ロイス下院外交委員長慰安婦像献花問題
アメリカ時間の1月31日午後4時に、アメリカ、カリフォルニア州ロスアンゼルス郊外のグレンデール市にある慰安婦像に献花しました。事前に、この情報は公表されていて、私たちマスコミも政府も、なりゆきを見守っていました。
あと2週間後にアメリカ下院外交委員会は、日本を公式訪問します。しかし、その直前に、デリケートな問題なので、できれば訪問は見送ってほしいと、私も、同じ外交委員会の幹部議員で親友のシャーボット議員に事前にメールしてお願いをしました。
シャーボット議員側は、事情をわかっているので、ロイス議員に事前に日本側の意向を伝えてくれたのですが・・・。
回答は、「あくまで、この訪問は、私的なもので、公務でも公式でもない。訪問については、公表もしていない」ということだったそうです。
しかし、いくら私的であっても、すでに、事前にマスコミはだれでも知っていることで、ロイス議員側は訪問することは発表していました。
事前の働きかけはしたものの、結果は、ムダに終わりました。
ロイス議員は、予定どおり、日本時間の2月1日午前6時に、慰安婦像に献花しています。
そのことは、NHKテレビニュースでも、報道されています。
ロイス議員の選挙区は、カリフォルニア州で、選挙区事情が大きく影響しています。カリフォルニア州は、韓国系の住人が多く住んでいて、おのずと韓国系の人々の影響力が大きく働いていて、彼らの陳情や要望を無視することは、選挙上、困難なのが現状です。
日本への公式訪問が直前にないときならまだしも、あと2週間後に公式訪日団がやってくるこのタイミングでは、ちょっと政府も官邸もナーバスにならざるをえません。特に、安倍総理は、慰安婦問題については、自分の信念と明確な見解を持っています。
ロイス委員長は、訪日したさい、慰安婦問題を取り上げるそうですから、これは、かなりデリケートな問題になってきています。
いまのところ、総理とロイス一行は、安倍総理と面会する予定にはなっていますが、はたして、この状況で、官邸がそれを受け入れるかどうかは、微妙なところです。週明け早々に、このことでは、検討しなおす必要がありそうです。