【TIFF】「黒い四角」(コンペティション)その黒い四角は心を繋ぐ扉だったのではないのか。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

東京国際映画祭のコンペティションで、「黒い四角」を観ました。


ストーリーは、

北京郊外の芸術家村。上空を浮遊する謎の黒い物体に導かれ、画家のチャオピンはひとりの男と出会う。男は何者なのか? 遠い過去の記憶を探るチャオピン。やがてチャオピンの妹リーホワも男の面影を追い始める。
という内容です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-四角

ある日、真っ黒に塗られたキャンバスから、一人の男が現れる。彼は記憶が無く、でも、なんとなく、知っているような、知らないような・・・。不思議な感じなんです。そして、彼は、自分の記憶をたどるように、現れた場所の周りを散策し始めます。なんか、色々な不思議な人が出てくるんですよねぇ。

ネタバレになるから、あんまり書けないんだけど、どうして彼が、画家のチャオピンの前に現れたのか、なにか、関わりがあったのか、たくさんの謎が、ゆっくりと解っていきます。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-四角

これ、本当に書きにくいなぁ。だって、後半を書いてしまうとネタバレになるし、前半は、ほとんど内容が無いというか、前半の内容は、心のつながりを描いていて、それほど後半の謎の解き明かしに繋がらないような気がしていて、前半を、もっと削っても良かったんじゃないかと思いました。

この黒四角と名づけられた男は、チャオピンとその妹リーホワの過去と言うか前世か祖先に、とても関わりがある人で、今、この時に、この二人と出会うのは、運命だったとしか言いようの無いことなんです。その深い愛は、永遠に続く、美しいものなんです。その愛に気がついたとき、観ている人間は、”ああー、愛は続いていくんだなぁ。”と感動すると思います。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-四角

ああー、書きたいけど書けない。彼らの関わりがどういうものなのか、楽しみにしてください。そこに行き着くのかって思うと思います。出来たら、もっと民族同士の愛を深く描いて欲しかったなぁ。


今、日本人が、中国で、中国の人を使って映画を作るって、あまり理解出来ないなって、ちょっと思いました。まぁ、作ったのは、尖閣の問題が大きくなる前だろうけど。日本人として、中国人にこれほど嫌われているのに、あえて中国で中国語を使って映画を作る必要があるのだろうかと思ってしまいました。確かに、色々な単価は安いのかも知れないけど。


別に、人種とかの問題ではないんです。普通、自分を嫌っている人をガマンして好きになれって言われても無理ですよね。政治の問題は許せないけど、日本人が嫌いな訳じゃないって言ってくれれば許せるけど、あそこまでやられると、さすがに仲良くしろって言われても無理よねぇ。日本人は、中国人が嫌いだった訳じゃないんですよ。仲良く出来ればしたいと思っていたんだけどね。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-四角

いや、でも、裏を返せば、今、中国との橋渡しとしての映画とするなら、良いかもしれない。何か、良い方に持っていけるなら、そうして欲しいです。もし、お時間があったら、ぜひ、観てみてくださいね。カメ


東京国際映画祭 コンペティション 黒い四角


http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=7