放射能濃度

アメリカ政府関係者に17日にここワシントンDCで聞いた話です。アメリカは、東電に隠蔽の体質があり、今回の発表内容が二転三転したことに不信感をいだき、さらに、菅政権の対応が遅くて甘すぎるという判断から、日本の発表だけでは不十分と判断し、アメリカ政府が独自の放射能濃度の状態を調査・分析しました。
アメリカは、北朝鮮が核実験をやる前から、無人放射能探査機を飛ばして、空中の放射能濃度を分析してきました。アメリカには、その技術と能力があるので、今回も、その探査機を使って、独自に調査をしたそうです。

日本にパニックを起こす意図はまったくありませんが、日本国民として、正確で信頼できる情報を知る権利があります。事実を隠蔽するべきではありません。

まず、福島原発から、危険地域を日本政府は、20kmに設定しているのに対し、アメリカ政府は、50マイル（＝約80km）とかなりの相違があります。それから、この探査機の調査結果で、日本が考えているより、もっと濃度が濃いとのことです。

私は、アメリカがすべてにおいて正しいとは思わないし、まちがっていることもあると思います。しかし、今回の科学的分析に基づいたアメリカ政府の結論は、私は、日本政府よりも信頼に値すると考えます。

もう少し時間がたってから、歴史が、どちらが正しいかを証明してくれるでしょう。