【帰省先トラブル】母親のせいで夫婦に亀裂が入る?! | 法律でメシを食う35歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~

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1980年生。国学院大学卒。行政書士・FP。金融機関では住宅ローンのトップセールス。離婚に特化し開業。年間相談件数は1,500超。離婚サポートnetの会員は1万人と日本最大。マスコミ掲載多数。読売、朝日、日経各新聞、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」等。

 三が日は箱根駅伝を生観戦中してきました。露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。目の前で母校がどんどん抜かされ痛々しいですが、実家の庭から見れるのは幸せですね。

 


 さて、ここから本題です。

 

 実家帰省組の皆さんで、お母さんに早く初孫の顔を見せたい、懐かしいお母さんの手料理を食べたい、仕事も家庭もつらいことばかりなので慰めてもらいたい…そんなふうに実家へ「癒し」を求めに行く人は要注意です。

 

 なぜなら、(夫の)母親のせいで妻からマザコン扱いされ、仲の良さにドン引きされた揚句、夫婦の間に亀裂が走ることは決して珍しくないのだから。

 

 例えば、息子が可愛いから勇み足で夫婦喧嘩の仲裁にしゃしゃり出たり、「嫁に好かれている」と勘違してお節介を焼いたり、息子に頼まれると断れず「こずかい」を渡したり…

 

 しかも、本人には何の悪気もなく、息子のために「良かれ」と思って介入してくるのです。

 

女性①

 

 「誰のせいで話がぐちゃぐちゃになったのか」

 

 全く自覚がないので非常に厄介なのですが、今回は帰省先で夫婦が巻き込まれたトラブルのうち、「母親が主役」の相談実例に絞りましょう。

 

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 具体的には「嫁に好かれている」という勘違いする母親、「子離れ」できず、息子の尻を拭きたがる母親、「表の顔と裏の顔」を使い分ける母親の3人を紹介します。


 まず1人目の母親は「子離れ」できず、息子の尻を拭きたがるのですが、一体、何を仕出かしたのでしょうか?

 

老夫婦


 どんな夫婦でも大なり小なり不満を抱えており、うっかり心の声を口にしてしまうと夫婦喧嘩に発展するのですが、藤田新一さん(42歳)も「口は災いの元」だと痛感している1人です。

 

 新一さんと妻は結婚2年目ですが、些細なことで言い合いになっても、今までのらりくらりとやり過ごし、離婚せずに結婚生活を続けてきたのは(新一さんの)母親の存在のおかげだそう。


 新一さんにとって母親は最大の理解者であり協力者。


 例えば、妻との喧嘩でイライラ、ムカムカ、モヤモヤする気持ちを母親にぶつけ、妻からどんな悪口を浴びせられたのかを母親に聞いてもらい、そして「新ちゃんは優しいから」と母親に慰めてもらっていたそう。


 また喧嘩の際中は妻の機嫌が悪く、近寄りがたい雰囲気を出しており、口を聞くのも憚られるような状態。


 昨年のことですが、妻が新一さんのYシャツにわざとアイロンをかけなかったことがあり、新一さんは「今回も無理だろう」とあきらめ、新一さんは実家へ出向き、母親にアイロンをかけてもらったそう。


 翌日、新一さんはシワの消えたパリっとしたYシャツを着て出勤したのですが、新一さんには「妻がどう思うか」という発想がなかったようで、玄関でドヤ顔をしている自分に気付かなかったのです。

 

女性③

 

 このように新一さんは母親のおかげで離婚に発展するような大喧嘩に発展せず、事なきを得てきたと言いますが、昨年末、新一さんのマザコンぶりが裏目に出たようなのです。何があったのでしょうか?

 

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 「ちょっと話があります」

 

 夫婦が新一さんの実家に帰省したときのことです。母親が妻をこっそりと呼び出したようで…

 

 まず「新ちゃんは口下手だから…」と前置きした上で「新ちゃんは立派に育て上げました。小さい頃から、今日、学校で何があったのか、きちんと話してくれたの。今でも色々、話してくれるのよ」と新一さんの幼少期を振り返りつつ、今でも母親にべったりだということを強調。


 さらに妻の目の前で「日記」を1枚1枚、めくり始めたのです。これはどういうことでしょうか?

 

書類

 

 日記とは新一さんが母親に泣き付いてきたとき、息子が愚痴った内容の一部始終を母親がメモしていたものですが、それだけではありませんでした。


 「4月25日、嫁の方が7割、悪い」「8月24日、嫁の方が8割悪い」


 そんなふうに母親は自分目線で「息子夫婦の喧嘩の評定」を下し、評定の結果まで日記に残していたのですが、妻はきっとドン引きしただろうことは想像に難くありません。

 

 とはいえ母親には何の悪気もなく、息子のために「良かれ」と思ってやっただけのこと。息子を差し置いて姑が嫁を呼び出すのが「勇み足」だと気付いておらず、そのせいで息子夫婦の間に亀裂が生じるなんて微塵も考えていないのは明らか。


 なぜなら、母親は日記の存在のせいでおかしな空気になっているにも関わらず、「新ちゃんは『悪かった』と言っているのよ」「息子を捨てないでね」と息子に成り代わって謝罪や反省の言葉を口にしたのだから。もちろん、日記をつける理由が「息子夫婦が離婚せざるを得なくなったとき、息子が有利になるように」という場合よりはマシでしょうが…

 

女性②

 

 「私が目を光らせているから、おかしなことをしないように!」


 母親の思惑はともかく、妻はそんなふうに釘を刺されたと思っているでしょうし、自宅という密室で夫婦しか知り得ない話が、母親に筒抜けだったこと、

 

 そして息子(夫)と母親は一蓮托生で他人である妻が入り込む余地がないこと、そして「子離れ」できない母親と、「親離れ」できない子どもは似ていることを否が応でも悟らざるを得なかったのでしょう。

 

 妻はもはや新一さんと会話をする気にもならず、母親の余計なお世話のせいで以前の戦争状態(喧嘩が絶えない)よりも、もっと酷い冷戦状態(喧嘩にもならない)に突入してしまったようです。

 

(次回に続く)

 

 現在私が執筆しているダイヤモンドオンラインの連載『実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」』ですが、おかげ様で26回目が公開されました。

 

 今回は『発達障害の娘の親権より家と金!手切れ金1000万要求した自分優先妻』です。

 

 男性はもちろん、夫の作戦を守って知りたいという女性にも役立つ内容です。立場を逆にすれば、きっと応用できるはず?!ぜひぜひご覧いただければ嬉しいです。

 

http://diamond.jp/articles/-/88842

 

ダイヤ7回目