「子はかすがい」が通用しないときの解決法 | 法律でメシを食う35歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~

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1980年生。国学院大学卒。行政書士・FP。金融機関では住宅ローンのトップセールス。離婚に特化し開業。年間相談件数は1,500超。離婚サポートnetの会員は1万人と日本最大。マスコミ掲載多数。読売、朝日、日経各新聞、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」等。

「だまされた!」と叫んで恥ずかしい思いをしました。
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。


いつもワインを買っている恵比寿のお店。
http://www.partywine.com/shop/default.aspx




法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-不倫の図


ワインに限らず、酸味が苦手な私は、店員の言葉を真に受けたのです。
「酸味が苦手な人にオススメ!」おお、まさに私にぴったり。




しかし、家で飲んでみるとガッカリ。




よくマズいワインを「ゴムを飲んでいるような味」と表現しますが
まさにそんな感じ。




さすがに我慢ならず、いっそのこと、料理に混ぜようと思ったくらい。

そして1ヶ月が経過。捨てる前に「どれだけマズいのか」反省の意味も込めて
舐めたところ、びっくり。濃厚な味に変化していたのです。




捨てずに正解。いつの間にか酸素に触れて熟成していたようで。
ワインは本当に奥が深いですね。





今週月曜の「週刊ポスト」の年の差婚の記事に私がコメントをしています。
ご興味ある方は是非、書店、コンビニ、駅売店でご覧ください。
http://www.weeklypost.com/120406jp/index.html




法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-街中2




さて前回までは離婚を切り出す前に、どんな準備をすれば良いのかというお話をしてきました。
今日はその続きからです。



●離婚をすると決めた場合に事前準備はどれほど重要なのか?



・離婚準備は必要最低限で済ませること。




3~10件の事務所に相談し、参考書を片っ端から読み漁り、余計に混乱している人が非常に多い。
配偶者との人間関係が壊れ、精神的に疲れている人が離婚当事者だが
理解力や判断能力が低下しており、精神疾患を患っているケースも多い。



その状況で多くの情報や知識を得ても、消化できず、精神状態を余計に悪化させる。
これから司法試験を受けるわけではないから、離婚の勉強は要点だけで構わない。
勉強に費やす力は、離婚を切り出した後に使った方が得策。





・上記と関連するが、理論武装し、頭でっかちになっている人の傾向として
自分がたくさん勉強したから、その恩恵として離婚協議が上手くいくと思っている。




ただ現実問題として、いくら準備をしても相手次第で、不確定が要素が多い。
相手の出方をみて柔軟に対応することが大事だが
あまり準備に力を入れると、思い込みが強すぎ、それが出来なくなる。
そういった意味で、準備のしすぎは危険。





話し合いで解決する場合、根拠や理屈をたくさん並べれば並べるほど
相手が言う通りに動いてくれるとは限らない。





法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-女性③



●上とも関係してくると思いますが、
慰謝料や養育費をたくさんもらうためにはどうすればいいのか?



・慰謝料を多くもらうには、相手の心理や力関係を理解することが大事。
例えば、離婚原因が浮気で、浮気相手が離婚を急かしている場合
慰謝料はあなたの言い値になり、相場以上の金額をもらうことができる。




また浮気相手との交際を始める際、「迷惑をかけない」約束をしている場合
配偶者は浮気相手の分も立て替えるから、金額が割高になる。




さらに相手に離婚原因がある場合、相手の両親を巻き込む、その責任を追及することで
財布が相手と両親、2つになるため、金額が割り増しになる。




ただ1つ注意が必要なのは、明らかに相手に原因があっても、
相手にその認識がなく、罪悪感を持っていない場合。
離婚協議で相手の考え方や価値観を変えることはできないから
その努力はせず、この場合は慰謝料は請求しないこと。(言葉の暴力やモラハラ)




・養育費は慰謝料とは違い、力関係を利用できないため、粘り強く交渉するしかない。
我慢比べになるが、時間をかけて話し合い、相手が折れるのを待つ。
相手が自暴自棄になるか、「支払わないと仕方がない」とあきらめるまで
話し合いを続ける。




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法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-ダメ



養育費のテクニックとしては
1. 期間を22歳までにすること
2. 特別出費を具体的に決める
3. 全期間、同じ金額にする




1については、養育費の延長には相手の同意が必要。
18歳まで、20歳までと決めて、子供が大学に進学した場合、22歳まで
延長するには相手を説得する必要があり、数年後、話し合いをもてる保証はない。




2についても同じく、離婚時決めた以上の金額を支払わせるには相手の同意が必要。
特別出費とは入学金、授業料、医療費等だが
相手の負担割合や負担する金額を離婚時に決めておくこと。




3については相手の収入減、失職、再婚等で養育費が減額、停止することがある。
子供の年齢に応じて段階的に金額を設定した場合
当初の金額が低くおさえられているため、上記のような事情が起こった場合
損をすることになる。





法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-不倫2



●年金分割の解説などまで聞ければありがたいなと考えています。




婚姻期間中に相手が納めた厚生年金(共済年金)のうち、最大2分の1を
自分の方に付け替えることができる制度。
平成20年4月以前と以降とでは若干、制度が異なる。




平成20年4月以前には、夫婦間の合意がないと年金を分割できなかった。
平成20年4月以降は強制的に分割が可能だが、対象期間は平成20年4月1日以降に納めた
年金に限られる。




相談者がよく間違えるのは以下の2点です。




1.別居期間中に納めた年金は対象外か?




→年金分割は婚姻期間中に納めた年金が対象になり、戸籍ベースでカウントしている。
住まいは別でも婚姻関係は継続しているなら、別居期間中の年金も対象になる。
別居期間中の年金だけを別扱いすることはできない。




2.夫が60歳で定年退職し、60歳から繰上げ受給している場合、年金分割できない?



→年金分割は可能だが、分割の対象になる年金は、夫が受給すればするほど少なくなるため
離婚時期が遅くなるほど、あなたが受け取ることができる年金も少なくなる。
年金分割をするのなら、早い方が良い。





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法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-悩む男性2



●事前準備しなかったおかげでこじれたりするのか?



・30代女性(千葉県)夫婦と子供2人




妻は子供が出産後、復職を希望したが、夫が反対したため、夫婦関係が悪化。
その後、夫の浮気が発覚し、妻は離婚を切り出したが
夫が反対したため、妻は子供を連れて、無断で実家に戻る。




実家では両親が子供の面倒をみていたが
夫が実家に訪ねてきて、子供1人を連れ去ってしまう。





その後、夫が離婚に同意したが、子供をそれぞれ1人ずつ
引き取ることを条件に挙げてきたが、妻はそれに反対。
子供を連れ戻すことができず、離婚協議も進んでいない。




<コメント>


あらかじめ離婚の知識があれば、子供の連れ去りを防ぐことができた。
連れ去りはよくあるケースで、それを両親が知っていれば
夫に子供を引き渡すことはなかったはず。




法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-街中4


・30代女性(埼玉県)夫婦と子供2人




子供に発育障害があり、育児に苦労が絶えず、そのことで夫婦関係が悪化。
夫は夫婦の不仲の原因が子供にあると思い、暴力を振るうようになった。
夫はしつけだと言い張り、妻は暴力だから止めるように注意したため
余計に関係が悪化。




子供が別居を嫌がったため、行動が遅くなったが、妻の精神状態も不安定になり
同居に耐えられなくなったため、夫の承諾を得ずに、子供を連れて実家に非難。
何も持たずに出てきてしまったため、生活に困ることに。
夫は生活費を支払わず、母子の日用品もなかったため、両親に立替てもらう。





後日、弁護士を雇い、離婚調停を申し立てたが、夫は暴力の事実を否定。
さらに離婚も生活費の援助も拒否。
妻は夫が暴力を認めた上で離婚の話を進めることを希望したため
離婚調停は不成立に。




裁判を起こしても離婚できる見込みがないため、現時点では離婚協議が中断している。




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<コメント>


夫は同居時には、暴力の事実を認めていた。
当時、夫が暴力の事実を認めた証拠(念書を書いてもらい、病院で診断書をもらう、など)
を集めていれば、現状よりは進展したいたはず。
何も準備をせず、別居を始めたことが原因。





法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-背伸び



・ 30代女性(愛知県)夫婦と子供1人



夫が浪費癖で借金を繰り返し、その都度、夫の両親が立て替えたため
両親との関係も悪化。
金銭問題が常習化し、改善の見込みがないことから、妻は離婚を決意した。




妻は夫を目の前にすると離婚を切り出せず、その間にも精神的な苦痛が蓄積し
心理状態が不安定に。
その結果、リストカットをし、病院に運ばれたが、夫は病院に現れなかった。




見舞いや付き添い、退院の手続は妻の母親が行い
母親の判断で自宅ではなく、妻だけ実家に戻ることに。
子供は自宅に残したままとなった。




母親が夫に対し、離婚を要求したが、夫が子供を引き取ったままでは
強く出ることができず、現在、離婚協議がストップしている。




<コメント>


妻がリストカットまで追い詰められる前に、離婚準備をし
知識を得ていれば、直接、離婚を切り出すのではなく
第3者を間に入れたり、離婚調停を申し立てるなど、他の方法をとったはず。