「狂覗 (キョウシ)」私の天敵は教師なので、超気持ち良かったです。これイイよぉ~！

「狂覗」の試写会に連れて行って貰いました。

ストーリーは、

中学校教師が瀕死の状態で発見され、その犯人が同校の学生である可能性が強まっていた。責任を押し付けられた科学教師の森は教師を招集し、体育の授業で生徒たちが教室に不在の中、秘密裏に抜き打ちの荷物検査を開始する。検査のため招集された4人の教師のひとり、国語教諭の谷野は森の教え子で、教師になってから事故をおこし、教職から遠ざかり、森の手によって職場復帰を果たしていた。5人の教師による荷物検査によって、教師の知らない中学生たちの現実、さらに教師たちの実態も明らかとなっていく中、容姿端麗で成績優秀な万田という女子生徒の知られざる顔が浮かび上がっていく。

というお話です。

ある中学の校長が、朝、出勤し、校長室に入ると、何か人の気配がし、探っていくと、机の下に教師が殴られて、テープでぐるぐる巻きにされて放り込まれています。驚いた校長は、警察に電話をしようとしますが、置いてあったメモを見ると、「変態教師」という持ちが目に入ります。

その教師は、生徒の盗撮などを行っていたらしく、その暴露をされ、リンチを受けた様子でした。校長は事実を隠蔽し、本人も表沙汰にして欲しくないとのことで、お咎めなしとなりますが、そのまま放置をする訳にも行かず、生徒指導主任の科学教師を呼び、生徒の調査をするように申しつけます。

科学教師は、体育の授業中なら荷物検査をして、教師たちの知らない生徒の真実が解るのではないかと提案します。そして自分の教え子で教師となった谷野を臨時教師として呼び、そのほか２人を読んで、４人で荷物検査をすることになり、そこへ美術教師の橋本が乱入し、５人の教師がいる教室で、荷物検査が行われます。

調べて行くうちに、万田という女生徒がクラスを牛耳っているようにも取れる様子が見えて来て、その万田と関係を持っている教師の正体も明らかになって行きます。その教師が、自分に都合の悪いことを隠蔽しようと動きながら、もっと調べて行くと、何となく、違和感が現れ、虐めの様子が見て取れるようになり、万田という生徒が女王では無く、虐められている被害者ではないかという様子が見えてきます。

誰が、何をしているのか、何が真実なのか、最初とは全く違う真実が、そのクラスの中に息づいている事が解ってきて、居ないはずの生徒の息が教師の耳に届き始め…。後は、映画を観てくださいね。

この映画、突然誘っていただき、マスコミの方の試写に混ざって観せて戴くことが出来ました。配給会社の方が優しい方で、突然にも関わらず、観せて戴くことが出来ました。

邦画で、有名な俳優さんの名前も無かったので、あまり期待せずに観たのですが、これが、すごく面白かったのよ。ビックリでした。展開がすごくて、生徒と教師の戦いになるのかと思っていたら、先生たちだけで展開していき、その厭らしさが明らかになって行くんです。

私、教師って天敵なんですよ。(笑) 大嫌いなんです。以前記事でも書いたのですが、私、診断するとアスペルガー症候群らしいのです。今は普通？に見えるのですが、子供の頃の行動を診断すると、完璧にアスペルガーなんですよね。それが教師嫌いに結びついているんです。

私が子供の頃なんてそんな診断は無かったので、放置され、祖父の病院に預けられたりして、まぁ、普通に生活が出来るようになったのですが、小学校の頃は、先生が良かったのか、ある程度は理解して貰えて生活が出来たのですが、中学高校ではそんな手加減は無く、学校の規律に従わない私は、教師と敵対するのは必然でした。

大人の常識を突き付ける教師に対して、生理的にも合わない私は、随分喧嘩をしました。その上、身体的にも女になり始めた頃なので、学校内外、何処でも性的な被害に良く合い、男性教師は最悪。痴漢なんて可愛いもんです。今でこそ、訴えたりが出来る時代ですが、昔はそんな時代ではありません。そんな事もあり、教師というと、欲望を内包した変態としか見えず、そんな人間に子供を預けるのは恐ろしいと今も思っています。なんで学校に監視カメラを付けないのかしら。もちろん校長室、職員室にもです。

話を戻して、そんな変態教師たちの姿が、この映画には描かれていて、私は、”そうそう、それが真実の教師よ。”と笑いたくなりました。という私も、実は、教員免許を持っています。恐ろしいでしょ。あいつらを潰すなら、自分も対等にならなくちゃと思い、自分も教員免許を取りました。

教師の変態さと、子供の事が全く見えていない姿が描かれ、なんでこんな人間ばかりが教師になるのかなぁと思える内容でした。でも、良く考えると、今現在、教師になっている人間って、変態が多いですよね。だって、社会に出て戦う事から逃げて、教師になっている訳でしょ。私も教職を取って思ったけど、閉鎖された地域で、子供相手に看守のように振る舞えるんだから、気持ち良くて教師になるって人、多いと思います。社会の中での戦いをしなくて済むんですもん。勘違い野郎ばかりになりますよ。

この映画、Ｒ指定ってついているのかな。本当は、レイトショーじゃなくて、中高生に見せてあげたいです。ホラー映画としては、一番、子供たちが喜ぶ映画ですよね。自分たちの前に偉そうに立ちはだかる人間の内面を描くんですから、楽しいですよ。

それに、中学生の実態を良くとらえていると思いました。中学生って、頭が良いんです。大人が思う以上に。純粋だからこそ、敵とみなすと、容赦なく潰してしまいます。それに今の子供たちは、情報が多いので、完璧に大人たちから隠す手法も知っています。居なくなった子供が、同級生に殺されているなんて良くあると思いますよ。大人は子供が知らないよって言えば、疑うことは無いでしょ。バカはどっちなのって言いたくなります。

そんな事を思いながら、とっても楽しめる映画でした。ホラーサスペンス映画として楽しめるし、考えさせられる部分が多いと思うけど、上映館がほとんど無いのよねぇ。とっても残念です。これは、中高生に観せたいなぁ。きっと、私と同じように思う子供たち、多いんじゃないかな。

私は、この映画、超！お薦めしたいと思います。ちょっと残酷な部分もあるけど、良く出来ているのよね。大手の映画会社では作れない、Ｂ級としての面白さを追及していると思います。これは、掘り出し物でしたっ！万人に受け入れてくれとは言いませんが、これ、面白いと思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください
ぜひ、楽しんできてくださいね。

・狂覗|映画情報のぴあ映画生活

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