結構いらっしゃるので、副作用は軽く済んだほうだと思います。私なりに考察してみると、これはイメンドのおかげかなと思います。
吐き気は結構いろんな方のblogを見ましたが、すごく出る人と、そうでない人といるような気がしました。
私の主治医は吐き気や下痢がひどい時は無理して食べなくてもいいよって方針だったので、ヨーグルトや卵豆腐、インスタントのスープ(コーンポタージュが一番おいしく感じられました)、バナナの差し入れを好んで食べていました。それと、アルケラン後は低ナトリウム血症に、下痢がひどくなってくると低カリウム血症になるので、ポカリスウェットを一日1000ml程度飲むように心がけました。
咽頭痛は移植後6日目から遅れてきました。結構皆さん出ているような気がします。そのころになると、発熱も出るようになり、発熱すると結構動けずぐったりといった具合でした。
痛みに関してはコカールを内服することでコントロールできますので、積極的に使用しました。
 
本当につらかったのはアルケランを含めた3~5日間だったように思います。
 
それから、外来でもさんざん先生から、口の中をきれいににしてから入院してね、と言われました。
口の中には何億という雑菌がいて、感染症は口からの原因が多いとのこと。口の中がきれいな人ほど移植後の回復が早く、感染症にかかりにくいと説明がありました。
わたくし、数年前に歯周病でいたいめにあったことから、その後は3か月ごとに近くの歯医者で歯石をとってもらいに通っていましたので、口の中は自慢できるくらいきれい。
今回は一番ひどい時であってもトイレのたびに手を石鹸で洗ったついでに口をすすぎ、また食後はすぐに歯磨き&舌磨きを行っていました。
 
 
 
これから移植を迎え、ドキドキしているピンクさん、hideakiさん、takasan、みにさん、NAOさん、参考になりましたか~?
 
一番心に響き、力になったのは、移植を経験された先輩方からの応援メッセージです!!!
私もこれからは応援する側にまわりますからね~