「家族の灯り」舞台の映画化のように、画面がほとんど変わりません。眠かったです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「家族の灯り」を観てきました。


ストーリーは、

帳簿係として勤務するジェボ(マイケル・ロンズデール)は、妻ドロテイア(クラウディア・カルディナーレ)と息子の嫁ソフィア(レオノール・シルヴェイラ)と暮らしている。8年前、息子のジョアン(リカルド・トレパ)は突然行方がわからなくなってしまった。決して裕福ではないながらも、三人は肩を寄せ合いながら一様にジョアンの帰りを心待ちにしていたが……。

というお話です。


家族の灯り

ゴメンナサイ、ハッキリ言って、全然面白くなかったとしか言いようがありません。巨匠の作品だから、映画評論家とか、ツウと呼ばれる人は、素晴らしいとか言っちゃうんだろうけど、私は、何が面白いのか、全く分かりませんでした。まるで、舞台を映画化したようで、密室劇のようなんです。一つの部屋での出来事を、ずーっと描いているのですが、詰まんないのよ。

お爺さんとお婆さんと、息子の嫁が一緒に住んでいるんですけど、息子は、出て行ってしまっているんですね。もう8年も、戻って来て居ないんです。貧乏な暮らしをしながらも、3人は、息子を待っているんです。なんか、既に、ここで、8年も帰ってこない息子なんて、待つなよって思うんだけど、母親のお婆ちゃんは、息子は良い子なんです~みたいな感じで、溺愛しているんです。

家族の灯り

普通なら、息子の妻は、8年も帰ってこないなら、出て行くじゃないですか。でもね、お爺さんとお婆さんのお世話をしているんです。何で?って不思議に思ってしまいました。自分の親でもないのに、なんで面倒を見ているの?夫が一緒に居て、それで、夫と一緒に面倒を見るなら解るけど、夫が出て行ってしまったなら、そこに居る必要は無いでしょ。時代が古いから、そういうのが当たり前と言われるかも知れないけど、8年ですよ。あり得ない!

家族の灯り

そして、嫁を大切にするならまだしも、息子が出て行ったのは、あの嫁のせいだって、お婆さんが言うんです。とんでもねーって思っちゃいました。あのね、息子が出て行ったのは、あんたたちの育て方が悪くて、息子が、犯罪者になったからなのに、なんで嫁のせいにするかね。お爺さんは、お婆さんに、息子が出て行った本当の理由を全く話さず、それを知ったら、お婆さんは死んでしまうから、黙っていてくれと嫁に言うんです。このお爺さん=父親も、どーしようもないバカッ親ですね。腹が立ちました。

息子が悪くなったのは、もちろん親の責任が大きいと思うけど、ある程度の年齢になったら、本人が責任を取るべきだし、親は、息子が悪い事をしたら、その責任を取って、息子を戒めなくちゃいけないでしょ。それが出来ない親なら、親じゃないですよ。何処までも、バカっ親で、私が叩いてやりたくなりました。

家族の灯り

そんな怒りしか出てこない内容で、ずーっと最後まで行ってしまうんです。何が言いたかったのか、全く分かりません。バカっ親は、死ぬまで治らないって事を言いたかったのかしら。解説には、家族の愛と、人間としての誇りを描いていると書いてあったけど、愛があったら息子を正そうとするだろうし、誇りがあれば、責任を息子に取らせるでしょ。人間としての誇りって、身代わりで責任を取る事では無いはずです。それは、全てを隠そうとする醜い事のように思えました。あり得ないですよ、このバカッ親。私の親が、こんな事したら、私、怒って殴っていると思う。それだから、子供はダメになるんだよって。

家族の灯り

私は、この映画、お勧め出来ません。面白くないし、退屈でした。映像は、舞台を正面から撮影しているような構図で、面白いとは思いましたが、それなら、舞台で観るので、良いんじゃないかな?短編の舞台としてやれば、コメディで面白かったかも。スミマセン、私はダメでしたが、巨匠の作品だそうで、気になったら観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




家族の灯り@ぴあ映画生活



マノエル・ド・オリヴェイラ DVD-BOX2 3枚組 ( 家宝 / 神曲 / ノン、あるいは支.../紀伊國屋書店
¥15,552
Amazon.co.jp