先日、「僕等がいた 前編」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
北海道・釧路に暮らす高校2年の七美(吉高由里子)は、クラスの人気者の矢野(生田斗真)に思いを寄せるように。ふと寂しげな表情を見せる矢野は、かつて事故で失った年上の恋人への思いを引きずっていた。それでもいちずな愛をぶつける七美に、矢野も心を開いていくが……。
というお話です。
原作がとても有名だそうですね。私は、原作を読んでいないので、映画のみを観て、感想を書かせていただきます。さすがに、汚れきったおばさんには、ちょっとキツイ映画でした。ベッタベタなラブストーリーなので、どこかで観たような、読んだことあるような既眼感にとらわれます。でも、新しいマンガなんですよね。
こういう内容って、いつの時代も若い人々に恋や愛の素晴らしさを伝えてくれるマニュアル本なのだと思いますが、まぁ、マニュアルなんで、現実はそんなに上手く行くわけ無いし、そんな美男美女が同じ学校に居るわけ無いんですよね。まぁ、毎回、ラブストーリーを観ながら、現実は厳しいんだぞって唸っている私は、色々な経験をしてしまって、キレイな心を持っていないのだと思います。(笑)
やっぱり、高校生くらいが観れば、結構、自分もこんな風に恋愛して、苦しんで、幸せになりたいって思うんだと思います。それは仕方ないですよ。だって、社会の厳しさを味わってないんですから。若い頃は、恋をして、夢を持って、未来に向かっていけば良いんです。本当にしあわせな時ですよね。
年を取ると、社会の厳しさを味わい、好きな人であってもいがみ合う日が来てしまうんですよ。何故って、恋人だった人が家族になると、恋愛対象から外れてしまうからです。たまに、結婚してもずっと恋愛しているみたいな人も居るけど、それって、一緒に生活していないんじゃないかな。家族になってしまうと、恋愛というものとは違う、同士のような、なんて言うのか、一緒に社会で戦っていく仲間のような認識が出てきて、変わって来るんですよ。もちろん”好き”だけど、それが恋とは違うんですよね。
そんな大人が観ると、なに甘いことしてんだよって思う場面もあるんだけど、まぁ、高校時代の話ですから、こんな感じなんだろうって思います。彼氏は超イケメンで学校でモテモテなのに、自分に振り向いてくれて、意地悪なライバルが出てきて、元彼女が死んでいてなどなど、ガチでベタベタなラブストーリーでしょ。現実にはありえないけど、自分だけの脳内で思っている分には問題ないので、それぞれ、自分の恋愛に重ね合わせて欲しいなぁ。
後編は、社会人になってからの話らしいので、もう少し、現実感が出てくるのかしら。就職して、結婚して、子供を産んで、それぞれに生活していかなければならないし、誰もが年を取るんだから、いつまでも”好き”とか言ってられないよねぇ。年を取ると、それなりに生活というものが出てくるし、金銭的なものも出てくるし、ただ好きだから一緒に居るって訳に行かなくなるので、そこら辺、ちゃんと描かれることを願っています。
私、この映画、若い方には、お薦め出来ると思います。社会に出てしまった人には、ちょっと引いてしまう場面もあったりしますので、大きい心で観ていただかないと難しいかな。”若い子はイイねぇ。”くらいに思って観て頂ければ、なんとか最後まで観ていられると思いますよ。後編もあるので、ぜひ、楽しんで覚えていて下さいね。
・僕等がいた 前篇@ぴあ映画生活
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