【TIFF】「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」(特別招待作品) ゴシックホラー復活!面白い! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭の特別招待作品で、「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」を観ました。


ストーリーは、

19世紀末のイギリス。ロンドンで弁護士として働くアーサー・キップス(ダニエル・ラドクリフ)は、4年前の妻の死を引きずっていた。そんな彼に、弁護士事務所の上司は田舎町クライシン・ギフォードへの出張を命じる。課せられた仕事の内容は、同地に建つイールマーシュの館へ赴き、亡くなった家主であるアリス・ドラブロウ夫人の遺書を見つけ出すというものだった。やがて、アーサーは黒衣をまとった女が周囲の森や窓辺に出現するのを目にするようになり、館の恐ろしい歴史と町の子どもたちが次々と怪死している事実を知る。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウーマン

久しぶりに、本当のゴシックホラーを観せていただいたと言うような感じでした。恐くて、不思議で、謎が謎を呼び、ラドクリフくん演じるアーサーは、どんどん泥沼に陥っていく。本当に、恐くて、面白かったです。楽しませていただきました。最近のホラーって、なんだか、音がデカイとか、悲鳴が多いとか、ハンディカメラで不安を煽るとか、お決まりのものばかりでしょ。もう、飽きていたんですよ。サスペリアとかのように、ちゃんとしたストーリーがある、ゴシックホラーを望んでいたんです。そしたら、これ、ど真ん中、王道でした。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウーマン

妻を亡くして、息子と二人になってしまったアーサーは、仕事も上手く行かず、なんとか今度の仕事で挽回しようと思っているんです。その仕事が、ある館に行って、そこに住んでいた女主人の遺言書を探せというものでした。館のある村に着くと、村人は彼を追い返そうと、たくさんの嫌がらせをしてきます。何故彼を追い返そうとするのか解らないまま、アーサーは仕事に取り掛かります。

すると、村で、どんどん子供が死んでいくという事件が起きていきます。何故子供が死んでいくのか、その謎は館の中にあるようで、アーサーは、書類を捜しながら、館の不思議な現象を解決しようと動きますが、不気味な影が彼の周りを動き始めます。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウーマン

とにかく、謎が深くて、村人が犯人じゃないかとか、館の誰かが生きているんじゃないかとか、遺言書が出てきて謎が解明されるんじゃないかとか、本当は子供が犯人じゃないかとか、もー、色々考えちゃって、あまりに映画を観すぎていると、素直にホラーを考えず、ついサスペンス系に持っていってしまおうという考えが頭をよぎり、考えすぎてしまいますが、これは、本当に深くて恐いゴシックホラーです。だから、ちょっと懐かしい感じで、とても楽しめました。

ラドクリフくん、イイ男になってきましたね。髭が濃いけど、結構、どんなジャンルにも使える顔だと思うんですよね。今回の衣装などを観て、ロバート・ダウニー・Jrのシャーロック・ホームズの悪役とかに良いんじゃないかなって思いました。とても正直そうな顔して、惨酷な事が出来る最強の敵みたいだと面白いなぁ。悪役をやって欲しい。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウーマン

この原作小説は、舞台やTVドラマなどにもなっていて、舞台はロングランで大好評のようです。これ、舞台でも観てみたいなぁ。面白そう。館でのアーサーの攻防を、じっくり描いてくれたら、面白くなるだろうなぁ。とにかく、原作を読んでみたい。本屋さんに行ってこよう。

最後に、このラストを、悲劇と観るのか、ハッピーエンドと観るのかは、観た人のお楽しみ。上手いなぁと思いました。私は、しあわせだったんじゃないかと思うけど、本当は悲劇なのかも。最後まで、しっかり観てくださいね。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウーマン

私は、ホラー好きの方には、超お薦め作品です。下らない音だけのハンディカメラホラーを観るなら、こういうしっかりしたゴシックホラーを楽しんだ方がよっぽどためになります。映像も美しいしね。そうそう、時代考証もしっかりしていて、その時代の家具やおもちゃなども楽しめますよ。12月に公開なので、ぜひ、観に行ってください。カップルでも、このホラーなら、深い愛も描かれているから良いんじゃないかな。惨酷スプラッタじゃないしね。ぜひ、公開されたら、楽しんできて下さい。カメ




東京国際映画祭 特別招待作品  ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館


http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=43



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