ケンカの勝者は、人生の敗者って?! | 法律でメシを食う35歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~

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1980年生。国学院大学卒。行政書士・FP。金融機関では住宅ローンのトップセールス。離婚に特化し開業。年間相談件数は1,500超。離婚サポートnetの会員は1万人と日本最大。マスコミ掲載多数。読売、朝日、日経各新聞、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」等。

何だか3連休がやたらに多くて、感覚が麻痺していますが、今日は普通の日曜日ですね。
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。



さて前回は、離婚した後、面会できなくなるパターンについてお話してきました。
今回はその続きからです。


「子供と面会できなくなる」パターンとは、次の2つです。


1.どちらが子供を引き取るのか、親権の問題で徹底的に争った場合
特に話し合いでまとまらず、訴訟(裁判)までもつれた場合


2.お金をいくら支払うのか、いくらもらうのか
離婚の条件(養育費や慰謝料など)で、とことん揉めた場合
特にお互いが離婚に同意してから、6ヵ月以上、まとまらなかった場合



どちらのパターンにも共通するのは、「いつまで経っても解決しないこと」です。


すでに離婚することは決まっているのに


・どちらが子供を引き取るのか


・いくらお金を払うのか、もらうのか


それが決まらないばっかりに、
いつまでも「別れるに別れられない」状態が続いています。



離婚協議の期間と、相手への嫌悪感は、比例します。


話し合いが長引けば長引くほど、
お互いにストレスやプレッシャーを受け、それを蓄積しますが
「なぜ、こんなに苦しめられているのか」自問自答したら、
どうなるでしょうか?




法律でメシを食う若造のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-親子


「あの人のせいだ」という結論にたどりつきます。


そこで余計にあなたのことを嫌いになり
恨めしく思い、怒りの感情を溜めこむのです。


その感情を溜めこめば、溜めこむほど
その感情を離婚「後」も持ち続け、結果的に、
子供の面会を申し出ても、断固拒否されるのです。




離婚の話し合いは、外から見れば、本当に醜いものです。


・お金を持っているはず、いや、持っていない(このお金は自分のもの)


・もっとお金を払って欲しい、いや、払わない(自分のために使いたいから)


・お金を隠しているのではないか、
いや、隠していない、これで全部。(財産を隠したまま、離婚できれば)



このような場面に身を置いた場合、人間の気持ちはどうなるでしょうか?



法律でメシを食う若造のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-女性①



相手の言葉を1つ1つ疑い、相手の態度にいちいちビックリし
相手が明らかに嘘をついていても、全然吐かせることができない・・・



そんな不安定で、疑心暗鬼なことを考えれば考えるほど、
精神的にどんどん消耗していきます。



そして話し合いの回数を重ねれば重ねるほど、
心がギスギスし、心臓がキリキリします。


相手の言葉を聞けば聞くほど、本当はそこまで「おかしな人」
ではないかもしれませんが
実物以上に「おかしな人」だと思い込んでしまうのです。



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そのうち、「憎悪」「憎しみ」「恨み」
といった感情を持つようになります。



「離婚すれば赤の他人」そこまでしなくても・・・と思うのですが
相手をガンガン攻撃し始めるのです。




わざと傷つくような言葉を選んだり、相手が嫌なことを
意図的にやってみたり。これはお互いにそうなのです。



ただ、本当にそんなことをやる必要があるのか、
十分に考えなければなりません。



仮に相手をケチョンケチョンにやっつけることに成功したとして、
何がどうなるのでしょうか?



法律でメシを食う若造のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-女性③



ケンカの勝者は、気分爽快!かもしれませんが、
敗者はたまったものではありません。



「もう最悪!絶対、子供に会わせないんだから」


相手がそういう気持ちになっても、何ら不思議ではありません。
離婚の話し合いは、条件(養育費や親権、慰謝料など)を決めることが目的です。



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逆にいえば、目的さえ達成できれば、必要以上に問題を大きくしたり、
回数を増やすことは無用です。



それなのに相手を攻撃し、必要以上に傷つけてしまうことで、
むしろ、相手の「怒り」を誘発しているのです。



離婚しても、怒りの感情を持ち続けている人が、あなたのために
「何かしてあげよう」と思うでしょうか?


(次回に続く)