【相模原市の認知相談】「出るところに出てやろう」を超計画的にやるコツ | 法律でメシを食う35歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~

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1980年生。国学院大学卒。行政書士・FP。金融機関では住宅ローンのトップセールス。離婚に特化し開業。年間相談件数は1,500超。離婚サポートnetの会員は1万人と日本最大。マスコミ掲載多数。読売、朝日、日経各新聞、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」等。

先日、美容院でふと「あることに」に気が付いたのです。

露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。





美容師は指名できるのに、なぜ「助手」は指名できないのか、と。

助手はシャンプー、ドライヤー、マッサージなど、

失礼ですが、雑用やおまけ係で「見習い中」です。







法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-街中






しかし、助手の仕事ぶりは結構、人のよって違うもの。




先日はドライヤーが不十分で

美容室を出た後、駅まで歩く最中、頭から水がポタポタ流れ、


なんとも気まずい思いをしました。




もちろん、美容師と違い、助手は短い期間しておらず、

すぐ美容師として巣立っていくのでしょうが

まぁ、建前上は「やる気を評価すれば」その人のためになるでしょうし

もっと大事なのは、おかしな助手に担当されて、

不快な思いをするのは、本当にかんべんして欲しいですね。






法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-雨2







さて、ここから本題です。


前回までは社内不倫を通報する先(窓口)は


人事部だけではないというお話をしてきました。




今回はその続きからです。




■ 「どうせ人事部なんて」と失望した途端、危険人物に化ける2つの理由




1つは公益通報者保護法で保護される対象が少なすぎることです




この法律に規定されていない社内不倫や恋愛のもつれ、

パワハラやセクハラについて

人事部に密告した場合、通報者は保護されない可能性が高いです。






だから、怖くて人事部に相談できないのです。




一方、外部の機関であれば、

通報者を処分する権限を持ってないので、一安心です。






法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-背伸び







2つは法律が守られていないことです。

内部告発や告発者の処分は、あくまで社内の話です。




外部に情報が漏れなければ、こっそり通報者を処分しても

大丈夫だろうという発想に至ります。


はじめから「隠ぺい体質」が存在するのです。




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もともと、会社が会社に所属する社員

(不祥事の張本人)を裁くのは無理があります。

どうしても「大岡裁き」ではありませんが、身内には甘くなります。




そういった理由で「法律で守られているから」と楽観して、

内部告発をすると

返り討ち(通報者が処分される)に遭うのです。






法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-女性③





このように、よほどモラル意識が高い会社でない限り、

公益通報者保護法は役に立たないのです。




だから、法律は当てにしない、けれども悪事を見逃すことができない。

そんな人たちのために外部の通報先が必要なってくるのです。






人事部にとって「吉」でもあり「凶」もあるのは、

通報してくるような社員が概して忠誠心が強いことです。




だから、いきなり、外部に通報するようなマネはしません。




一度は会社に通報するので、そこで上手く対処すれば、

事態がエスカレートするのを

防ぐことはできるでしょう。




これが「吉」です。




それでも外部に通報するとしたら、それは会社に裏切られたときです。

せっかく人事部に内部通報したのに、何もしてもらえないから、

「出るところに出てやろう」というワケ。




もちろん、あなたは通報者に対し、

「お前のためだ。やめておけ。静かにするように」と釘を刺すでしょう。






法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-社内恋愛







例えば、厚労省に内部告発された場合、厚労省から会社に調査が入ります。

あなたは通報者は不明、告発の内容だけ知ることができますが、

とはいえ、中身が分かれば「誰がやったのか」うすうす想像はつくでしょう。






そこでこう後悔するのです。

「あのとき、ちゃんと話を聞いておけば」と。




ここまでエスカレートすれば、通報者は後に引くことはできません。




会社の反対を押し切って、外部の機関に通報したのだから、

その結果はどうあれ

もう、会社に籍を置くことは不可能です。






「空気を読んで」退職するしかありません。




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「どうせクビになるのだから」という覚悟があれば、

思い切ったことをすることができます。






その捨身の姿勢は、まるで「自爆テロ」のようなものです。

どうせ助からないのなら、会社に道連れに・・・

もう、まともな精神状態とは言えないでしょう。








ちょうど、この文章を書いている最中、

あまりにもピッタリのニュースが飛び込んできました。






平成24年6月14日のことです。「小沢ガールズ」と

揶揄される衆議院議員の田中美絵子氏。




彼女と中年男性が大崎駅(東京)のホームで

路チュー(路上でキス)をしている写真が

週刊誌にフライデーされたのです。






法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-不倫1







中年男性とは中部地方整備局副局長を務める55歳の

国交省キャリア官僚。もちろん、既婚者です。

国交省は事態を重く見て、この男性を同日付けで更迭したとのことです






あなたはこのニュースを聞いて、どう思われたでしょうか?




これは単なるマスコミのB級ネタではありません。

この男性はキャリア官僚で公民とはいえ、あくまで一般人です。




マスコミは彼のことを常日頃から付け狙っているとは思えません

なぜ、こんなゴシップが世に出回るのでしょうか?




やはり、内部に密告者がいたと考えるのが自然でしょう。






法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-教授





きっと男性の不倫は国交省のなかで有名だったのではないか。

他の職員の仕事にも支障が出るほどに。




だから、勇敢な職員が国交省の相談窓口に通報したのですが、

いかんせん、相手は「中部地方整備局副局長」という

肩書きを持つエリート中のエリート。




不倫という不祥事を揉み消され、相手にされなかったことに

通報者は激怒。結局、外部に通報せざるを得なかった。




その「外部」がたまたまマスコミだった。週刊誌の記者が張り込み、

この男性キャリア官僚を尾行していたところ、

「例の写真」を撮影できてしまった・・・


そんな推測だって成り立つのではないでしょうか?






法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-街中2







もし、初動の段階で国交省の担当者がちゃんと動いていれば、

キャリア官僚と美人議員との癒着を報道されるという

大打撃を防ぐことができたかもしれません。






このように会社の利益を考えれば、通報者が外部機関へ密告するという

事態は避けたいものです。




そのために大事なことはただ1つ。通報者に「万事解決」と思わせ、

納得の上で「お引き取り願う」ことです








とはいえ、会社を代表する人事部が、この問題に取り組むには、

心理的な抵抗が大きい。






法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-悩む男性2





なぜなら、通報はあくまで社員のなかの1人。会社と社員との間には、

超えられない壁(上下関係)があり、会社が社員に

「へりくだる」なんて
虫唾が走るのです。






ただ、ここは割り切って、気持ちを切り替えた方が賢明です。




何も1人の社員に振り回されたり、特別に目をかけたり、

「空気を読んで」出る杭を打てないのではなく、あくまで

「会社を守るため」に、グッとこらえるのです。






(次回に続く)